ジャーナリズム

ゲンさんの新聞業界裏話

新聞拡張員ゲンさんが、悪質な勧誘員から身を守る方法、営業理念や人生勉強に役立つ情報、新聞業界の裏話などを語りかけます。全編関西弁で語られているゲンさんの軽妙で面白く、含蓄の深い世界をお楽しみください。


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第549回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■考えさせられる話 その18 徴用工訴訟問題について

2018/12/14

■考えさせられる話 その18 徴用工訴訟問題について


ある読者の方から、

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はじめまして、最近読者になった者です。

ここ1、2ヶ月の間、新聞やテレビのニュースでさかんに徴用工訴訟問題が取
り上げられていますが、実際のところ、どういう問題があるのか僕にはよくわ
かりません。

僕にわかるのは韓国の裁判所が日本企業に対する賠償請求を認めたことで、新
聞、テレビなどで韓国のやり方がけしからんと報道されているくらいなことで
す。

このブログは長いですが、読み始めると、とてもわかりやすく書かれているの
で読むのが苦になりません。

そこで初歩的な質問とお願いなのですが、徴用工問題とは、どういうものなの
かということについて、わかりやすく教えてもらえないでしょうか?

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というメールが寄せられた。

時折、ワシらに、こうした時事問題について質問する方がおられる。

ワシらは基本的に読者の方から質問や相談があれば、ワシらの知っている範囲
で回答および、その事に関係する情報を提供させて頂くことにしている。

今回は徴用工訴訟問題ということについてやが、これを論じて解説するのは結
構難しい。その難しさは、どちらの側から見るかで大きく違うてくるからや。

ワシらは日本人やさかい、どうしても日本びいきの見方になりやすいが、なる
べく公平かつフラットな目線で話したいと思う。

まず、現在この問題が大きく取り上げられるキッカケになった新聞記事から紹
介する。

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https://www.asahi.com/articles/ASLBX5V5VLBXUHBI01N.html?iref=pc_rellink  
より引用

元徴用工訴訟、日本企業に賠償命じる初判断 韓国最高裁


 朝鮮半島が日本統治下にあった戦時中に日本本土の工場に動員された韓国人
の元徴用工4人が、新日鉄住金に損害賠償を求めた訴訟の上告審で、韓国大法
院(最高裁)は30日、個人の請求権を認めた控訴審判決を支持し、同社の上
告を退けた。

 これにより、同社に1人あたり1億ウォン(約1千万円)を支払うよう命じ
た判決が確定した。

 韓国の裁判所で、日本企業に元徴用工への賠償を命じる判決が確定したのは
初めて。

 日本政府は、元徴用工の補償問題は1965年の日韓請求権協定で「完全か
つ最終的に解決済み」との立場を取る。今後の両国の対応次第では、外交や経
済関係に打撃を与える可能性があり、日韓は新たな火種を抱えることになった。

 原告は同社が賠償に応じない場合、資産差し押さえなどの強制執行手続きが
できる。弁護団は、同社の資産は韓国にないとして、第三国での手続きを視野
に入れる。

 同様の訴訟は、新日鉄住金に加えて不二越(東京都)など約70社を相手に
した計15件があり、今回の最高裁の決定は他の訴訟の判決にも影響しそうだ。
また、同様の訴訟が新たに相次いで起こされる可能性も高い。

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というものや。

この報道から今後、日本と韓国の関係が険悪な状況になる可能性が高いと言わ
れている。

ここで、そもそも徴用工訴訟問題というのは、どういう経緯で起きたものなの
かを検証してみたいと思う。

1910年(明治43年)8月29日、「韓国併合ニ関スル条約」に基づき、
当時の大日本帝国が大韓帝国を併合して支配下に治めたという歴史的事実があ
る。

この後、日本による朝鮮半島の統治は大日本帝国がポツダム宣言(1945年
7月26日)による無条件降伏後も厳密には続き、1945年(昭和20年)
9月9日、朝鮮総督府が降伏文書に調印するまで実質的には約35年間続いた。

