ジャーナリズム

ゲンさんの新聞業界裏話

新聞拡張員ゲンさんが、悪質な勧誘員から身を守る方法、営業理念や人生勉強に役立つ情報、新聞業界の裏話などを語りかけます。全編関西弁で語られているゲンさんの軽妙で面白く、含蓄の深い世界をお楽しみください。


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第504回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■報道の危機……その11 危うい日刊ゲンダイの報道姿勢について

2018/02/02

■報道の危機……その11 危うい日刊ゲンダイの報道姿勢について


ある常連の読者から、

……………………………………………………………………………………………

ゲンさん、ハカセさん、ご無沙汰しております。

私はいつもメルマガを読ませていただいているので、そんな感覚は全くありま
せんでしたが、気がつけば1年以上もメールしていませんでした。

ここのところ相撲に関した話題が続いていますが、お二人は、よほど相撲がお
好きなのですね。

私もお二人と同様に横綱日馬富士の暴行事件に対する日本相撲協会寄りで貴乃
花親方批判の新聞報道には疑問を持っていました。

もっとも今では、貴メルマガの影響もあって多くの新聞報道が日本相撲協会批
判に転じているようです。

しかし、その中で、日刊ゲンダイだけが貴乃花親方に対して批判的な記事を書
き続けているのをネットニュースでよく見かけます。

最近では、「理事選へ蠢動する貴乃花親方 日馬富士の親方にも擦り寄り」と
いうのがありました。

そこで質問なのですが、お二人はこの記事についてどう思われますか?

ちなみに私は、この記事を含めて日刊ゲンダイの記事は信用していません。う
さん臭いというか、偏見に満ちていて読んでいて気分が悪くなりました。

日刊ゲンダイとは、どのような新聞なのでしょうか?

なぜ、貴乃花親方を、ここまで目の敵にするのでしょうか?

貴乃花親方に対して何か恨みでもあるのでしょうか?

また、お二人は、この日刊ゲンダイについて、どう思われているのか、ご意
見を聞かせていただけないでしょうか?

お答えできる範囲で良いのでよろしくお願いいたします。

……………………………………………………………………………………………

というメールが寄せられた。

今回は、この読者の質問、疑問に答える形で話を進めて行きたいと思う。

『ここのところ相撲に関した話題が続いています』というのは、『第499回
 ゲンさんの新聞業界裏話 ■報道の危機……その9 日本相撲記者クラブ報
道の大罪』(注1.巻末参考ページ参照)、

および『第502回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■報道の危機……その10 
日本相撲協会と特定の新聞社との癒着について』(注2.巻末参考ページ参照)
のことを指しておられるのやろう。

確かに、それらの回は『相撲に関した話題』ではあるが、ワシらが言いたかっ
た事は、新聞やテレビの報道のあり方、姿勢であって、相撲の内容や日本相撲
協会組織そのものに言及したわけやない。

明らかに、おかしな主張と思える日本相撲協会側の言い分ばかりを報道してい
たことに対して新聞各社に物申したかっただけや。

このままやと相撲好きの高齢者の新聞読者から、そっぽを向かれ、ただでさえ
危うい新聞やテレビが、さらに危うくなると危惧したさかいな。

『お二人は、よほど相撲がお好きなのですね』というのは、ワシに関しては違
うとはっきり言うとく。むしろ、相撲は大嫌いで恨みにさえ思っていると。

もちろん、それには理由がある。哀しい過去が。

それについては、今から13年近く前の2005年6月17日に発行した旧メ
ルマガ『第45回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■親父よ、永久に……』(注
3.巻末参考ページ参照)の中で詳しく話したことがある。

その部分だけ抜粋して話す。

……………………………………………………………………………………………

親父のすることは、一事が万事、そんな風やった。やってることは無茶苦茶や
ったが、なぜか結果は良かった。

仕事は定職にはついとらんかった。転々としとったと、後に祖母から聞いた。
今で言うたら、フリーターというところやな。そこまでは映画『悪名』の朝吉
に良う似とった。違うのは子持ちということくらいや。

