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ドキュメンタリー映画の最前線メールマガジン neoneo

映画関係者必読のメールマガジン。プロデューサー、監督、評論家、映画館支配人など、さまざまな立場からこれからのドキュメンタリー映画を熱く語ります。

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★ドキュメンタリーカルチャーの越境空間 『neoneo』ニュース 18号

2013/01/15

ドキュメンタリーカルチャーの越境空間『neoneo』の最新情報を
お知らせいたします!

 †01 ■12月16日〜1月15日の『neoneo web』更新記事
 †02 ■『わが一押しのドキュメンタリー2012』募集中!
 †03 ■ドキュメンタリーカルチャーマガジン『neoneo』vol.01 
     発売中& vol.02 発売予告
 †04 ■『neoneo web』執筆者 募集のお知らせ
 †05 ■イベント・作品情報募集のご案内
 †06 ■賛助会員募集のご案内
 †07 ■広告募集のご案内
 †08 ■編集後記

★バックナンバー閲覧はこちらまで
     まぐまぐ配信   http://blog.mag2.com/m/log/0000116642/  
     melma!配信    http://www.melma.com/backnumber_98339/  

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┃01┃□『neoneo web』更新記事のご紹介
┃ ┃     http://webneo.org/ 
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12月16日〜1月15日の間で更新された記事をダイジェストでご紹介しま
す。「ドキュメンタリー」をキーワードにした様々なジャンルを横断するの記
事の数々、是非『neoneo web』でご覧ください。


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■映 画
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◎【Report】「メモリー」そして「メモリー・プロジェクト」記憶と記録を
巡る問い 〜『カメラが開く記憶の扉 中国ドキュメンタリー映画の試み』
第二部レポート〜 text久保田桂子

http://webneo.org/archives/6735

昨年11月に『フェスティバル/トーキョー』の招きで来日した中国ドキュメ
ンタリーの始祖・呉文光と、彼と活動を共にする映像作家による特別講演の
レポート。自分自身も映画を作っているの筆者の視線は、自ずと2人の若い
作家の作品に向けられます。彼女たちさえ初めて出会った、中国の農村の歴
史や実態にも触れながら、記憶の記録にどう向き合うかという、ドキュメン
タリー作家の手法や視線について持論を述べており、なかなか興味深いです。

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◎【特別寄稿】映画のデジタル化について――『サイド・バイ・サイド』
から考える text 渡邉大輔

http://webneo.org/archives/6652

若き日本映画史の研究者・渡辺大輔氏から、貴重な論考をいただきました。
ハリウッド関係者が映画のデジタル化問題を語る『サイド・バイ・サイド』
を起点として、渡辺氏はこの問題を、映画の流通や文化といった社会的なも
のとして捉え返します。現場の創造性だけでなく、情報のソーシャル化が進
む社会の中で、どう映画を「位置づける」かが、観る側にも作る側にも問わ
れる。それが映画のデジタル化だとも言うのです。この問題は、引き続き
neoneoでも特集していきます。

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◎【Review】「特別でない」ことこそが―『はちみつ色のユン』
text 土居伸彰

http://webneo.org/archives/6808

現在公開中のアニメーションドキュメンタリー『はちみつ色のユン』のレビ
ュー。筆者の土居伸彰氏は、自らもアニメーションレーベル『CALF』を立ち
上げ、上映活動をされているだけあって、「アニメーションドキュメンタリ
ーって何?」という素朴な疑問に対し、極めて明快なひとつの答えを定義さ
れいます。それを軸に『はちみつ色のユン』の特徴を論じているのですが、
あらためて、何通りもの個々の事実を、表現として世に問う時に必要な”作
家の武器”について考えさせられます。

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◎【Review】『ラブ沖縄@辺野古・高江・普天間』(藤本幸久・影山あさ子
共同監督) text 徳田匡

http://webneo.org/archives/6958

1/12よりポレポレ東中野でアンコール上映が始まった『ラブ沖縄』を、沖縄
戦後思想の研究者・徳田匡さんに論じていただきました。筆者は『ラブ沖縄』
が捉えた住民運動が、激しさやスペクタクル性だけでなく、継続性と創造性
を持っていることに注目します。迷走する基地政策に対して、平和で安全な
暮らしへの要求を確たる意思として作り上げた8年(戦後ずっとかもしれま
せんが)の歴史。その時間が持つ重みは、果たしてこれは沖縄だけの問題な
のか、激しく問いを突きつけます。

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◎【Interview】『はちみつ色のユン』ユン監督インタビュー text 若木康輔

http://webneo.org/archives/7010

『はちみつ色のユン』では、映画の公開に合わせてユン監督が来日し、イン
タビューに応じていただけました。こちらでは、監督の文化的なバックボー
ンや、製作の過程で起こったエピソードを具体的に語ってくださり、プロデ
ューサーや共同監督、ナレーターなどスタッフとの葛藤も含め、ひとつの構
想が映画になるまでのさまざまな“ヤマ”が手に取るように見えてきます。
neoneo編集部屈指のイラストレーター・若木との「画のコラボレーション」
も必見です!


