文学

三島由紀夫の総合研究

創立35年の老舗「三島由紀夫研究会」の会報を兼ねた、あらゆる角度からの総合研究メルマガ

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三島由紀夫研究会メルマガ(三島の理解者 堤清二氏が死去)

2013/11/29

三島由紀夫研究会 HP URL http://mishima.xii.jp/
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 『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
    平成25年(2013)11月29日(金曜日)
         通巻第773号
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奇しくも憂国忌の朝、堤清二(辻井喬)氏は世を去っていた
 三島由紀夫との交遊深く、楯の会の制服を提供、追悼会行事に積極理解をしめした
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 詩人、作家としての辻井喬は、著名な文学賞を総なめにした、文字表現の才人だった。
 実業家としての堤清二は、妾腹の子という精神的トロウマがたたって義兄との対抗心を燃やして無謀な経営を率先し、つぎつぎと失敗を重ねた。つまり実業家としては失敗だった。

 堤清二氏にはもう一つの顔があった。
大学時代に共産党入党と、除名という人生航路の蹉跌が長く尾を引き、共産党で活躍した当時は「横瀬郁夫」という筆名で知られた。つまり、堤さんは三つ目の顔を持っていた。この路線の延長上に左翼がつどう「九条の会」への関与や日本文化や伝統を否定しかねない『古寺巡礼』などの作品に繋がる。

 おなじ人生行路を歩んだ水野成夫、浅野晃を主人公とした『風の生涯』は日本経済新聞に連載されたが、この小説を読むと、この人は日本浪漫派の風貌を持つことが分かる。これで四つの貌をもつ。

 しかし堤清二氏は三島由紀夫の理解者であった。なによりも積極的に交遊をひろげ、三島さんが主宰した楯の会では制服を提供して話題となった。
 三島事件直後の追悼会にはポケットマネーから資金を提供したほか、三島映画上映企画などでも会場を提供されたり、その貢献ぶりは特筆しておきたい。

 そして氏の逝去は三島由紀夫の命日、すなわち四十三年目の憂国忌の朝だった。
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 事務局より
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 文化防衛論」シンポジウム記念冊子を刊行しました
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さる5月25日に開催された「文化防衛論」シンポジウムの内容をまとめた記念冊子が今般「憂国忌」に合わせて刊行されました。(A5版、80頁)
内容は
?「文化防衛論の描く戦前と戦後」
?「文化防衛論と国防思想」
?「天皇と文化防衛論」
の三つのテーマについて当研究会の三名(菅谷誠一郎、佐々木俊夫、浅野正美)による基調報告と、それぞれのコメンテーター(宮崎正弘、藤井厳喜、西村幸祐の三氏)による発言がまとめられ、最後の全体討論では松本徹氏と富岡幸一郎氏を加えての活発な議論が展開されています。
このシンポジウムは「文化防衛論」をテーマとした画期的な企画であり、その内容はまた極めて今日的なそして今後の日本がどうあるべきかを論じる重要なものであったと思います。また当研究会が長年積み重ねてきた研究成果のあらわれであり、質的レベルにおいても多くの三島研究者の批判に耐えうるものであると自負します。
本記念冊子は三島由紀夫研究会会員と憂国忌賛助会員には年内に送付される予定です。また一般の方にも1部5百円で頒布します。購読ご希望の方は研究会事務局までお申込み下さい。
 yukokuki@mishima.xii.jp
 
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 (事務局より憂国忌墓前奉告祭のお知らせ)
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憂国忌墓前奉告祭のお知らせ
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日時   平成二十五年十二月一日(日)午後一時半
集合   午後一時 多磨霊園正門前「よしの家」
      府中市紅葉丘二の七の四 042(361)2176
   http://www.yoshinoyasekizai.com/info/map.html

当日はスタッフが「よしの家」の前で「憂国忌墓前奉告祭集合場所」と書いた紙を持って立っています。直接行かれる方は、多磨霊園十区一種十三側 平岡家のお墓前にお越し下さい。終了後、「よしの家」にて直会を予定しています。


(憂国忌事務局よりお知らせ) 憂国忌賛助会員の皆様へお知らせです。
憂国忌冊子、ならびに憂国忌当日配布した三島研究会編集「文化防衛論」冊子は、次号会報と同時に配送になりますので、12月下旬となります。ご了解下さい。
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  三島由紀夫研究会   yukokuki@mishima.xii.jp
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創刊日:2006-01-12  
最終発行日:  
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  • 名無しさん2013/11/29

     時をえた良い記事です。

    制服に関しては朝日新聞にも書いてありました。しかし「提供」は提供でもちゃんとポケットマネーで安からぬ額を本人が支払っています。関連本みていたのでわかります。