当初、日本側は韓国を併合することに関して、賛成派と反対派に分かれ国論が
二分されていた。形勢は併合賛成派の方が優勢だった。

しかし、反対派の急先鋒だった、日本の初代総理大臣、伊藤博文が、当時、併
合に積極的だった軍部と激しく対立していて、韓国併合については、保護国化
による一時的な統治で充分であるとの考えから、併合反対の立場を取っていた
ことで、併合は遅々として進まなかった。

実際に伊藤博文は1907年7月29日、ソウルで「日本は韓国を合併するの
必要なし。合併は甚だ厄介なり。韓国は自治を要す」と新聞記者たちを前に演
説している。

また、伊藤博文が残したとされるメモには「韓国の富強の実を認むるに至る迄」
という記述があったという。つまり「韓国を保護国とするのは韓国の国力がつ
くまで」ということのようだった。

その後、伊藤博文は、当時の桂太郎首相と小村寿太郎外相らにより「韓国の現
状に照らして将来を考量するに、韓国を併合するより外に他策なかるべき」と
説得されたことで、韓国併合を容認するようになった。

ただ、伊藤博文は最後まで韓国の自治に拘っていたこともあり、自身の手でそ
の方向に導くため、韓国統監として韓国に赴き、朝鮮権限剥奪や軍隊解散、皇
帝の退位などに関与することになった。

もっとも、それにより韓国内の抗日独立派から敵視されるようになり、明治4
2年(1909年)10月26日、ロシア蔵相ウラジーミル・ココツェフと満
州・朝鮮問題について非公式に話し合うため訪れたハルビン駅で、大韓帝国の
民族運動家・安重根によって射殺されてしまうのだが。 

この時、伊藤は死の間際に、自分を撃ったのが朝鮮人だったことを知らされ、
「俺を撃ったりして、馬鹿な奴だ」と呟いたと言われている。

伊藤博文の暗殺により、韓国併合推進派は力を得て早期に併合に向かうことに
なる。

この時、韓国最大政党である「一進会」からも併合の話が持ち上がっている。 
日本政府は併合の正当性について列国に打診している。アメリカとイギリスは、
このまま韓国を放置することは地域に混乱与えると考え、日本による韓国併合
に賛成した。

その他、清国、ロシア、イタリア、フランス、ドイツといった当時の主要国か
らの反対もまったくなかった。

各国の賛成を得て、また一進会も併合を望んだこともあり、日本は韓国併合に
乗り出し、伊藤博文が暗殺された翌年、1910年(明治43年)8月29日、
韓国併合が成ったのである。

現在の韓国人の多くは、日本が一方的に併合し、植民地化したと思い込んでい
るようだが、実態は少し違う。

むしろ、当時の韓国政府側が日本にそうするよう強く望んでいたことでもあっ
たのだが、韓国国内では、その事実は今以て公にはされていない。
 
徴用工とは、日本統治時代の朝鮮人徴用のことで、第二次世界大戦中、日本政
府により1944年9月から動員された朝鮮人労務者らのことである。

日本統治時代の朝鮮人は日本国籍を有する「朝鮮系日本人」だった。当時、戦
時中「朝鮮系日本人」に対する労務動員を「強制連行」と表現する向きもある
ようやが、それは少し違うと思う。 

日本政府による動員が強制的であったとして「強制連行」と呼ばれ始めたとさ
れているが、第二次世界大戦中、日本国内の大半の日本人労働者も強制的に軍
事工場などへの動員がされており、「赤紙」という徴兵令状1枚で兵士として
戦地に否応なしに送られていた時代でもあった。

朝鮮人だけが不当な扱いを受けていたというのなら、そう呼ばれても仕方ない
かも知れないが、この時代、多くの日本人も同じような境遇にあったのである。

むしろ、多くの日本人にあった徴兵制度が「朝鮮系日本人」には適用されてい
なかったのだから、例え強制的な重労働を課されていたとしても、まだマシや
ったという見方もできる。

