経営

司馬遼太郎作品に学ぶ経営心得

司馬遼太郎氏の小説には、
ビジネスマンにとって珠玉のフレーズが散りばめられています。

・時には、勇気つけられたり・・・・
・時には、ヒントを与えてくれたり・・・
・時には、視界を広げてくれたり・・・

私の見つけた宝のフレーズをご紹介します。


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司馬作品に学ぶ経営心得:「凡才でも一流たりうる」

2018/12/07

2018年12月07日

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   司馬遼太郎作品に学ぶ経営心得    Vol.0110

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大河ドラマ「西郷どん」も残すところあと2回、
あっという間の1年でしたが十分に楽しめました。

来年は「いだてん 〜東京オリムピック噺〜」、
日本が初参加した1912年のストックホルム大会から
1964年の東京大会を描くようです。
近代史という新しい切り口の大河ドラマ、来年も楽しみです。

今回も、前回に引き続き北辰一刀流をひらいた
千葉周作を描いた「北斗の人」からご紹介します。

◇◆◇◆◆◆◆◆◇◆ < 珠玉の言葉 > ◆◆◆◆◆◇◆◇◆◇◆
  
    凡才でも一流たりうる
 
    「北斗の人」(略譜)

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<その場面>

■松戸の師匠浅利又七郎と袂を分かち浮浪人になった千葉周作は、
 江戸・上州・東海道と次々に名だたる道場、剣豪を破り、
 周作の北辰一刀流の名声は広まっていきました。

■江戸に帰り、品川に玄武館と名付けた道場を開きます。
 すぐに門下生でいっぱいになり、神田於玉ヶ池の地に移転します。
 その門人は3千人ともいわれ、浅草寺に奉納した武道額には、
 3千6百余人の名が連ねられていたそうです。
 晩年の弟子にあたる坂本竜馬らの名はそこにはなく、
 それらをいれると5千人に達するという栄華を極めました。
 そして、安政2年12月10日、62歳で千葉周作は生涯を終えます。

■司馬氏は稿を終えたあとに「略譜」として、
 千葉周作は剣法から摩訶不思議な言葉を排し、
 体育力学の場であたらしい体系をひらいた、
 日本人の物の考え方を変えた人物とし、
 その特徴は剣術教授法の一新にある、と記しています。

■天分によるところが多い剣技を、その教授法の理論により
 普通の素質でも天才的な域にまで引き上げ、

 「凡才でも一流たりうる」
 
 それが北辰一刀流の特徴だ、と評しています。

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<経営心得:ちょっと一言>

★周作の剣技の特徴の「凡才でも一流たりうる」という言葉は、
 経営力・組織力を考えるにあたり深い示唆を投げかけるものです。

★どこの企業でも、優秀な人材・優秀と言わないまでもいい人材
 を求めているのは、言うまでもありません。
 しかしながら「入社しても定着しない、辞めていく」、
 「なかなか育たない」と頭を抱え、
 「いい人材がいない」と嘆いているケースがあります。

★「いい人材がいない」と嘆いている限り、
 この問題の解決はありません。
 それは、個人の持つ力量・能力に委ねているだけで、
 普通の人材(凡才)をいい人材にするという経営力、
 組織力にスポットが当たっていないからです。

★大切なのは、普通の人(凡才)でも
 できる人材・稼げる人材として仕立て上げる、
 人を活かせるインフラの存在です。
 これらの組織の力を持たない限り、
 人材の有効活用などはあり得ません。
 組織としての醍醐味がありません。
 
★すなわち、利益の源泉である技術・技能・知識を、
 組織の貴重な財産・資産として認識し、伝え、
 活用できるようになっているかと、
 そのインフラの存在を問うものです。

★具体的には、それらの源泉を分析・分解し、
 データベース、標準手順、ツール等々を整備し
 使えるように教育訓練、指導することです。
 周作が、既成の兵法から原理をさぐりだし、
 その技術をこまかく分析し、ばらばらに解体し
 あたらしく再組織して人に教えたようにです。

★これは、単に人材教育や育成のためだけではありません。
 知識・技術・技能のアップデートやレベルアップは、
 収益力の源を強化することに他なりません。
 経営力・組織力を高めるという認識を持って、
 これらのインフラの整備・レベルアップに
 取り組む大切さを示唆しています。
 
★企業の「企」という字は、
 「人」が「止」まると書くごとく、
 「凡才でも一流たりうり」人が定着し活躍する、
 組織のダイナミズムが発揮できるような企業にしたいものです。

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<編集後記>
先月11月号の<経営心得:ちょっと一言>で、
「経」という字について説明している箇所に、
文字化けが発生していました。お詫び申し上げます。

年末恒例の忘年会。
顧問先から声をかけていただくものの、
毎年日程が重なり欠席せざるを得ない会がありました。
今年は見事に日程が分散し、全忘年会に参加できそうです。
クライアントの皆さんと、今年を語りそして今年を忘れ、
新しい年に向けて準備していきたいと思います。
Merry X'mas!!  

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司馬遼太郎作品に学ぶ経営心得(毎月発行)
次号配信予定 2019年01月07日
「坂の上の雲」主人公の一人 陸軍大将 秋山好古の誕生日です。
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◆◇◆【発行者】
P7Management Consulting
社長の経営参謀 臼杵昌美

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