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相続権が重複しそうだけど…。(1)

2018/06/25

今回は、相続権が重複しそうで重複しないケースをいくつかご紹介させて頂きます。

前回は、被相続人の孫に代襲相続が発生、且つ、孫を養子に迎えていたケースでは、代襲相続者としての相続権と養子としての相続権の双方が法定相続分として認められると解説しました。

前回の解説を聞いていると、法定相続人となる可能性がある、配偶者・子供・直系尊属・兄弟姉妹が、被相続人と養子縁組を行なっていれば、相続権の重複が発生する可能性が高くなりそうとお思いになる方もいらっしゃると思いますが、場合によっては相続権の重複が発生しない可能性もあるのです。

それでは、相続権が重複しそうで重複しないケースをいくつか説明させて頂きます。

一つ目のケースは、被相続人Aが子供Bの配偶者Eと養子縁組を行ったケース。 

このケースでは、被相続人Aに相続が発生すると、子供Bとその配偶者E、またBの兄弟姉妹であるC・Dに相続権が発生しますので、相続人は、被相続人の実子B・C・DとBの配偶者Eの4人となり、法定相続分はそれぞれ1/4ずつとなります。

しかし、その後Bの相続が発生するとどうでしょう。

B・Eの間には子供がいなければ、Bの相続人は配偶者Eと、Bの兄弟姉妹C・Dとなりますが、配偶者Eは、Bの親であるAと養子縁組を行なっています。

となると配偶者Eは、Aの子供であるとみなされるため、戸籍上はB・C・D・Eが兄弟姉妹であるとの解釈になります。

つまり、Bの相続時には、配偶者Eは配偶者としての相続権と、兄弟姉妹としての相続権の双方が法定相続分になる。

と思いたいところではありますが、このケースでは見解が分かれているのです。

学説上は、相続権の重複を認めるという考え方が有力ですが、登記先例では、配偶者としての相続分しか認められないとしています。

学説と先例どちらが正しいのかという点は、様々な議論がありますが、実務においては、先例に基づいて手続きがなされているそうです。

続いて2つ目のケースは、兄弟姉妹もしくは甥・姪と養子縁組を行なったケース。

被相続人が第三順位の相続人である、兄弟姉妹や甥・姪と養子縁組を行うと、その相続人は第一順位の相続人となります。

となると、被相続人の相続時には、養子としての相続権と第三順位としての相続権の双方が発生しそうですが、異順位の相続権の重複は認められておらず、先順位の相続権のみが認められます。

従って、被相続人に配偶者がいれば養子の法定相続分は1/2、配偶者がいなければ全財産を養子が相続することになるのです。

順位の異なる相続権の重複は認められておりませんので、ぜひ覚えておいてください。

次回も、今回の続きを解説していきます。

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創刊日:2017-02-16  
最終発行日:  
発行周期:毎週月・水・金  
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