もっとも、当の親父には、子供を抱えて頑張らなあかんというような、そんな
切羽詰まった気持ちはなかったと思う。せやなかったら、喧嘩三昧などしてら
れへんかったやろうからな。

親父のやってきたことを全部は思い出せんが、最後の仕事だけは、はっきりと
覚えとる。その仕事の最中に死んだのやからな。

当時、相撲懸賞というのがあった。今でもあるということで、ハカセが調べて
くれたが、ワシが覚えとるもんとは少し違う気がする。

今のそれは、年6回,開催される大相撲の取組み勝敗によって争う大相撲懸賞
クイズというのがある。自分の選択した力士10人の勝敗により点数を加算し
勝ち点の合計点で競い合うゲームということや。

それを、相撲協会公認のいくつかの専門会社が個別に参加者を募り、参加費用
を集めてクイズの的中者に商品を渡す。その募集はネット上でもあるという。
考え方としては、福引きみたいなもんやと。

博打性を持たせることで、相撲人気を維持しようということやろうと思う。そ
れ自体は、かなり昔から続けられとったことのようや。

少なくとも40年前は、親父はこれに関係する仕事をしとったのやからな。た
だ、そのシステムというのは、ワシが覚えとるのとは少し違う気がする。

ワシが覚えとった相撲懸賞は、毎日の取り組み表の対戦別勝者を当てるという
ものや。幕内力士の対戦相手毎にハンデをつけて勝ち点を決める。

ハンデの付け方はいろいろある。番付によるものや対戦相手同士の直接の勝敗
なんかがそうや。そういう、ハンデ師みたいな者がおったと聞いていた。

例えば、横綱と平幕の対戦の場合、横綱の勝ちは1点やが、平幕の勝ちを予想
して的中させれば10点という具合や。それを15日間合計した獲得点数の上
位者が、商品を受け取れるという仕組みになっていた。

ただ、取り組みは前日でないと決まらん。今のようにインターネットもないし、
FAXすらなかった時代や。その予想投票の集計は手作業やった。

取り組み表が発表されると、その対戦投票用紙が印刷される。それを、各地域
毎の配達人が投票者に即日配る。投票人はその投票用紙に予想を記入する。

翌日の午前中、それを集めて回る配達人に渡す。配達人はそれを各地域の支部
に持って行く。それを15日間続ける。

その集配の仕事を親父はしとった。オートバイでの集配や。今でこそ、バイク
での集配というのは普通のことやが、その当時は少なかった。新聞配達でさえ、
自転車か歩きの時代やったからな。

親父は何故かいつも赤いマフラーをして、そのオートバイに乗ってた。子供の
ワシは、そのちょっと前に流行ってた『少年ジェット』というヒーロー物にあ
こがれとったから、それと親父の姿がだぶって格好良かったと思うてた。

知る人ぞ知るというヒーローや。今で言うたら、仮面ライダーみたいなもんか
な。仮面は被ってなかったけど。もっとも、今の子供やったら、自分の父親が
そんな真似してたら、格好ええとは思わんやろうけどな。

事故はそんな時に起こった。

後ろから走って来た軽トラックに追突された。それで、転倒して後頭部を打っ
た。ヘルメットは被ってなかった。その当時はまだ、その着用義務もなかった
ということもあったがな。