少なくとも、それまでの大韓帝国時代からすれば格段に良くなっていたのでは
ないかと思われる。

当時、韓国国民の相当数を占めていたという白丁(農奴・奴隷階級)と呼ばれ
ていた人たちには市民権はおろか政治参加の権利もなく、事実上、大韓帝国の
皇族や両班と呼ばれる貴族たちのみが主権者という典型的な貴族社会国家だっ
た。

李氏朝鮮時代(1392年〜1910年)に作られた身分制度がそのまま大韓
帝国へ引き継がれ、国王、両班、中人、常人、賤民(=賤人)といった厳格な
序列が出来上がり、白丁は賤民の中の最下位に位置づけられていた。

その白丁(農奴・奴隷階級)と呼ばれていた人たちが、どれほど過酷で悲惨な
状況下にあったかというのは容易に想像できる。その身分制度を解放したのが、
当時の日本政府だったのである。

日本政府によって韓国統監府が設置されると、戸籍制度を導入することで、人
間とは見なされていなかった姓を待たない白丁を始めとする賤民とされていた
階層にも姓を許可し、それまでの身分制度を撤廃した。

また、身分を解放された白丁も学校に通うことが許可された。それまでの主権
者であった両班はこの施策を認めず抵抗運動を繰り広げたが、日本政府はこれ
を断固として認めず運動を排除し鎮圧した。 

しかし、それでも依然として韓国社会から白丁差別は消えなかった。戸籍上、
白丁は一般人と区別されていた。日本本土の部落差別と同じく根深いものがあ
ったのである。

現在の韓国でも罵倒語として「白丁」(ペクチョン)「白丁野郎(ペッチョン
ノム)」という言葉が使われることがあるという。また、済州島などの白丁が
多かった地域に対しての差別意識も根強く、この差別意識は地域対立の要因の
一つとなっている。

北朝鮮ですら「社会主義社会の下では、白丁問題は既に解決している」と回答
しているものの、実際には韓国の大統領を「人間白丁」と罵るように、差別意
識は依然として根強く残っている。 

ここまで説明すると日本政府は朝鮮社会に対して良いことをしてきたかのよう
に思えるが、日本人社会も「朝鮮系日本人」全体に対して、白丁同様の差別意
識を持って差別していたのである。

現在でも併合していた時代、日本に渡って生活の基盤を作った「朝鮮系日本人」
も多く、今では3世代から5世代の朝鮮系の人たちが日本で生活している。

ワシらが子供の頃、「朝鮮人」、「韓国人」というだけで差別している大人が
大半を占めていた。実際に、遊び相手が「朝鮮人」、「韓国人」の子供という
だけで「一緒に遊ぶな」、「話をするな」とまで言われていたさかいな。

もっとも、そのことがあって差別はしたらあかんと思えるようになったわけや
けどな。ただ、その時の状況を考えれば併合統治時代の差別が相当なものだっ
たやろうなということが、よく分かる。

先ほど、『多くの日本人にあった徴兵制度が「朝鮮系日本人」には適用されて
いなかった』と言うたが、それにも差別的な理由があったとワシは見ている。

第二次世界大戦当時、朝鮮人が日本の軍隊に加入するには高いハードルがあっ
た。特別志願兵制度というのがあり、朝鮮人は一般の兵卒として陸海軍に入隊
することはできず、陸軍士官学校を卒業して士官に任官した者か、旧大韓帝国
軍から朝鮮軍人として日本陸軍に転籍した者に限られていた。

1941年から1943年にかけて約70万人の「朝鮮系日本人」志願者に対
して1万2千人ほどしか兵士として採用していないのである。実に1.7%と
いう狭き門だった。

