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ドキュメンタリー映画の最前線メールマガジン neoneo

映画関係者必読のメールマガジン。プロデューサー、監督、評論家、映画館支配人など、さまざまな立場からこれからのドキュメンタリー映画を熱く語ります。

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ドキュメンタリーカルチャーの越境空間「neoneo」ニュース 20号

2013/02/15

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ドキュメンタリーカルチャーの越境空間『neoneo』の最新情報を
お知らせいたします!

 †01 ■2月1日〜2月15日の『neoneo web』更新記事 
 †02    ■ドキュメンタリーカルチャーマガジン『neoneo』vol.01 
     発売中& vol.02 発売予告
 †03 ■『neoneo web』執筆者 募集のお知らせ
 †04 ■イベント・作品情報募集のご案内
 †05 ■賛助会員募集のご案内
 †06 ■広告募集のご案内
 †07 ■編集後記

★バックナンバー閲覧はこちらまで
     まぐまぐ配信   http://blog.mag2.com/m/log/0000116642/  
     melma!配信    http://www.melma.com/backnumber_98339/  

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┃01┃□『neoneo web』更新記事のご紹介
┃ ┃     http://webneo.org/ 
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2月1日〜2月15日の間で更新された記事をダイジェストでご紹介します。
「ドキュメンタリー」をキーワードにした様々なジャンルを横断するの記事の
数々、是非『neoneo web』でご覧ください。


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■映 画
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◎【Inerview】山崎裕に聞く 三木茂さんのこと/座・高円寺ドキュメンタリー
フェスティバルのこと text 佐藤寛朗 

http://webneo.org/archives/7465

日本を代表するドキュメンタリーのカメラマンであり、座・高円寺ドキュメンタ
リーフェスティバルのプログラムディレクターでもある山崎裕氏のインタビュー。

当初は、映画祭の特集上映の主旨を聞くために企画されたインタビューでしたが、
山崎氏には、ドキュメンタリー映画の草創期を代表する名カメラマン・三木茂氏
の助手についた話から、長いキャリアの中で培われた、カメラマンならではのド
キュメンタリー観まで、具体的なエピソードを交え熱く語っていただきました。
密度の濃いその内容は、歴史的な意味を帯びた、貴重なものとなりました。

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◎【特集】発表! わが一押しのドキュメンタリー2012 text neoneo 編集室
 
http://webneo.org/archives/7268

今年初頭に募集したneoneoの名物企画「わが一押しのドキュメンタリー」の結
果発表です。例年の傾向でもありますが、誰一人として同じ作品をあげず、演劇
作品を推す方もいて、十人十色(二十人二十色?)の多彩な回答となりました。

その結果がどのような意味を帯びるかはともかく、引き続き上映中の作品もあれ
ば、貴重な旧作があったりもする。そのような「未知なるドキュメンタリー」と
いつ、どこで出逢えるのか。上映(上演・放送)機会を探すのは、楽しみなこと
でもありますね。さて、あなたの「推しドキュ」はなんですか?

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◎【Interview】『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』齊藤潤一監督
インタビューtext 若木康輔

http://webneo.org/archives/7565

東京では2月16日より公開される、東海テレビ放送・報道部が製作するシリー
ズの第5弾は、「名張毒ぶどう酒事件」を扱ったドキュメンタリードラマです。
脚本・演出を担当した齊藤潤一監督(『死刑弁護人』など)に話を聞きました。

仲代達矢、樹木希林などの役者を揃え、ドラマのプロの演出かと思いきや、スタ
ッフのほとんどがニュース製作班で初めての経験だったとか、名古屋で久しぶり
のドラマ製作に美術部や照明部が張り切ったとか、製作現場の実情を覗かせつつ、
齊藤監督が番組の骨として何を大切にしたのかが伝わってくるインタビューです。

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■  連 載
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◎【ドキュメンタリストの眼4】岩佐寿弥インタビュー(前編)text 金子遊 

http://webneo.org/archives/4903

昨年『オロ』が公開され、その健在ぶりを示した岩佐寿弥監督。岩波映画出身の
この監督は、60年代、小川紳介・土本典昭・黒木和雄・東陽一らが議論を重ねた、
有名な「青の会」のメンバーでもありました。

インタビューでは、岩佐監督に「青の会」に至るまでと、そこから全く独自のシネ
マ・ヴァリテ的作品『ねじ式映画ーわたしは女優?ー』(69)を生み出すまでの、
思考の過程を詳細に聞いています。「映画する」という言葉に凝縮された、時代の
流れの中で、自らの表現場所を確立するまでの語りは圧巻です。後編も近日掲載。