軽トラックの運転手は、うろたえとったらしいが、親父は自分で起きあがり、
オートバイを押しながら病院に行ったという。そして、その病院の玄関前で力
尽きて倒れたと。

その知らせを学校で聞いて、祖母と一緒に急いで病院に行った。その時は、ま
だ親父の意識はあった。

「ゲン……、ちょっと、来い……」

荒い息で親父がワシを呼んだ。

「ゲン、ええか……、これは事故や。誰も悪気で起こそう思う者はおらん。運
ちゃんを……恨んだらあかんで……」

「うん、分かってる。分かってるから早う治しいや」

「そうやな、こんなもん、赤チンぬってたらすぐ治るわな。治ったら相撲見に
連れてったるからな……。ちょっと、眠たぁなったから寝るわ……」

それが、親父の最後の言葉やった。それから、3日間、昏睡状態が続いて親父
はあっけなく死んだ。

ワシはどうしてもそのことが信じられんかった。ヤクザと喧嘩して体中、傷だ
らけになっとっても何ともないような顔をしてた人間や。

それが、車にぶつけられて倒れたくらいで死ぬはずがない。そう、思うてた。

……………………………………………………………………………………………

このメルマガでは言及してなかったが、これには本題とは別の話があった。

親父は、『相撲協会公認の専門会社』で配達の仕事をしていたわけやが、葬式
には相撲協会関係者の参列はおろか、専門会社からお悔やみや弔辞すらなかっ
たと祖母がボヤいていたのを子供ながらに聞いて覚えているさかい、それに間
違いはなかったと思う。

それだけではなく、事故の当日、その専門会社の人間からやと思うが「紙(投
票用紙)がまだ届かんけど、どないなってんねん!」と怒鳴り散らすかのよう
な電話が、祖母にかかってきたということやった。

その時、祖母は警察から事故の連絡を受けたばかりで、気が動転していたこと
に加え、その言い草に腹を立て「倅は、あんたとこの紙を配達中にトラックに
撥ねられて病院で生きるか死ぬかの瀬戸際なんやで! 何やの、その言い草
は!」と、逆に喰ってかかったらしい。

祖母も親父と一緒で気性の激しい人やった。その剣幕に気圧されたのか、電話
をかけてきた男は、すぐに受話器を下ろしたという。その後、病院に見舞いす
ら来なかったと。

それが原因で相撲が嫌いになり恨むのは逆恨みやないかと言われれば確かに、
そのとおりやろうと思う。

事故を起こしたのは軽トラックの運転手で、相撲協会や関連の専門会社には何
の関係もないことやと言われれば返す言葉もないさかいな。見舞いや葬式にし
ても強要して来て貰うもんでもないしな。

しかし、父親を失い、相撲協会のために仕事して事故に遭ったにも関わらず、
見舞いはおろか弔いの言葉一つない相撲協会に対して恨みに思う気持ちは如何
ともし難いものがある。理屈抜きでな。

それなら相撲は一切見ないのかというと、そうでもない。ワシは19歳の時か
ら建築会社の営業、新聞拡張員と営業の仕事をしていて客と話を合わせる必要
上、仕事のためと思い割り切って、テレビで相撲を観ることもあれば関連の新
聞記事を読むことも多かった。

ただ、未だに相撲は好きにはなれんがな。相撲と聞くと、どしても親父のこと
を想い出してしまうさかいな。

ハカセの方は、ある相撲部屋の親方と懇意にしていたらしく、毎年、3月の大
阪場所へは、よく相撲を観に行っていたという。

ただ、ハカセはワシのことを知って、今まで相撲に関した話題はメルマガやサ
イトでは、なるべく避けるようにしていたということを最近になって知ったが
な。

その意味で言えば、現在の状況は例外中の例外やということになる。裏を返せ
ば、それだけ今回の新聞報道に危機感を感じているということでもある。

『もっとも今では、貴メルマガの影響もあって多くの新聞報道が日本相撲協会
批判に転じているようです』というのはワシらのメルマガの影響は、それほど
ないとは思うが、その傾向になりつつあるのは、ワシらも感じている。

今までは、誰が考えても明らかにおかしいという事まで日本相撲協会寄りの報
道をしていた新聞各社が、方針を転換したのかと思えるくらい日本相撲協会に
対する批判的な記事が目立ってきているさかいな。