同時の日本軍が「朝鮮系日本人」を信用していなかったのか、差別していたの
かはワシには分からんが、この事実を見る限り、その両方の思惑があったと思
われる。

ただ、そのおかげで戦後、韓国、北朝鮮は世界から戦犯国には指定されず、日
本のみが戦犯国になっている。

「朝鮮系日本人」の日本軍への志願者が少ないと言っても第二次世界大戦中に
日本兵として参加した「朝鮮系日本人」の軍人、軍属は24万2千人余りもい
たのである。

けっして少ない兵力ではない。しかも、その全員が自ら志願している。

志願兵の中には、後の韓国大統領にもなったパク・チョンヒ氏も満州国軍の士
官として戦っていた。ちなみに、その娘のパク・クネ氏が前大統領で反日政策
に狂奔していたというのは皮肉以外の何ものでもないがな。

さらには戦後、A級戦争犯罪人として処刑されたホン・サイク陸軍中将ら多数
の朝鮮系日本兵もいたのである。

徴用工問題というのは、そうした背景で起きた。 

日本政府にすれば「朝鮮系日本人」を徴兵するより民間の軍事工場などで働か
せばええと考えたのやろうと思う。

問題は、その扱いにあったと思われる。

強制的と言えば確かに、そうなるかも知れないが、まがりなりにも日本国籍を
与えられて「朝鮮系日本人」扱いになっている以上、日本政府の指示に従うの
は、当時としてはある意味当然やないかという気がする。

ただ、そうであっても、その扱われ方が非道なもので、それにより深刻な病気
や怪我を引き起こしたというのであれば、やはり、その個人を救済する必要は
あるやろうと思う。

非道な扱いとは、無賃金で長時間労働させるとか、奴隷のように鞭打つ、病気
や怪我をしても医者にも診せず手当さえしないといった類のものや。

逆に言えば、そういった事実がなく、賃金もそれなりに支払っていたのなら、
後々まで保障する必要はなさそうに思える。

ここが難しいところで、現在でも日本国内にブラック企業というのが存在し、
過酷な労働環境の職場があることを考慮すれば、当時の戦時下において、今以
上に悪質だった企業が存在していたとしても何の不思議もない。

現在のブラック企業と言われる以上の職場はあったはずや。それにより、身体
的、精神的に被害を被ったのであれば、その償いをして欲しいと訴えるのは正
当な要求やろうと思う。

それ故の徴用工訴訟なら分からないでもない。

現在、これらの元労働者は日本企業に奴隷のように扱われたとして、韓国内の
複数の日本企業を相手に多くの損害訴訟が提起されている。

先の報道記事にもあるとおり、今年の2018年10月30日。韓国の最高裁、
大法院は新日本製鉄(現、新日鉄住金)に対し4人の韓国人元労働者一人当た
り1億ウォン(約1千万円)の損害賠償を命じた。

徴用工訴訟において大法院で結審したのは、これが初めてということで大きな
ニュースになったわけや。 

日韓間の財産請求権の問題については、2005年盧武鉉(ノ・ムヒョン)大
統領の時、徴用工問題は1965年の日韓請求権協定で、それぞれ「解決済み」
として政府間で確認されてきたが、大法院は個人の請求権は消滅していないと
した判断を下したため、日本政府は「法的基盤を根本から覆すもの」だとして
強く反発している。

安倍首相は「本件は1965年(昭和40年)の日韓請求権協定で完全かつ最
終的に解決している。今般の判決は国際法に照らしてあり得ない判断だ。日本
政府としては毅然と対応する」と強調した。

日韓請求権協定には、両国に紛争が起きた際は協議による解決を図り、解決し
ない場合は「仲裁」という手続きが定められている。日本政府はこの手続きに
より解決しない場合、国際司法裁判所への提訴も視野に入れている。 

