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ドキュメンタリー映画の最前線メールマガジン neoneo 183号  2012.2.1

発行日:2/1

∽∽∽∽∽∽ HEADLINE ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

 †01 ■自作を語る
       『テレビに挑戦した男・牛山純一』  畠山 容平
 †02 ■ワールドワイドNOW ≪パリ発≫
       フランスで外国映画のロケが増えている  高橋 晶子
 †03 ■ドキュメンタリー時評
      『The Love We Make 9.11から
       コンサート・フォー・ニューヨーク・シティへの軌跡』 桑垣 孝平
 †04 ■広場
      ■「自作を語る」などの原稿募集!
      ■上映を告知するには─
 †05 ■編集後記  伏屋 博雄


★バックナンバー閲覧はこちらまで
     まぐまぐ配信   http://blog.mag2.com/m/log/0000116642/ 
     melma!配信    http://www.melma.com/backnumber_98339/ 



┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃01┃□自作を語る 
┃ ┃■『テレビに挑戦した男・牛山純一』
┃ ┃■畠山 容平
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●企画から10年、ようやく完成

本作品は昨年の秋に完成し、山形国際ドキュメンタリー映画祭「私のテレビジョ
ン」特集での初上映を経て、今年の2月11日からオーディトリウム渋谷でのモーニン
グショー公開が決まりました。本作品を作り終えることが第一の目標であったので、
それ以後の事は予想もしなかった展開になり、作品を共に制作してきたプロデュー
サー・藤本美津子と驚きながらも慣れない宣伝活動を続けています。せっかくだか
ら多くの人に見て貰えるように頑張りたいです。

本作品の成り立ちの経緯を語ることは意外と難しいことに最近気付きました。実は
企画が立ち上がってから10年も歳月が経っているので、藤本さんと話をしてみると
互いの記憶というか、認識にかなり違いがあることが分かりました。そんな事は当
然と言えばそれまでですが、10年というのはそれなりな時間が経過した事なのだと
改めて思い知らされました。

まずは何と言っても企画の発案が記録映画作家の佐藤真さんでした。佐藤さんはNPO
法人・映画美学校の講義の中で「牛山純一ゼミ・テレビドキュメンタリー研究」を
立ち上げていました。ぼくは最初からこの講義にゼミ生として参加してました。佐
藤さんはテレビ番組は映画ほど意識的に見ていなかった様だし、テレビ界隈の事情
にも詳しくないとの事で、講義の時は出来るだけ牛山さんの関係者を呼び、その人
の作品を見た上で話を聞くことにしていました。その講義の時に記録としてビデオ
カメラを回していました。それが本作品の素材として使用されているものです。牛
山ゼミが1年経過した頃にゼミ生だけで何か作品を作るという話が持ち上がりました。
佐藤さんはその作品にはプロデューサー的に関わるということでした。そういった
経緯がどこまで正確か分かりませんが、ゼミ生の中から監督が決まりました。リ
サーチはゼミ生で分担して行いましたので、今までに発掘されていなかった資料ま
で出てきた程です。しかし、ゼミ生の制作力=映画を作る力は、まだまだ未熟だっ
たので、いろんな挫折があり、遂には作品が完成されぬまま、月日だけが経過しま
した。そして、2007年に佐藤さんが本当に突然亡くなりました。この頃は牛山ゼミ
の集まりも途絶えていました。その死から1年後位に本作の制作をしようと当時の牛
山ゼミ生が集まり、話し合いを定期的に行うことを決めました。