『しかし、その中で、日刊ゲンダイだけが貴乃花親方に対して批判的な記事を
書き続けているのをネットニュースでよく見かけます』というのはワシらも今
回の件で日刊ゲンダイの記事をネットで良う見るようになったので、それと知
った。

『最近では、「理事選へ蠢動する貴乃花親方 日馬富士の親方にも擦り寄り」
というのがありました』、『そこで質問なのですが、お二人はこの記事につい
てどう思われますか?』という質問に答える前に、まずその記事を紹介しとく。

……………………………………………………………………………………………

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180127-00000008-nkgendai-spo    
より引用

理事選へ蠢動する貴乃花親方 日馬富士の親方にも擦り寄り


 2年に1度、相撲協会の理事選直前のこの時期は、“紙爆弾”が飛び交うの
が恒例となっている。そのひとつが、また出た。

 複数のスポーツ紙が25日付で報道した、春日野部屋の暴行事件である。2
014年に兄弟子(15年に引退)が弟弟子を殴って、アゴの骨を折るなどの
ケガを負わせたという。

 許される話ではないが、事件自体は4年も前の話。弟弟子に刑事告訴された
兄弟子は、16年に有罪判決を言い渡されている。

 隠蔽疑惑が指摘される春日野親方(元関脇栃乃和歌)も、事件発覚後に当時
の北の湖理事長、貴乃花危機管理部長(45)に報告済み。

 ちなみに、貴乃花親方の同志である裏金顧問こと小林慶彦元顧問も、当時は
危機管理に関する助言を協会から委託されていた。

「過去の話が今この時にほじくり返されたというのは、今度の理事選に出馬す
るであろう、広報部長でもある春日野親方をターゲットにすることで執行部そ
のものにダメージを与えようというもくろみじゃないか」とは某親方。

 2月2日の理事選(立候補者受け付けは1日)まではさまざまな足の引っ張
り合い、露骨な票集めが展開されるというのだが、それはこの人も同じ。情報
戦の裏側で蠢動しているといわれる貴乃花親方である。

 日馬富士傷害事件に端を発した一連の騒動では当初こそ、その怒りは凄まじ
かった。弟子の貴ノ岩(27)に対する傷害罪で罰金50万円の略式命令を受
けた日馬富士だけならいざ知らず、タニマチや支援者を通じて週刊誌上などで
白鵬を攻撃。

 周囲には日馬富士や、その師匠の伊勢ケ浜親方(57)に対する民事訴訟す
ら示唆していた。

 貴乃花親方はしかし、そんな加害者側に擦り寄っているという。

「現在、行われている1月場所の最中に、貴乃花親方が伊勢ケ浜親方と話し込
んでいたのです。なんでも貴乃花親方の方から相談を持ち掛けたらしい。おそ
らく理事選をにらんでのことでしょう」と、さる親方がこう続ける。

「伊勢ケ浜親方は前回の理事長選後、貴乃花親方と袂を分かち、日馬富士の暴
行事件で亀裂は決定的になった。しかし、貴乃花親方としてみれば、2月2日
の理事選を前に少しでも一派の勢力を拡大したい。それには伊勢ケ浜親方の協
力が不可欠ということでしょう。だとすれば、民事訴訟が交換条件になった可
能性は高い。つまり協力してもらえるなら、損害賠償請求はしないとね」

「弟子を守る」とか言いながら、理事選のためなら、あっさり手のひらを返す
ということか。

■山響親方に対してもなりふり構わず

 今場所中、貴乃花親方が接近したのは伊勢ケ浜親方に限らない。前回の理事
長選で貴乃花親方を支持した現理事の山響親方(47)に対しても協力を仰い
だともっぱらだ。

 山響親方は暮れの12月28日の理事会で、貴乃花親方の理事解任提案決議
をすんなりと了承し、周囲を拍子抜けさせた。

 貴乃花親方については「何を言っても聞く耳を持たない」「もはやコミュニ
ケーションが取れない」と、ゲンナリしているそうだ。貴乃花一派の勢力減も
あって、理事職の座はもはや風前のともしび、一派とはすでに決裂したとのウ
ワサもあった。