ただ、現在、韓国側は、「仲裁」には応じないという姿勢を見せている。応じ
れば、国際法上、韓国側が条約破りの汚名を被り、不利になると予想されるか
らやと思う。

日韓請求権協定とは、財産及び請求権に関する問題の解決並びに経済協力に関
する日本国と大韓民国との間の協定のことで、この協定に基づき、日本は、韓
国との正式国交開始と同時に、韓国に対し、合計5億米ドル(無償3億米ドル、
有償2億米ドル)及び民間融資3億米ドルの経済協力支援を行っている。

当時の韓国の国家予算は3.5億米ドル程度で、日本の外貨準備額は18億米
ドルだったというから、その額の大きさが分かる。

韓国は、この日本からの経済協力金を原資として、国内のダムや高速道路を整
備し、「漢江の奇跡」と呼ばれる経済復興を成し遂げたと言われている。 

2009年8月14日。ソウル行政裁判所は、大韓民国外交通商部が裁判所に
提出した書面に「日本に動員された被害者(未払い賃金)供託金は請求権協定
を通じ、日本から無償で受け取った3億ドルに含まれているとみるべきで、日
本政府に請求権を行使するのは難しい」と記述されていることを明らかにして
いる。

つまり、この段階で、『日本に動員された被害者』とされる徴用工への保障は、
日本側から韓国政府側に移行されていると見ることができる。

その分の莫大な金銭を韓国政府が受け取っているのやから、当然と言えば当然
やけどな。

しかし、個人請求権に関しては1991年、日本の柳井俊二条約局長が国会答
弁で請求権協定は個人請求権に影響を及ぼさないという立場を表明したため、
韓国国民が個人請求訴訟を提起するようになった。

日本政府は条約締結以降2007年頃までは、請求権協定が個人請求権に影響
を及ぼすことはないとの立場を取っていたが、現在は請求権協定によって日韓
の請求権問題は個人請求権も含めて終局的に解決されたという立場に変遷して
いる。

逆に韓国政府は条約締結以降2000年頃までは請求権協定によって個人請求
権は消滅したという立場であったが、現在は、個人の請求権は消滅していない
との立場に変わっている。

ころころ言うことが変わることについては、どっちもとっちやとは思うが、こ
れに関しては、韓国政府が『個人請求権は消滅したという立場』を取った時点
で、やはりこの問題は終わっていると見た方が妥当やろうと思う。

請求権というのは、一方が放棄した時点で終わるのが普通やさかいな。

しかし、韓国は大統領が替わり、新しい政権ができると、前大統領、前政府の
政策を全否定する傾向にある。

前大統領、朴槿恵(パク・クネ)氏は、反日政策に奔走していたものの、この
徴用工訴訟問題に関してだけは、裁判所の審議を停止させてでも個人請求権を
時効に持って行こうとしていたことが分かっている。

そうしなければ世界各国から韓国は、「国同士が結んだ条約を守らない国」と
いうレッテルを貼られて拙いと考えたためだと思われる。

事実、朴槿恵(パク・クネ)氏が、長年の友人である崔順実による国政介入を
黙認し、便宜を与えたなどとして弾劾訴追を受け、罷免され、新しく現在の文
在寅(ムン・ジェイン)大統領になった途端、こういう事態になってしもうと
るさかいな。

それには韓国国民の中に反日感情が蔓延しているからやろうと思う。そして、
韓国は大統領を含め、多くの政治家が、その国民感情を利用して反日政策を推
し進めている。

それについては、2015年2月6日発行の『第348回 ゲンさんの新聞業
界裏話 ■書籍『韓国呪術と反日』……なぜ韓国は、これほどまでに日本を敵
視するのか?』(注1.巻末参考ページ参照)の中で、

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ワシも、ハカセ同様、大阪で生まれ育った人間で、在日韓国人、在日朝鮮人の
方の知り合いも多い。皆、ええ人ばかりや。人間的には何の問題もない。