改めて素材を見直す作業が始まりました。それと同時に新たに撮影しながら、粗編
集をしていく日々が始まりました。当初はインタビュー映画の傑作を作るぞと鼻息
も荒かったと思います。ですが、なかなか光明が見出せず、制作も煮詰まりました。
番組作品の引用が出来るのか出来無いのか、仮に引用するとしても著作権料は幾ら
払えばいいのか?分からない、決まらないことだらけでした。さらに撮影したい重
要な人物への交渉も難行していました。気付けば映像を見て批評をしてくれる人は
多くいましたが、作業はぼく一人で殆どしていました。そんな時にダメ元で出して
みた助成金申請の書類作りが、意外な力を発揮することになるとは思ってもみませ
んでした。言わばダラダラの自主制作で、今思い返してみても無謀な試みだったと
反省するばかりですが、ゼミの同級生であった藤本さんがプロデューサーとして名
乗りをあげてくれました。歳は親子ほど違う同級生でしたが、心強い存在でした。
編集にはプロが必要だと藤本さんに諭され、佐藤さんと編集を多くしている秦岳志
さんに協力を要請したところ、二つ返事でOKを貰いました。このトライアングル体
制を昨年の1月から本格始動させました。まだ撮影が同時進行していましたが、この
頃から全てが好転し始めて、この機を逃してはならないと思いました。途中、震災
に合いましたが、幸いにも制作し続けることが出来ました。

6月頃からはテレビ映像の引用に関する交渉が始まりました。いろんなことがゆっく
りと動いていきましたが、その間はやらなくてはならないことに常に追いかけられ
ていました。編集では悩みました。こうしようと理性的に判断していたのに、ちょ
っと油断すると無意識の欲望が頭をもたげ、道から逸れていきそうになりました。
最終的に自分で判断する時に、こうしか自分には出来ないという判断をしたつもり
です。言いたいことはほぼ全部言ってると思いますが、牛山純一という巨大な存在
にどこまで迫れたかは、その一端を描くに留まったと思います。本作品は牛山純一
の仕事を通して、テレビドキュメンタリー制作にまつわるあらゆるトピックに触れ、
現代にも通じる制作の糧として本作品が役だって欲しいと思っています。それと同
時に牛山さんへの関心が高まれば言うことありません。佐藤さんも牛山さんの歴史
はテレビの歴史そのものだと言ってましたので、今後さらなる研究なり作品が出て
くることを期待したいと思います。あわよくば、ドキュメンタリー映画史の中に確
実にテレビドキュメンタリーが与えた影響と果たした役割があると思いますので、
そのことが歴史の新たな1ページとして加わることを期待しています。それは大変地
味な発見かもしれませんが、本作を作った甲斐もあると思います。


☆『テレビに挑戦した男・牛山純一』
(カラー/DVカム/日本/82分/2011年)
企画:佐藤真 監督:畠山容平 製作:藤本美津子 編集:秦岳志
撮影:大津幸四郎、牛山純一ゼミ生 整音:小川 武 音楽:スガダイロー
配給・宣伝:お問い合わせ=牛山純一研究会(株式会社シグロ内・畠山、藤本、
石田)
2011 NPO法人映画美学校+牛山純一研究会
2011年山形国際ドキュメンタリー映画祭 招待作品

上映スケジュール:2012年2月11日(金)から2012年2月24日(土)
連日11時からオーディトリウム渋谷にて上映
料金:当日一般=1400円 シニア1000円 映画美学校生800円 前売り1000円
公式HPアドレス http://www.facebook.com/ushiyamaTV 

■畠山 容平(はたけやま・ようへい) 
1972年神奈川県生まれ。映像系専門学校卒。友人と8mm自主制作活動をする傍らVPや
TV制作のADを経験。1999年から映画美学校・ドキュメンタリー科に入学。その後、
佐藤真、熊谷博子、代島晴彦等のアシスタントを経験。介護福祉士。



┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃02┃□ワールドワイドNOW ≪パリ発≫
┃ ┃■フランスで外国映画のロケが増えている
┃ ┃■高橋 晶子
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●映画への租税優遇措置