 貴乃花親方はそんな山響親方に対しても、なりふり構わず。では貴乃花親方
は伊勢ケ浜親方と山響親方を“籠絡”できるのか。前出の親方がこう言った。

「伊勢ケ浜親方は今回も理事に立候補するつもりだった。理事長選での支持を
条件にすれば、2月の理事選で貴乃花一派の協力を得て当選できるという読み
もあったのでしょう。ところが、22日の一門会で潮目が変わった。

 伊勢ケ浜親方が立候補したいと申し出ると、一門の総帥である大島親方(元
関脇魁輝)から『何を考えてるんだ!』と一喝されたといいます。

 傷害事件の責任を取って理事を辞任したばかりなのに、舌の根も乾かないう
ちに立候補とは何事かといさめられたのです。

 鶴の一声もあって、伊勢ケ浜一門からの立候補者は高島親方(元関脇高望山)
に一本化された。伊勢ケ浜親方も含め、貴乃花親方に近いといわれる浅香山親
方(元大関魁皇)も高島親方に投票することが確認された」

 貴乃花親方に秋波を送られた山響親方も理事選に立候補、再び貴乃花一派の
神輿を担ぐつもりだったらしいが、

「いまの執行部を支持するのは出羽海一門の総意。貴乃花一派を支持するなら
一切、協力はしないとクギを刺され、山響親方は理事選への出馬に及び腰にな
っている。かといって最大派閥の出羽海一門を出て、貴乃花一門に合流する度
胸もありません」とは、別の親方。

 いくら紙爆弾が飛び交おうが、貴乃花親方の逆転はかないそうにない。

……………………………………………………………………………………………

というものや。

読者が、この記事を読まれて『偏見に満ちていて読んでいて気分が悪くなりま
した』と言われているのは良う分かるし、無理もないと思う。

確かに、この記事には偏見と悪意が満ちているとしか思えんような記述が、あ
まりにも多いさかいな。

どこまでが事実で憶測なのかが、さっぱり分からんし、事実も矮小化されてい
たり、過度に盛られていたりしているようにしか見えんしな。

『複数のスポーツ紙が25日付で報道した、春日野部屋の暴行事件である。2
014年に兄弟子(15年に引退)が弟弟子を殴って、アゴの骨を折るなどの
ケガを負わせたという』までは事実やからええとしても、『許される話ではな
いが、事件自体は4年も前の話』として片付けているのは頂けない。

4年前(正確には3年4ヶ月前)の暴行傷害事件というのは、けっして昔の話
やないと思うがな。

しかも、その事件の判決(懲役3年・執行猶予4年)が下されたのは、201
6年6月やから、1年半ほどしかまだ経っていない。つい最近のことや。

加えて、損害賠償訴訟も継続中ということやから、まだ事件としては終わって
いない。

これは現在進行形で春日野部屋の責任者、春日野親方の責任が問われている事
件で、実際、日刊ゲンダイ以外の大半の新聞やテレビ局では、その方向で批判
的な報道に終始しているのが今の状況やと思う。

昔の話とするからには、せめて事件が時効(傷害罪は10年)になった時点く
らいやないと、そうとは言い切れないのやないかな。

それでも、こういった事件があったというのは相撲が存続する限り永遠に語り
継がれることになる。昔の話やから良しとは絶対にならん。

この記事は、『事件自体は4年も前の話』とすることで、あたかも終わってい
る出来事で今更何で報道するのかと一般の人に思わせるための印象操作という
気がする。

『隠蔽疑惑が指摘される春日野親方(元関脇栃乃和歌)も、事件発覚後に当時
の北の湖理事長、貴乃花危機管理部長(45)に報告済み』というのは事実と
は違い、日本相撲協会の担当者が翌日説明したところによると、