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■ 書 評
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◎【Review】『このショットを見よ』フィルムアート社編集部編 
text 村松健太郎

http://webneo.org/archives/7213

昨年出版された「気になる本」の書評です。村松氏によれば、『このショッ
トを見よ』という技術書的なタイトルとは裏腹に、監督たちが(しかも映像
派は少ないとか!)撮影からショットの採用までに至る過程で出会った”決
定的瞬間”を、自らの言葉で語っているところに多くの頁が割かれているそ
うで、ドキュメンタリー好きならば、それだけで手に取りたくなる一冊です。

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■ 詩 / 音 楽
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◎【Essay】「うたはたましいの記録である」2 シド・バレット 
text 金子鉄夫

http://webneo.org/archives/5791

イギリスのロックバンド『ピンク・フロイド』初期のメンバーで、たった数
年で音楽シーンから姿を消してしまったシド・パレットに関するエッセイ。
夭折すること無く2007年に61歳で逝った彼が生涯籠り続けた「サイケデリッ
クな生=サイケ態」に思いを馳せており、想像力をかき立てられます。体制
や神話さえ消失した生の外部でヒトノカタチを脱いで、ヘラヘラ笑って生き
るとは、いかなるものかと。

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◎【Review】 山下達郎『OPUS』「山下達郎」を残す為に 
〜”ドキュメンタリー的”メディアとしてのCD〜 text 山本達也

http://webneo.org/archives/6896

昨年『ふとめの国のありす』をプロデュースした山本達也氏による、山下達
郎のべスト盤を考察(しかもクリスマスに!)した、貴重なドキュメンタリ
ー論。レコード・CD・データ配信、それぞれの音楽メディアの特性を映画に
例えながら、ドキュメンタリーにある「強さ」と定番・山下達郎のベスト盤
の「強さ」の共通点を論じている、ユニークな論考です!

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■連 載
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◎【ドキュメンタリストの眼 3】 足立正生(映画監督)インタビュー 
text 金子遊

http://webneo.org/archives/7102

本誌編集委員・金子遊によるロング・インタビュー第3弾は、パレスチナに
渡った伝説の映画監督・足立正生。金子曰く「話題を絞って」と言いながら、
日大映研の草創期からパレスチナ時代、昨年のアラブの民主化運動、さらに
は彼を追った『美が私たちの決断をいっそう強めたのだろう』(2011、監督
:フィリップ・グランドリュー)の撮影現場の実態まで、実に雄弁に語られ
ており、貴重な記録となっています。



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┃02┃「わが一押しのドキュメンタリー2012」
┃ ┃ 募集中
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『neoneo web』では、「わが一押しのドキュメンタリー2012」を引き続き募集
しています。多数のドキュメンタリー映画が劇場公開された2012年。みなさまが
ご覧になった作品のうち、

1: これこそ一押しのドキュメンタリー!と思う作品 
2:その理由

を、お名前とお仕事を明記の上、200字程度でneoneo 編集室宛にお寄せ下さい。
映画に限らず、みなさまが「これぞドキュメンタリー!」と思うもので結構です。
また旧作でも構いません。

投稿フォームは「neoneo web」内、特設ページにございます。
こちらよりご投稿下さい。
http://webneo.org/best2012 

締め切りは2013年1月20日です。
1月30日頃に、新年特集として発表します。

メールでの送信先:neoneo.mag@gmail.com
(タイトルに:「わが一押し2012」と明記して下さい。)

どうぞ奮ってご応募下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
 

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┃03┃□ドキュメンタリ─カルチャーマガジン『neoneo』vol.01
┃ ┃ 発売中!&vol.02 発売予告
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ドキュメンタリーカルチャーマガジン『neoneo』vol.01、絶賛発売中です。
全国の主要大型書店・ミニシアター・ミュージアムショップなどでお求めいただ
けます。