ところが、民族間の話題になると途端に違う面を見せ、衝突する場合が多々あ
る。

日本で生まれ育って日本式の考え方に、ある程度感化されているはずの彼らで
すら、そうなのである。

これが、日本のことなど殆ど知らずに育った韓国の人となると、言わずもがな
やと思う。

日本人と韓国人との考え方の違いについては、単にお国柄の違いというだけで
済まされる問題ではない。

そう言える事案が多い。その象徴的なものが、安重根による伊藤博文暗殺事件
である。

伊藤博文氏の肖像画は、かつて千円札になり、小中学校の歴史の教科書に掲載
されとるさかい、日本人で氏を知らん人は殆どいないとは思う。

明治政府の初代内閣総理大臣に就いた歴史的人物である。日本では偉人として
扱われている。

安重根は、その伊藤博文氏を1909年10月26日に満州のハルビン駅構内
で襲撃して殺害した暗殺者である。今で言えばテロリストや。

そのテロリストである安重根を韓国では英雄扱いして、その偉業を伝えるため
として「安重根義士記念館」まで建設している。

ワシは、過去この安重根の件で在日韓国人の友人たちと論争になったことがあ
った。

「他国の人間が、他国の要人を暗殺するのはテロ行為以外の何ものでもない」
と、ワシが言えば、在日韓国人の友人たちは異口同音に「悪辣非道な伊藤博文
を殺した安重根は義士だ」と反論するといった具合で、まるで噛み合わない。