実際に春日野親方が報告した相手は、当時の北の湖理事長、小林慶彦協会危機
管理委員会顧問、宗像紀夫危機管理委員長らの名前が挙ったが、その時には貴
乃花危機管理部長の名前が消えていた。

そのうちの一人、宗像紀夫危機管理委員長は、テレビに生出演して「春日野親
方から事件の報告は受けておりません」と否定し、貴乃花親方が隠蔽した可能
性は殆どないと断言している。

報道機関である限り日刊ゲンダイが、その事実を知らないはずはない。それに
も関わらず事実には蓋をして『貴乃花危機管理部長(45)に報告済み』と断
定している。

この事実一つを取っても日刊ゲンダイの報道姿勢には疑問を感じざるを得ない。

まだまだある。『裏金顧問こと小林慶彦元顧問』と決まってもいないことを断
定するのは報道機関として絶対にしたらあかんことやし、この文言は名誉毀損
に相当する違法行為やないかとも思う。

確かに、日本相撲協会は元顧問の小林慶彦氏が在職中に背任的行為などをした
として、小林氏と同氏が代表取締役を務めたコンサルティング会社に約1億6
千500万円の損害賠償を求める訴訟を去年、2017年12月25日に東京
地裁に起こしたというのは事実のようやが、

その裁判は、まだ始まってもいないし、判決が下されたわけやないから、本当
にそうなのかというのは確定していない状態や。当たり前やが、民事で訴えら
れただけで罪が決まるわけやない。

加えて、日本相撲協会の主張が本当なら、小林慶彦氏は「背任横領罪」に該当
するさかい警察が介入して事件化して逮捕されていなければいけないはずや。

それであれば「容疑者」として報道機関は扱えるが、警察の捜査すら入ってい
ない状況というのは事情にもよるが、一般的には、その容疑が薄い、確たる証
拠が掴めていない、あるいは罪そのものが存在しないということが考えられる。

その状態で、日本相撲協会の言い分だけを鵜呑みにして『裏金顧問』と勝手に
決めつけたらあかんやろうと思う。

実際、日刊ゲンダイ以外の新聞で『裏金顧問』てな表記をしている新聞は、ど
こにもないさかいな。

まあ、これは『貴乃花親方の同志である裏金顧問こと小林慶彦元顧問』と書く
ことで貴乃花親方のイメージダウンを狙ったものやろうがな。底の浅い記事や
と言うしかない。

さらに、この記事には憶測、推測の類が多すぎる。それも『某親方』だの『さ
る親方』だの、あるいは『別の親方』といった本当にいるのかどうかも怪しい
人間が話したという形を取って。
                                                           
もっとも、『もっぱらだ』とか『ウワサもあった』といった内容を記事にして
いるくらいやから、日刊ゲンダイにとっては憶測、推測の類で良しということ
なんやろうがな。

これが一般人の書いたブログ記事あたりやったら、ワシもここまで言うつもり
はないが、曲がりなりにも『新聞』という括りになっている日刊ゲンダイとな
ると話は別や。新聞は新聞としての節度を守って欲しいと思う。

この日刊ゲンダイに関しては、ワシらが常に必死になって勧誘している一般紙
と同じように考えて欲しくはない。

『日刊ゲンダイとは、どのような新聞なのでしょうか?』ということやが、日
刊ゲンダイは、講談社系の出版社である株式会社日刊現代が発行するタブロイ
ド判夕刊紙ということになっている。

ちなみに日本新聞協会には非加盟ということで、ワシらが、ここで言う「新聞」
とは、いろんな面で大きく違う。

まず、専属、委託併せて一般の新聞販売店では扱っていないから宅配はされて
いない。当然、ワシらが勧誘することもない。

販売は駅売り、コンビニ売りが主体でデジタル版の販売もある。

日刊ゲンダイのような駅売り、コンビニ売りで即日販売せなあかんタブロイド
紙は、人目につきやすいインパクトのある見出しを売りにしている関係で、ど
うしても大袈裟なタイトルをつけやすい。