2013年に入っても、引き続き追加の注文がきています。
まだお求めではない方も、この機会に是非お手に取ってご覧ください。

HP内のオーダーフォームでもご購入頂けます。

なおneoneo編集室では、現在『neoneo』vol.02の編集作業に着手しております。
特集『原発とドキュメンタリー』。『21年目の不在ー小川紳介トライアングル』
など盛りだくさんの内容でお届けする予定です。3月中旬刊行予定。

目次など詳細は追って発表します。


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ドキュメンタリーカルチャーマガジン『neoneo』vol.01 
[A4・本文68頁]目次 
http://webneo.org/info

創刊にあたって

■創刊特集 さようなら「ドキュメンタリー」
[インタビュー]
  飴屋法水(演出家)、石内 都(写真家)、石井光太(ノンフィクション
作家)
[アンケート]
 (1)「『ドキュメンタリー』とは何だと思いますか?」
 (2)「これぞ『ドキュメンタリー』と思う作品・プロジェクトは?」   
 
 浅井隆・飯沢耕太郎・石川直樹・石坂健治・石田尚志・大木裕之・大槻貴 
 宏・河瀬直美・カンパニー松尾・北川陽子(快々)・北村皆雄・今野勉・坂
 口恭平・坂部康二・相模友士郎・鈴木志郎康・諏訪敦彦・想田和弘・田原総
 一朗・冨永昌敬・野中章弘・畠山直哉・原一男・平野勝之・藤岡朝子・ホン
 マタカシ・松江哲明・松崎まこと・松田正隆・村山匡一郎・森達也・安岡卓
 治・山崎裕

[論考]ジャンルにおけるドキュメンタリズム
 映画 カメラを見つめ返す目  萩野 亮
 テレビ 日常的体験としてのテレビ・ドキュメンタリー  長谷正人
 写真 ドキュメンタリー・スタイルのゆくえ──記録と表現  鈴木佳子
 美術 知りえないことへの想像力  住友文彦
 演劇 時を与えるものは何か─演劇におけるドキュメンタリズム 八角聡仁

[ブックガイド]
  neoneo編集室が選ぶ16冊

■レギュラーページ
[時評]neoneo×[  ]
映画  映画を観る、撮る、という物語/記録装置  水野祥子
映画  つるつるとざらざら  岡田秀則
映画  そのドキュメンタリーは面白いか?  春田 実
写真  震災写真−表象不可能なものへの希求  大嶋 浩
美術  境界線上の映画  越後谷卓司
演劇  君たちは変化する自動的に  山田亮太
テレビ このドキュ2011─このテレビドキュメンタリーが面白い! 清水浩之
ブック 現在へ  岡本和樹

[インタビュー〕
 金子遊のドキュメンタリストの眼〈EYE〉(1)小泉修吉(グループ現代)

[編集後記]

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(1)通信販売
オーダーフォームからご注文ください → http://webneo.org/info
なお一冊につき送料80円+振込手数料は購入者さまにご負担頂いております。
 
(2)取り扱い書店(全国の主要大型書店)ミニシアター・ミュージアムショップ
一覧はこちらからご覧下さい→http://p.tl/KMrC

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┃04┃『neoneo web』執筆者 募集のお知らせ
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neoneo webでは、多くの書き手に批評の場を提供し、新しい才能を発掘するた
めに、サイトに掲載する原稿を一般からも広く募集しています。また、インタビ
ューや映画祭の取材に同行する写真家も募集しています。

<原稿の内容について>

○ジャンル:ドキュメンタリー、テレビ番組、写真、アート、演劇、文学、ア
ニメ、ノンフィクション書籍ほか、広く「ドキュメンタリー」を切り口にする
批評文。または自作解題、インタビュー記事、映画祭やイベントのレポート記
事など。

○具体的には「自作を語る」「新作評」「インタビュー」「書評」「劇評」
「展評」「レポート」「エッセイ」などに、編集室で振り分けさせて頂きます。

○文字数は1200字〜4000字程度まで。200字程度のプロフィールを添えて編集
室宛までメールでお寄せ下さい。詳細は下記の「インストラクション」を参照。

○原稿はneoneo Webに掲載します。著作権は執筆者に属しますが、無断転載転
用は禁じます。転載や出版を希望の場合は、編集室にご相談下さい。

○写真家の方は下記と同様の手続きで、自作写真2枚程度を編集室までお送り
下さい。

<インストラクション>

(1)原稿を送る前に(書く前に)2〜3行で原稿の概要と200字程度の執筆者プロ
フィール、メールアドレス、電話番号、氏名をメールで送って下さい。宛先は
neoneo編集室(neoneo.mag@gmail.com)と、CC:で担当者・佐藤 寛朗
(kanrou@aol.com)まで。