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◎【記録文学論6】姜信子『棄郷ノート』text 中里勇太

http://webneo.org/archives/7505

記録文学にスポットを当てる中里勇太氏の好評連載。第6弾は、在日作家・姜信子
の『棄郷ノート』にスポットを当てます。日韓の往復運動の中でしきりに意識せざ
るを得ない「故郷」というイメージ。その民族や国家という観念と結びついた心象
風景を「幻想」と切り捨てるところから、姜の遍歴は始まります。

中里は『棄郷ノート』で展開される姜の戸籍を探す旅と、作家・李光洙の足跡を巡
る旅の狭間に立ち上がる「乱場」というヴィジョンに可能性を求めます。近代の物
語に回収されない「寄る辺なき民」のアイデンティティ。その持つ力への考察です。


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┃02┃□ドキュメンタリ─カルチャーマガジン『neoneo』vol.01
┃ ┃ 発売中!&vol.02 発売予告
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ドキュメンタリーカルチャーマガジン『neoneo』vol.01、絶賛発売中です。
全国の主要大型書店・ミニシアター・ミュージアムショップなどでお求めいただ
けます。まだお求めではない方は、是非お手に取ってご覧ください。

*購入方法

(1)通信販売
HP内オーダーフォームからご注文ください → http://webneo.org/info
なお一冊につき送料80円+振込手数料は購入者さまにご負担頂いております。
 
(2)取り扱い書店(全国の主要大型書店)ミニシアター・ミュージアムショップ
一覧はこちらからご覧下さい→http://p.tl/KMrC

なおneoneo編集室では、現在『neoneo』vol.02の編集作業に着手しております。
特集『原発とドキュメンタリー』。『21年目の不在ー小川紳介トライアングル』
など盛りだくさんの内容でお届けする予定です。3月20日頃刊行予定。
どうぞお楽しみに!
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*ドキュメンタリーカルチャーマガジン『neoneo』vol.01 目次
[A4・本文68頁] 

創刊にあたって

■創刊特集 さようなら「ドキュメンタリー」
[インタビュー]
  飴屋法水(演出家)、石内 都(写真家)、石井光太(ノンフィクション
作家)
[アンケート]
 (1)「『ドキュメンタリー』とは何だと思いますか?」
 (2)「これぞ『ドキュメンタリー』と思う作品・プロジェクトは?」   
 
 浅井隆・飯沢耕太郎・石川直樹・石坂健治・石田尚志・大木裕之・大槻貴 
 宏・河瀬直美・カンパニー松尾・北川陽子(快々)・北村皆雄・今野勉・坂
 口恭平・坂部康二・相模友士郎・鈴木志郎康・諏訪敦彦・想田和弘・田原総
 一朗・冨永昌敬・野中章弘・畠山直哉・原一男・平野勝之・藤岡朝子・ホン
 マタカシ・松江哲明・松崎まこと・松田正隆・村山匡一郎・森達也・安岡卓
 治・山崎裕

[論考]ジャンルにおけるドキュメンタリズム
 映画 カメラを見つめ返す目  萩野 亮
 テレビ 日常的体験としてのテレビ・ドキュメンタリー  長谷正人
 写真 ドキュメンタリー・スタイルのゆくえ──記録と表現  鈴木佳子
 美術 知りえないことへの想像力  住友文彦
 演劇 時を与えるものは何か─演劇におけるドキュメンタリズム 八角聡仁

[ブックガイド]
  neoneo編集室が選ぶ16冊

■レギュラーページ
[時評]neoneo×[  ]
映画  映画を観る、撮る、という物語/記録装置  水野祥子
映画  つるつるとざらざら  岡田秀則
映画  そのドキュメンタリーは面白いか?  春田 実
写真  震災写真−表象不可能なものへの希求  大嶋 浩
美術  境界線上の映画  越後谷卓司
演劇  君たちは変化する自動的に  山田亮太
テレビ このドキュ2011─このテレビドキュメンタリーが面白い! 清水浩之
ブック 現在へ  岡本和樹

[インタビュー〕
 金子遊のドキュメンタリストの眼〈EYE〉(1)小泉修吉(グループ現代)

[編集後記]



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┃03┃『neoneo web』執筆者 募集のお知らせ
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neoneo webでは、多くの書き手に批評の場を提供し、新しい才能を発掘するた
めに、サイトに掲載する原稿を一般からも広く募集しています。また、インタビ
ューや映画祭の取材に同行する写真家も募集しています。