その点は、スポーツ紙や週刊誌に似ていると思う。実際、一般紙で守られてい
る新聞の書き方などは殆ど無視して、どちらかと言うと週刊誌に近いセンセー
ショナルな文章表現を駆使しているしな。

まあ、そう考えれば、多少の偏重記事や憶測、推測の混じった記事になるのも、
ある意味、仕方がないのかも知れんがな。売らんがためにということで。

『なぜ、貴乃花親方を、ここまで目の敵にするのでしょうか?』というのはワ
シには分からん。正確なことが知りたければ日刊ゲンダイに訊いてくれと言う
しかない。

ただ、日刊ゲンダイは日本相撲協会の記者クラブには所属していないため、日
本相撲協会を批判した記事も多かった。日刊ゲンダイは基本的には権力に対し
て批判的な姿勢やという評判が高いから、それが自然やったのかも知れん。

しかし、今回に限っては貴乃花親方の批判を強めるためもあって、結果的に日
本相撲協会の肩を持つような論調に終始しているということのようや。

日刊ゲンダイが、そうするには、商業的な意味合いがあるのやないかと思う。

日刊ゲンダイのようなタブロイド紙は、一般紙のように不特定多数の読者に支
持を得るとか、万人受けする必要はないと考えているようなフシを見受けられ
る。

貴乃花親方は現役は言うに及ばず、今でもファンの多い人気者や。人気者には、
それに反するアンチが必ず存在する。

そのアンチをターゲットにして、人気者を貶める記事を書けば大受けして売れ
る。それで良しとしている可能性がある。

どのみち、夕刊紙というのは、それほど売れるものではないから、例え少数で
あってもコアな読者層に受ける紙面作りをして買って貰うという戦略があって
のことやと捉えれば納得はできる。

今回のように理不尽な論調で貴乃花親方を叩けば、世間の話題に上りやすい。
言えば炎上商法に近いやり方やな。

実際、ネット上では、貴乃花親方について書かれた日刊ゲンダイの記事に対し
て批判的なコメントを数多く見かけるさかいな。

批判を受けていても話題作りになると捉えれば、それなりに新聞が売れるから
ええやろうという考え方やな。これは親会社が出版社だからこその発想とも言
える。

書籍は話題性がないと売れない。それが例え悪い方で評判になったとしても騒
がれないよりかは、はるかにマシやと。

そのため、売り込みたい書籍については敢えて話題性を持たせるように画策す
ることがあるというのは出版業界では広く知られた事実でもある。

それとは別に日刊ゲンダイは、一度狙いを定めた人物、組織には徹底した批判
を繰り返す習癖があるとも言われている。

『なぜ、貴乃花親方を、ここまで目の敵にするのでしょうか?』、『貴乃花親
方に対して何か恨みでもあるのでしょうか?』ということについては、残念な
がらワシらには分からん。

ただ、『一度狙いを定めた人物、組織には徹底した批判を繰り返す習癖がある』
ということからすれば思い当たるフシはある。

2005年5月30日、父の双子山親方(元大関貴ノ花)が亡くなって以降、
現在タレントで兄の花田虎上氏(元3代目横綱若乃花)と弟の貴乃花親方との
間で起きた確執騒動は、当時世間を大いに賑わせたが、その時に、日刊ゲンダ
イは執拗に貴乃花親方だけを繰り返し批判し続けていた。

それが、今も続いているのやと考えれば、今回の異常とも思える貴乃花親方叩
きと符号するのやないかと思う。

日刊ゲンダイが、そうする理由は分からん。分からんが、一度狙われると、と
ことん追われ執拗に批判され続けると言われていることについては今回の件で、
良う分かった。

『お二人は、この日刊ゲンダイについて、どう思われているのか、ご意見を聞
かせていただけないでしょうか?』ということについては、ワシらは二人とも
別に、どうとは思うてない。