先日とある日本のテレビ局から連絡があり、フランス国内で外国映画の撮影が急増
していると聞きリポートしてもらえないかと依頼があった。パリ市内に住んでいる
と普段からフィクションなりドキュメンタリーなり何かしらのロケに遭遇する事が
多いので実感として感じていなかったが、数字を確認して遅ればせながら改めてそ
の事実に気付かされた。(話は逸れるが、数年前までパリ11区の我が家の近所の通
りがよく長編映画のロケに使われていて、スタッフの食堂用テントが張られていた。
コックさんお抱えなので毎日そこらじゅうにいい匂いが漂っていて今日の献立は何
かとつい覗いたものだ。)日常の仕事に没頭してしまうと住んでいる国の状況すら
見落としてしまうと反省しながら、もう少し掘り下げて最近のこの動向を紹介した
いと思う。

結論から言えば、撮影が急増した理由は2009年に開始された外国映画に対する租税
優遇措置にある。諸々の細かい条件はあるが一言で説明すると、外国のフィクショ
ン映画をフランス国内で撮影した場合、経費の20%(最高額で400万ユーロ)を国が
負担してくれるというもので、実際にロケを敢行するフランスの制作会社に支払わ
れる。アニメーションやテレビドラマ、CGシーンなども含まれ、国内のロケにかか
る諸々の経費、人件費、社会保障費などほとんどが対象となる。「フランスでの撮
影はお金がかかる」というこれまでの状況が変わって来たのである。

もう少しさかのぼって話をすると、2004年頃までフランス映画を制作する際、国内
で行うと高くつくため外国にセットを組んで撮る例が増え続けていた。行き先は主
に東ヨーロッパで、フランスだけでなく各国の映画撮影を受け入れていたこうした
国々は、技術者たちの質も向上し人気を集めていた。そうした現状を踏まえ、フラ
ンスの国産映画はフランス国内で作られるように何とかしなくてはいけないと国が
動き出し、まずは自国の映画を対象にした優遇制度が登場した。つまり、自国でロ
ケをすれば税的に優遇されるという制度だ。その効果は抜群で多くのフランス映画
が国内で撮られるようになった。ちょうど時期を同じくして、映画の舞台になると
地方の宣伝になり観光業界を潤すという点が見直され始め、各地のフィルムコミッ
ションが様々な改良をしたり、地方自治体が映画製作に出す助成金制度が盛んにな
った。このように、国産映画をフランス国内に戻そう、また地方の魅力を生かした
地方で映画を撮ろうという動きが成功したのだ。

そこで、同じ優遇制度を外国映画にも取り入れて外国映画のロケも増やそうという
声が上がり、それがようやく功を奏しているのである。ハリウッド映画の一部をフ
ランスで撮る場合、高いコストが原因でこれまで最低限の撮影日数におさえられて
いた。近隣のヨーロッパ諸国ではすでにこうしたロケを誘致する優遇制度が存在し
ていたため、エッフェル塔などのどうしてもパリでしか撮れない背景だけパリで撮
り、他のシーンはセットを組んで他国で撮るというのがよくあるパターンだった。
スピルバーグの『プライベート・ライアン』のノルマンディー上陸のシーンは、景
色が似ているアイルランドで撮られたという。今でもファンがノルマンディー地方
を訪れ、撮影現場となった海岸はどこかと探すそうだが、実際はフランス国内では
撮られていないのだ。それでもフランスの映画技術者達のレベルの高さは世界で知
られていたため、コストの問題さえ解決すればフランスで撮影をしたいという希望
は強くあり、ようやく満を持して外国映画のロケを優遇する制度がスタートしたと
いう訳だ。その結果、パリ市内での外国映画撮影は26%増えたという。日本で現在
公開中・また近々公開されるハリウッド映画にはパリのシーンが多々あるが、多く
がこの制度の恩恵を受けていると言っていい。

こうしたフランス国内での環境整備と同時進行で、これまで競争相手となっていた
チェコなどの東ヨーロッパの国々の物価が上昇し、他国で撮るメリットもなくなっ
てきているという点もフランスでの撮影増加に拍車をかけていると言ってもいいだ
ろう。
中国も盛んにフランスで撮影を行っている国の一つで、劇場映画だけでなくテレビ
ドラマのロケも多い。フランスを訪れる中国人観光客が勢いを延ばす中で、ロケ地
訪問なるツアーも多々あるという。