<原稿の内容について>

○ジャンル:ドキュメンタリー、テレビ番組、写真、アート、演劇、文学、ア
ニメ、ノンフィクション書籍ほか、広く「ドキュメンタリー」を切り口にする
批評文。または自作解題、インタビュー記事、映画祭やイベントのレポート記
事など。

※2月は「恵比寿映像祭」「座高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」
「うらやすドキュメンタリー映画祭」など、東京近郊でも多数の上映会が開催さ
れます。こうした上映会での上映&作品レポートや「映画館のデジタル化問題」
に関する論考なども、引き続き募集します。


○具体的には「自作を語る」「新作評」「インタビュー」「書評」「劇評」
「展評」「レポート」「エッセイ」などに、編集室で振り分けさせて頂きます。

○文字数は1200字〜4000字程度まで。200字程度のプロフィールを添えて編集
室宛までメールでお寄せ下さい。詳細は下記の「インストラクション」を参照。

○原稿はneoneo Webに掲載します。著作権は執筆者に属しますが、無断転載転
用は禁じます。転載や出版を希望の場合は、編集室にご相談下さい。

○写真家の方は下記と同様の手続きで、自作写真2枚程度を編集室までお送り
下さい。

<インストラクション>

(1)原稿を送る前に(書く前に)2〜3行で原稿の概要と200字程度の執筆者プロ
フィール、メールアドレス、電話番号、氏名をメールで送って下さい。宛先は
neoneo編集室(neoneo.mag@gmail.com)と、CC:で担当者・佐藤 寛朗
(kanrou@aol.com)まで。

(2)原稿企画が採用の場合のみ、編集室から連絡します。文字数と〆切を決め
て、原稿の執筆に入って頂きます。

(3)〆切日までに、編集室と担当者にメールで原稿をお送り下さい。編集室で
赤字を入れる場合や、水準に達していないと判断した原稿は掲載できない場合
がありますので、あらかじめご了承下さい。

(4)完成原稿と執筆者のプロフィールをneoneo Webに掲載します。

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┃04┃□作品情報・イベント情報募集のご案内
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『neoneo』では、ドキュメンタリーに関する作品情報、イベント情報を
随時募集しております。頂いた情報は、記事に反映できるよう編集室内で精査
致します。

制作者、配給宣伝会社、劇場、ギャラリー、イベント主催者のみなさま、情報
を是非下記にお送りください。お待ちしております。

■ リリースの送り先
 〒170-0001 東京都豊島区西巣鴨4-15-8-506
 メール:neoneo.mag@gmail.com (neoneo編集室宛)
 URL http://www.webneo.org 


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┃05┃□賛助会員募集のご案内
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『neoneo』では、活動をサポートして下さる賛助会員を募集しておりま
す。会員特典も付きますので、是非ご支援の輪を広げて頂けたら幸いです。


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<会員費>
 個人会員:年間1口(1万円)より何口でも。
 団体会員:年間3口(3万円)より何口でも。

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<会員特典>
(1)1口お申し込み
 ・ 雑誌『neoneo』を毎号送付いたします。
 ・ ご希望者は、ウェブサイト及び雑誌に賛助会員として記名いたします。

(2)3口お申し込み
(上記に加え)
 ・ neoneo編集室が主催するイベントにご招待いたします。
 ・ メルマガ『neo』(2001?03)全59号収録特製CD-Rを進呈します。

(3)4口以上お申し込み
 (上記に加え)
 ・ 賛助金額に応じ、ウェブサイト及び雑誌に広告を掲載致します。
 ※広告掲載について、くわしくはお問い合わせください。

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<ご入会方法>
 下記ページの賛助会員規約にご同意のうえ、お名前・ご職業・ご住所・お電
話番号・メールアドレスを明記して「neoneo編集室」宛てにメールか郵便にて
ご連絡いただき、下記の銀行口座または郵便振替にて、会員費をお振り込みく
ださい。こちらで確認のうえ、折り返しご連絡を差し上げ、会員証を発行いた
します。

 銀行口座 :三菱東京UFJ銀行 滝野川支店 普通口座 0041700 neoneo
 郵便振替 :00180-3-290961 neoneo(振込手数料はneoneoが負担します)


■ 詳細はこちら
 http://webneo.org/support 


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┃06┃□広告募集のご案内
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『neoneo』では、web、雑誌で掲載する広告を募集しております。
ご興味ある方はまずはお問合せ下さい。

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■ 広告メニュー
 (1) 雑誌『neoneo』裏表紙等
 (2) 当サイト内のバナー広告
 (3) メールニュースのテキスト広告