あってもなくても、ワシらには関係がない新聞というところかな。

ワシについては、一般紙とは別次元の新聞という認識でしかない。形態こそは
新聞の範疇にあるが、紙面の内容は週刊誌に近いというだけの。

ワシら新聞勧誘員が週刊誌をどう思うかと質問されているのと同じことやと思
う。答えは、特に感想がないということになる。

興味を惹く記事があれば読むし、なければ読まない。その点については一般の
読者と同じや。

もっとも、今回のように読者から特定の記事を引き合いに出して意見を求めら
れれば答えるくらいのことはするがな。そのために記事を読むくらいのことは
する。しても、その程度や。

ハカセも「私は今まで日刊ゲンダイという新聞を買って読んだこともないし、
特に読みたいとも思いません」ということやった。

新聞記事をどう書こうと、それは新聞社個々の裁量の範囲内とされている。法
律に触れ、人に害を為し、迷惑を及ぼすような記事以外であれば、基本的には
何を書いても構わんとは思う。報道の自由の範囲内であればな。

それに対して、その新聞を買うか買わないかの判断をワシら一般消費者が下せ
ばええだけのことやしな。

最後にもう一度だけ言わせて貰えれば、一般読者の方には日刊ゲンダイを一般
紙と同様には考えといて欲しいということや。

同じ新聞でも似て非なるものやさかいな。

そうは言うても世間では「新聞」という括りにされ、なかなか別物とは認識し
て貰えんがな。

今回のことで、また一つ新聞の評判が落ちるのかと考えるだけで辛いものがあ
る。



参考ページ

注1.第499回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■報道の危機……その9 日本
相撲記者クラブ報道の大罪』
http://archives.mag2.com/0000265583/20171229081455000.html

注2.第502回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■報道の危機……その10 
日本相撲協会と特定の新聞社との癒着について
http://archives.mag2.com/0000265583/20180119084027000.html

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PC、携帯、スマートホン、iPad のメールアドレスから登録可能

『第1話 新聞販売店残酷物語 恩讐の彼方から』完結

『第2話 我ら、やもめ団ここにあり』完結

『第3話 大津坂本人情街道秘話』完結

『第4話 狙われた男たち』完結

『第5話 新聞大逆転の法則』完結

『第6話 黎明期の新聞拡張物語 神武梅乃の伝説』完結

『第7作 新聞業界暗黒物語 悪い奴ら』完結

『第8作 黎明期の新聞拡張物語 受け継がれる伝説』完結

『第9作 カポネによろしく』2017. 4.15 配信開始


著者 白塚 博士

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書籍販売のお知らせ 

作品題名『ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集 電子書籍版パート1』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage21.html

Kindleストア
http://www.amazon.com/dp/B00EA0NDFU

honto電子書籍ストア(「ゲンさん」で検索)
http://honto.jp/ebook.html

ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集 電子書籍版パート1
http://honto.jp/ebook/pd_25182317.html

著者 白塚 博士
出版社 みずほ出版
販売価格350円
購入はPCでも可能。但し、PCでは今のところ読めません。
対応端末 
Kindleタブレット、iPhone、iPad、Androidスマートフォン、
Androidタブレット、Androidタブレット大


作品題名『新聞拡張員ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集』
著者 白塚 博士
出版社 みずほ出版
販売価格 1,470円(税込み)

販売方法 インターネット
Amazon(アマゾン)での販売は在庫が少なくなったため終了しました。
今のところ増刷の予定はありません。
代金引換郵便……2010年9月1日より日本全国送料、代金引換手数料無料。

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メールマガジン:ゲンさんの新聞業界裏話
発行日:毎週金曜日

発行責任者:ハカセ
公式サイト:『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』
URL  :http://siratuka.sakura.ne.jp/
Mail  : hakase@siren.ocn.ne.jp

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創刊日:2008-05-25  
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