常識の尺度がまったく違う。その時、ワシは嫌というほど思い知らされた。

一方で悪と断罪される事柄でも、他方では正義の行いとして賞賛される場合も
あるのやと。

ワシも日本が韓国を「併合」と称する植民地化政策で統治していた歴史的な事
実は知っている。

それにより当時、日本人が、韓国人、朝鮮人に対して優越感を抱いていたのは
事実やろうと思う。

その関係があったためか、戦後、日本が負けた後でさえ、韓国人、朝鮮人とい
うだけで、当時、ワシの周りにいた日本人の多くが彼らを馬鹿にし差別してい
た。

ワシは子供心に、その事がとても恥ずかしいことやと思っていた。韓国人、朝
鮮人の子供たちを差別して虐める同級生たちとよく喧嘩をしたもんや。

「どこの国の人間でも同じ人間に変わりはないやないか。お前のどこが偉いと
言うんや。お前のやっていることは、ただの弱い者虐めやないか」と言って。

そういうことがあったからかも知れんが、ワシには自然と在日韓国人、朝鮮人
の友人が増えていった。

しかし、彼らの民族的な性質、気持ちの中には、どれだけ親しくしていても、
心を開いていたとしても日本人とは一線を画している部分があるとは、ずっと
感じていた。

日本人を受け容れられない何かがあると。単に虐げられていた、差別されてい
たということだけでは説明のつかない何かが存在すると。

それが長い間、疑問やったが、但馬オサム氏の書籍『韓国呪術と反日』を読ん
で、それがなぜなのか分かるような気がしてきた。

「ああ、そういうことやったのか」と。

そして、同時にそれには深い闇が存在していると知った。

中略。

韓国人の従軍慰安婦がいたことは確認されている。それが『吉田証言』にある
ように強制的に連行されたのか、どうかということが問題やと思う。

当時、日本もやが韓国にも貧しい人たちは多く、食べるために娘を女衒に売る
というのは普通にあった。当時の遊郭で働いていた女性の大半がそうやったと
いうさかいな。

それと同じように金で買われた女性たち、および金のために自ら従軍慰安婦と
して働いていた女性たちもいた可能性が高い。つまり、売春やな。

「従軍慰安婦問題」が、女性もしくは、その家族が望まないのに強制的に拉致
し、対価も支払わず拘束して従軍慰安婦にしたというのなら、これは大きな人
権問題やと思う。

しかし、それを示す証拠や証言は何もない。あれば、今の韓国のことやから、
それ見たことかと、それを公開するはずや。

つまり「従軍慰安婦問題」に関しては、嘘だと公に認められた『吉田証言』以
外には、これといった証拠が見つかっていないのである。

今まで見つからない以上、今後もそんな証拠が出てくることはまずないやろう
と思う。

さらに言えば、従軍慰安婦には日本人女性も数多くいたのである。

戦争が激化するにつれ、徴兵で多くの若者が戦地に駆り出された。そうなると
国内の遊郭、売春宿にやってくる人間が激減して商売が成り立たんようになる。

そこで多くの遊郭、売春宿の経営者たちは積極的に遊女を従軍慰安婦として働
かせていたという。

確かに韓国や中国の女性たちが日本軍の従軍慰安婦をしていたのは間違いない
やろうが、当時の社会情勢から見れば日本人女性の方が圧倒的に多かったはず
や。

一説には、従軍慰安婦には兵士や敵国の人間を監視、スパイする任務を与えて
いたというさかいな。この役目は主に日本人女性の従軍慰安婦だったという。

その現場に立ち会って従軍していたという人物の目撃証言、資料が現在、ハカ
セの手元にある。

当時の社会情勢とその資料を見る限り、少なくともワシは従軍慰安婦のなり手
がおらんかったとは考えにくいと思う。

もっとも戦地や部隊により、従軍慰安婦の絶対数が不足していた可能性は否定
せんがな。仮定の話なら、そこで強引なことが行われていたケースも考えられ
る。

ワシは、例え嫌々であれ、泣く泣くであったとしても家族の生活のために自ら
進んで、あるいは納得して従軍慰安婦になったというのなら、当時の社会情勢
や生活環境、法律の面からは問題にはならんやろうと考える。

それは、そういった歴史があったということで終わる。気の毒な話ではあるが
な。

ただ韓国政府は、未だに故吉田清治著の『私の戦争犯罪・朝鮮人連行強制記録』
(三一書房刊)に書かれていた「昭和18年(1943年)に日本軍の命令で
韓国の済州島で女性を強制連行して慰安婦にした」という体験談を嘘とは認め
ず、むしろ、それを拠り所として従軍慰安婦問題を世界にアピールし続けてい
る。

いくら、韓国側にそれは間違いやと指摘しても聞き容れようとはしないという。

おそらく、どれだけの証拠を突きつけようと韓国側が、日本に対して間違いを
間違いと認めることなど限りなくゼロに近いやろうと思う。

日本を貶めて責め立てることが目的のすべてである以上、どんなに有力な証拠
が出てきても認める訳にはいかんさかいな。

そうすることにより、日本を攻撃できる手段が一つ減ることの方を恐れる。

これについて著者の但馬オサム氏が、書籍の中で、

……………………………………………………………………………………………

私は、従軍慰安婦問題は、すっきりした形で解決することはないと断言します。

いわゆる慰安婦がキャンプ・フォロワー(追軍売春婦)でしかないという決定
的証拠が出てきても、韓国はそれを認めることはないでしょうし、そんなもの
なかったかのように、日本非難、謝罪と賠償の要求を続けてくるはずです。