アニメーションやCGの作品も対象にしているため、アニメ作品やポストプラダクシ
ョンにも期待が持たれている。アニメーションの世界ではフランスのアニメ学校の
レベルが高く、卒業生たちが北米の有名アニメスタジオに就職するケースも多い。
パリやヴァランスといった地方都市にも有名校があり、在学中から海外との仕事を
念頭に置く生徒も多く、また海外からの受注を多く受ける国内のアニメスタジオも
ある。エフェクトを必要とする映画が年々増えているので特に期待が高まっている。

2011年はエリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ監督『最強のふたり』(INTOU
CHABLES)が記録的な大ヒットを収めたり、ミシェル・アザナヴィシウス監督の無声
映画『THE ARTIST』が世界中で注目されたりと、明るいニュースが続いたフランス
の映画界。製作映画本数も観客動員数も増え続けている。ヨーロッパ経済の混乱の
中で、今年はどのように動いて行くのか見守りたいと思う。

■高橋 晶子(たかはし・しょうこ)
横浜生まれ。フランスの言語・映画に魅せられ94年に渡仏。パリ第8大学映画学科卒
業。映画・TV関係のコーディネート・通訳・字幕翻訳及び助監督として活動。



┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃03┃□ドキュメンタリー時評
┃ ┃■『The Love We Make 9.11から
┃ ┃  コンサート・フォー・ニューヨーク・シティへの軌跡』
┃ ┃■桑垣 孝平
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1月23日14時40分、夜には雪に変わる雨が降り、手足がしびれるほどに気温が下がっ
ていたが、それでも渋谷アップリンクにはある程度の入りがあった。彼らが観に来
たのは、『The Love We Make 9.11からコンサート・フォー・ニューヨーク・シテ
ィへの軌跡』。元ビートルズのポール・マッカートニーが、9.11の発生を受けて、
チャリティ・音楽イベント「コンサート・フォー・ニューヨーク・シティ」を開催
する様子を描いたドキュメンタリー作品である。

本作品では、イベントの広報活動の一環としてテレビに出演したり、イベントに向
けて演奏の練習を重ねたりするポール、そして、様々な大御所ミュージシャンが参
加した公演の様子など――フライヤーの言葉を借りれば――「もう一度、「歌の
力」を信じるために」芸術を遂行するミュージシャンたちが焦点化される。「コン
サート・フォー・ニューヨーク・シティ」が、9.11という非政治的とは言い難い出
来事をきっかけとして企画されたとは言え、本作が、崩れ落ちるツインタワーや、
ニューヨーカーにとって廃墟と感じられた街並みといった、いわゆる「ショッキン
グな映像」を映し出すことはない――本作は、イベントの裏側をしっかりと映し、
音楽ファンを楽しませることに徹しているように見える。

しかし、それでも、9.11からだいたい1カ月の間にニューヨークで撮影された本作
(同イベントの開催は2001年10月20日である)には――「アメリカ最高のカメラマ
ン」(ゴダール)である監督が意図するところかどうかは不明であるが――当時の
ニューヨークの、そして、アメリカの「国粋主義的な雰囲気」がところどころに写
り込み、奇妙な批評性が宿っている。
例えば映画の終盤、デヴィッド・ボウイ、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、
ザ・フーといったイギリスのミュージシャンたちや、或いは、ビリー・ジョエル、
ボン・ジョヴィ、JAY-Zといったアメリカのミュージシャンたちの、圧巻のステージ
の後、ポールがイベントのフィナーレとして、9.11からインスピレーションを得た
「フリーダム」という新曲を演奏するシーンがある。演奏を終えたポールは、「私
たちの自由を侵害する者は絶対に許さない」といった趣旨のことを観客に語りかけ
る。会場を埋め尽くす、一般の観客や消防隊員(被害者の救出作業に文字通り命を
かけた彼らはイベントへの招待を受けていた)は、これを受けて盛大な歓声をあげ
る。