(2)原稿企画が採用の場合のみ、編集室から連絡します。文字数と〆切を決め
て、原稿の執筆に入って頂きます。

(3)〆切日までに、編集室と担当者にメールで原稿をお送り下さい。編集室で
赤字を入れる場合や、水準に達していないと判断した原稿は掲載できない場合
がありますので、あらかじめご了承下さい。

(4)完成原稿と執筆者のプロフィールをneoneo Webに掲載します。

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┃05┃□作品情報・イベント情報募集のご案内
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『neoneo』では、ドキュメンタリーに関する作品情報、イベント情報を
随時募集しております。頂いた情報は、記事に反映できるよう編集室内で精査
致します。

制作者、配給宣伝会社、劇場、ギャラリー、イベント主催者のみなさま、情報
を是非下記にお送りください。お待ちしております。

■ リリースの送り先
 〒170-0001 東京都豊島区西巣鴨4-15-8-506
 メール:neoneo.mag@gmail.com (neoneo編集室宛)
 URL http://www.webneo.org 


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┃06┃□賛助会員募集のご案内
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『neoneo』では、活動をサポートして下さる賛助会員を募集しておりま
す。会員特典も付きますので、是非ご支援の輪を広げて頂けたら幸いです。


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<会員費>
 個人会員:年間1口(1万円)より何口でも。
 団体会員:年間3口(3万円)より何口でも。

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<会員特典>
(1)1口お申し込み
 ・ 雑誌『neoneo』を毎号送付いたします。
 ・ ご希望者は、ウェブサイト及び雑誌に賛助会員として記名いたします。

(2)3口お申し込み
(上記に加え)
 ・ neoneo編集室が主催するイベントにご招待いたします。
 ・ メルマガ『neo』(2001?03)全59号収録特製CD-Rを進呈します。

(3)4口以上お申し込み
 (上記に加え)
 ・ 賛助金額に応じ、ウェブサイト及び雑誌に広告を掲載致します。
 ※広告掲載について、くわしくはお問い合わせください。

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<ご入会方法>
 下記ページの賛助会員規約にご同意のうえ、お名前・ご職業・ご住所・お電
話番号・メールアドレスを明記して「neoneo編集室」宛てにメールか郵便にて
ご連絡いただき、下記の銀行口座または郵便振替にて、会員費をお振り込みく
ださい。こちらで確認のうえ、折り返しご連絡を差し上げ、会員証を発行いた
します。

 銀行口座 :三菱東京UFJ銀行 滝野川支店 普通口座 0041700 neoneo
 郵便振替 :00180-3-290961 neoneo(振込手数料はneoneoが負担します)


■ 詳細はこちら
 http://webneo.org/support 


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┃07┃□広告募集のご案内
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『neoneo』では、web、雑誌で掲載する広告を募集しております。
ご興味ある方はまずはお問合せ下さい。

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■ 広告メニュー
 (1) 雑誌『neoneo』裏表紙等
 (2) 当サイト内のバナー広告
 (3) メールニュースのテキスト広告

※料金等の詳細は、下記連絡先までお問合せ下さい。

■ 広告に関するお問い合わせ先
 〒170-0001 東京都豊島区西巣鴨4-15-8-506
 メール:neoneo.mag@gmail.com (neoneo編集室宛)
 URL http://www.webneo.org 

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┃08┃□編集後記
┃ ┃■伏屋博雄、佐藤寛朗
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正月明けの1月5日、三里塚ツアーを敢行した。
neoneoのスタッフ4名とドライバーを買って出てくれたF君の一行である。3
月に予定している雑誌neoneo2号の特集「21年目の不在 小川紳介トライ
アングル」の取材が主目的だった。

わたしにとって三里塚はかって小川プロの助監督だった福田克彦君の葬儀に出
席して以来で、この時は斎場に行っただけだから行っていないも同然で、「三
里塚」を撮影していた時以来といってよく、実に40年ぶりの訪問だった。

まず最初に向かったのは、「空と大地の歴史館」。ここには波多野ゆき枝さん
(福田君のかっての連れ合い)が職員として勤務しているので、三里塚の現況
を聞くのに最適と思ったのだ。しかも「歴史館」は空港建設反対の歴史資料の
展示と空港建設の経緯を示す展示が共存するユニークな建物なのだ。波多野さ
んからは懇切丁寧な案内をしていただき、まずは予備知識を畳み込むことがで
きた。