彼らが認めない以上、完全解決は成り立ちません。

慰安婦問題ほど、韓国人の“寝取られ”コンプレックスを刺激してやまないイ
シューはないのですから、ゆえに韓国がこの屈折した快感を放棄することはな
いと思うのです。

……………………………………………………………………………………………

と言われている。

ワシが「なるほど」と納得する所以や。

そう考えれば、先の安重根による伊藤博文氏暗殺事件での韓国側の主張も分か
る。

安重根のやったことを正当化しなければ、伊藤博文氏、ひいては日本を貶める
ことができんからや。

日本を貶めることができるのなら、どんな口実でも作るという姿勢が、この事
にもよく表れていると思う。

百歩譲って伊藤博文氏に何らかの落ち度があったにしろ、殺されなあかんほど
とは考えられん。

伊藤博文氏は当時、韓国統監府の長官をしていたというだけで、特に氏の行い
に問題があったという記録はない。捏造以外にはな。

たまたま、その時に韓国統監府の長官を伊藤博文氏がしていたために狙われた
にすぎんわけや。

暗殺した者は、どこまでいっても殺人者や。それ以外の何者でもない。

この件に関しては韓国以外の全世界の人が、そう考えるはずや。人殺しの暗殺
者に正義など絶対にないと。

それを正当化するということは、現在世界の至る所で起きているテロ集団によ
る残虐な殺人行為を認めるに等しいことやさかいな。

ただ、韓国は日本以外、例えばアメリカや中国に対して同じような事件を韓国
民の誰かが起こした場合、同等の対応を取るかと言えばノーやと思う。

相手が日本人やったからこそ、韓国は安重根を英雄扱いしたのやと考える。

最近では、2013年2月、韓国大田地裁が、長崎県対馬の観音寺から盗まれ
た仏像の返還を認めないという仮処分決定を下したという事案が、最も顕著な
例やと思う。

こんな無茶苦茶な話はない。盗みは万国共通の犯罪や。その盗品を持ち主に返
すことを認めない決定を裁判所が下すなど法治国家では絶対にあり得んことや。

その絶対にあってはならんことが現実に起きている。ワシもやが、これに怒り
を覚えた日本人は多いと思う。

これも相手国が日本やからこそ、こういうことになったものと考える。アメリ
カや中国で同じ事があれば、こうはなっていなかったと断言できる。

日本が困ることなら何でもするということが、これを見てもよく分かる。今の
韓国に日本が正論を以てして論争を挑んでも無駄やということも。

この後、書籍では韓国の倒錯した愛憎について様々な事例を示して語られてい
る。

日本にあこがれを持っている反面、妬ましさ、羨ましさからくる屈折した恨み
の念といった複雑な情念に支配されていると著者、但馬オサム氏は言う。

そのすべてをここで説明するわけにはいかないので、興味のある方は書店で買
って読んで頂きたい。

なぜ、韓国がここまで日本に対して恨みに似た情念を持ち続けているのかが、
理屈ではなく感覚として分かると思うさかい。

氏は韓国という国は、まだ大人になり切れていない少年のようだと言う。

そう考えれば、理屈の分からない言い訳や言い分を押し通そうとすることもあ
る程度は理解できるだろうと。

今はだめでも、将来少年(韓国)が大人になる時が訪れるはずだと。その時、
真の意味で対等な日韓関係が生まれると結んでいる。

……………………………………………………………………………………………

と言うてたことが、くしくも今回の徴用工訴訟問題についても言えるのやない
かと考える。

韓国の政治家が日本に、何らかの打撃を与えるようなことをすれば国民の支持
が得られると考えている以上、今回のような問題は永遠に続くやろうな。

加えて、韓国政府が、反日政策、反日教育を行っている限り、未来永劫、お互
いがお互いを分かり合える日など絶対に来ないということも断言できる。

これは国と国だけではなく、個人間同士の付き合いでも言えることやが、一方
が嫌えば、その他方も嫌になり、付き合いそのものが続かないというのは誰に
でも分かることやと思う。

今回の徴用工訴訟問題が、これ以上拗れば日韓の関係は最悪になるやろうが、
それは仕方ない。

暴論になるかも知れないが、一度、お互いの関係を壊す必要があるのではない
かという気がする。

そうすれば、お互いが必要な存在か、どうかが分かるし、本当に必要だとなっ
た時、初めてお互いが歩み寄れ、正しい関係に持っていけるのやないかと思う。



参考ページ

注1.第348回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■書籍『韓国呪術と反日』……
なぜ韓国は、これほどまでに日本を敵視するのか?』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-348.html

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『第6話 黎明期の新聞拡張物語 神武梅乃の伝説』完結

『第7作 新聞業界暗黒物語 悪い奴ら』完結

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