※料金等の詳細は、下記連絡先までお問合せ下さい。

■ 広告に関するお問い合わせ先
 〒170-0001 東京都豊島区西巣鴨4-15-8-506
 メール:neoneo.mag@gmail.com (neoneo編集室宛)
 URL http://www.webneo.org 

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┃07┃□編集後記
┃ ┃■伏屋博雄、佐藤寛朗
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山崎裕さんのインタビュー記事がめっぽう面白い。山崎さんは先ごろ終幕した
座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルのプログラム・ディレクターであり、
今なお活躍されているベテランのカメラマンである。

山崎さんはインタビュアー(webの編集責任者の佐藤寛朗)が発する質問に、助
手時代に刻まれた三木茂の思い出を滔々と語ってくださった。それは汲めども尽
きない井戸水のように湧き出す、宝石のような話ばかりである。三木茂といえば、
亀井文夫さんとの「ルーペ論争」が有名でこのインタビューでもちょっと触れて
いるが、わたしはその他のエピソードの数々に夢中になった。

乏しい予算のとき、三木茂がいかに工夫して撮影したのか、その詳細が語られる
くだりがある。そのときの彼の採った臨機応変の態度に、けっして権威ぶらない
カメラマンの姿を見出して、感動してしまう。あるいは、高価なカメラを質屋に
入れておいたという理由を知って、おもわずその機知には声をあげて笑ってしま
った。その合理的精神は驚きである。また後進を育てる才もあった。

三木茂との交流は短かったようだが、山崎さんはわずかな期間にかけがえのない
体験をされたのだ。その体験がその後の山崎さんに大きな指針を与えたことが伝
わってくる。こちらまでがすっかり幸福感に満たされてしまった。長い間、第一
線で活躍されてきた方の話には、実に滋味ある話があるものだ。こうした話をも
っともっと読みたいと思う。

ところで、あるベテランの録音マンと話していたときのこと。彼がふと、「僕は
若い人と仕事がしたいんだがね」と真顔で言った。それまでの話が急に転調した
ことを感じて顔を見つめると、彼はおもむろに語り出した。
「僕は劇もドキュメンタリーもいろいろやった。おかげでお金にもそんなに苦労
しなくて生活してきた。今は若い人たちがどのように映画をつくるか僕は関心が
ある。そのような人と一緒に映画をつくりたいんだよ。ギャラはそんなに高い必
要もないからね」
たしかに彼は名だたる監督と組み、映画史に残る仕事をしてきた方である。生活
も困ってはいないことは十分に窺えた。彼は残る余生を若い映画人と組むことに
希望を託しているのだった。

一般にスタッフを組む場合、同世代の者と組むケースが多いと思う。それはそれ
で構わないし、組みやすい面もある。しかし一方で、彼のようなベテランと組む
ことによって、彼の蓄積する技術を習得するばかりか、もっと広く映画的営為を
受け継いでいくことも可能かもしれない。山崎裕さんのインタビューを読んで、
かって録音マンとした会話を思い出してしまった。(伏屋)
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2/7〜11日まで開催された座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルに、連日
通い詰めていた。今年で第4回目を迎えるこのフェスティバルは、良質のドキュメ
ンタリーであれば、映画・テレビの枠を超えて何でも上映する。その結果、コン
ペティションに応募された最新の作品から、観る機会の少ない過去のテレビの名
作まで、実に様々な“美味しい”ドキュメンタリーに触れることのできる(しかも
都内で)貴重な機会だ。

個人的にも、カメラマン山崎裕氏の持つ“歴史”を発見できたことの意味は大きか
ったが、フェスティバルのプログラム自体も、なかなか意欲的であったと思う。

とりわけ2月10日に行われた「越境的なドキュメンタリーの制作スタイルとは?」
と題されたシンポジウムは、映画・テレビの監督のみならず、プロデューサーや
配給、映画館関係者も交えて議論が行われ、より力のあるドキュメンタリーを作
り、客(あるいは視聴者)に観せるために何をしたら良いかという、実践的な視
点から得られる課題や、今後に向けたヒントが数多く含まれる内容だった。

1本いくらで製作し、回収するなどと、具体的な金額も飛び出す生々しい話は、
やや玄人向きの内容ではあったものの、作りたいものを作る監督・ディレクター
の“越境志向”に対し、テレビと映画の間に横たわる製作体制の溝は意外に深い、
との認識を持った。メディアとして互いの特性を頭に入れながら、作家として、
作品としてドキュメンタリーを発展・飛躍させるためには、さらなる「製作の交
流戦」が必要だ。この模様は、追ってレポートすることにしたい。(佐藤)  

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創刊日:2003-09-01  
最終発行日:  
発行周期:月/2回  
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