彼女は「展示のスペースが狭くて・・・」としきりにこぼすが、それでも三里
塚の歴史を大まかに掴むことはできる。小川プロが撮影中に撮った写真や作品
ポスターも所々に展示してある。「歴史館」は、三里塚関係の撮影済みのラッ
シュフィルムやテープ、関係資料を全て収蔵しているから、今後この地の歴史
や小川プロ研究では一級の宝庫である。

それからわたしたちは岩山仁王尊に眠る福田君の墓を参ったり(54歳で永眠。
奇しくも小川紳介と同年齢で病没)、岩山の鉄塔跡地(飛行を阻止するために
滑走路の先端に建設された。空港敷地内に位置し、倒壊された地面にはその土
台を認めるのみ)を遠望したり、土地収用法が適用されていない東峰神社(空
港敷地内にあり、道路から眼かくし状の塀の曲がりくねった道を辿ると忽然と
出現)に行った。飛行機のエンジン音が聞こえたかと思うと、みるみる爆音を
響かせて超低空飛行で着陸態勢に入り、頭上間近を一瞬に通り過ぎていく。ふ
と沖縄が脳裏をかすめた。近くには警備の警官が櫓の上から監視していたり、
路上で警備する様子が目に入る。かってあった道が消え、新しく造成された公
道が出来ている。変貌が著しい。

わたしが今回の三里塚巡りで最も胸に刻んだ場所は、辺田部落だ。小川プロが
長年撮影でお世話になった村である。坂道にさしかかると、かって小川プロの
誰もが好んだ場所に着く。村を一望できるのだ。撮影の後などはきまって車を
止め、竹林やその背後にこんもりと生い茂る常緑樹に囲まれて生息する家々を
暫し眺めたものだ。しかし辺田部落は15年前に集団移転し、村は忽然と消え
たのだ。人の気配は全くない。

坂を下り車から出ると、静寂が身を包み、冷気が一気に押し寄せてきた。「隠
れ里みたいだな」。誰かが言った。公民館の跡地は赤茶けた肌を露出し、その
傍らの村の墓地には、闘争の渦中で自死した三ノ宮文男君の墓があった。色褪
せてはいない花が供えられている。その片隅の柚子の樹はたわわになった実を
付け、風にそよいでいる。村の小道を進むとマゴベェの敷地に突き当たる。

空地の井戸からはこんこんと水が湧いていた。そこを左に折れ、さらに数軒の
敷地を過ぎる右側は、小川プロが借りていたツキヌキの離れである。スタッフ
の賑わいが嘘のようだ。その先の母屋だった場所も他の家と同様に、土肌を晒
している。突如、冷気を切り裂くような爆音がしたと思うとまもなく、物体が
大きな腹を晒して頭上を通り過ぎていく。そう、ここはB滑走路の着陸コース
の直下に当たる騒音地区なのだ。

わたしは暫し、撮影に熱中した頃のことを重ね合わせながら、またもや静寂に
返った空気に身を晒していた。(伏屋)

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編集主幹・萩野が体調不良ということで、ピンチヒッターでこれを書いている。
このひと月の更新を振り返って、改めて印象に残っているのは、久保田桂子さん
と共に訪ねた呉文光監督と、若手映像作家ふたりの講演会だ。

かつて小川紳介に言われたという「ドキュメンタリーは社会変革の武器である」
という言葉を、今も揺るがず実践する呉文光の志の高さにも感心したが、それに
も増して章夢奇と鄒雪平、若いふたりの映像には、見つけた問題を彼女たちなり
に追求し、表現するんだという確信に基づいた、極めて作家的な試行錯誤に満ち
あふれていた。ああ、こうやって呉文光のスピリットが受け継がれていくのか。

何より、表現手法を映画の中で発見していく、そのプロセスが見えるのが面白い。
「ドキュメンタリーの最大の醍醐味は“発見”と“変革”ニアル」などと誰に言
われたかも忘れたが、事実の異なる断面を“発見”するためには、まずは現場に
足を運んでみることだ。それはドキュメンタリー映画を見る時も全く同じ。その
愛しい機会を、今年もひとつでも多く持っていたい。(佐藤)  


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創刊日:2003-09-01  
最終発行日:  
発行周期:月/2回  
Score!: 74 点   

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