――このシーンは、映画を観賞する視聴者の内にアンビバレントな感情を喚起する。
ビン・ラディン暗殺の報道が世界中を駆け巡ったのは、私たちが依然福島第一原子
力発電所における一進一退の状況に注目していた去年5月のことであるが、9.11後の
戦争の意味が幾度となく改変されてきたこの10年を知っている私たちは、このシー
ンを単純に「感動的」と捉えることをためらってしまうのである。ここに、本作の
批評性の源泉があると言える。本作は、政治的な緊張感が世界的に改めて高まりつ
つある昨今、9.11発生当時にニューヨークの空港にいたとは言え、イギリス人がわ
ざわざ外国でこうしたことを語ってしまうということを、そして、非常時を経験す
る人々が両手放しでそれを迎え入れてしまうということを――つまり、アーティス
トや私たちの「純粋さ」が、「他者」に対して時に「残酷さ」に変わってしまうと
いうことを――忘れることなかれ、というメタ・メッセージを、たずさえているの
ではなかろうか。

このようにして本作を捉えると、過ぎた深読みかもしれないが、本作がいわゆる
「ショッキングな映像」を映しだすことを避けたことにも、理由があるように感ぜ
られる。私たちが時に「他者」の存在を忘れ、「残酷」になってしまうことに警笛
を鳴らすのであれば、そうした映像を利用して「本作は9.11について言及する政治
的なドキュメンタリーである」と宣言し、もっとダイレクトにメッセージを伝えた
方が、視聴者にとっては「分かりやすい」はずである。しかし、『The Love We Mak
e』は、決して文脈を決定しない――なぜだろうか。

『The Love We Make』が、「ショッキングな映像」を映し出すこと=「文脈を決定
すること」を避けたのは、視聴者に本作が寓意する政治的なメッセージを「発見」
させ、視聴者の内により深く、そのメッセージを定着させる為ではあるまいか。誰
かに一方的に伝えられたことよりも、自ら発見したことの方が、持続的に心に残る
のだ。「9.11ドキュメンタリー」になってしまうことに警戒しながら、ところどこ
ろに「国粋主義的な雰囲気」をしのばせることで、政治についての視聴者の自発的
な考察を喚起する――本作には、ただの音楽ドキュメンタリーを超えた、そうした
工夫があるように感ぜられた。
もちろん本作は、「ベタ」に観賞して、豪華なアーティストたちの演奏を楽しむこ
ともできる。個人的にはサイモン&ガーファンクルの「アメリカ」を歌うデヴィッ
ド・ボウイが最高にかっこよかった。

☆『The Love We Make 9.11からコンサート・フォー・ニューヨーク・シティへの
軌跡』
監督:アルバート・メイスルズ/出演:ポール・マッカートニー、エリック・クラ
プロン、エルトン・ジョン他/2011年/アメリカ/93分/配給・宣伝:アップリン
ク/公式ウェブサイト: http://www.uplink.co.jp/thelovewemake/ 


■桑垣 孝平(くわがき・こうへい)
早稲田大学文学研究科現代文芸コース修士1年。今回で、ドキュメンタリー時評の執
筆陣を退くことになりました。本コーナーでの執筆を通して、人に思いを伝えるこ
との難しさ、そして、楽しさを学ばせて頂いたと思います。ありがとうございまし
た!



┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃04┃□広場
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■「自作を語る」などの投稿、歓迎!
「自作を語る」欄は、監督自らが作品について語るコーナーです。制作した動機や
撮影のポイント、編集で心がけたこと等を内容に盛り込んで頂きたいと思っていま
す。その他の投稿も歓迎します。「自作を語る」は1600字程度。監督のプロフィー
ル(150字)、作品のデータ、上映スケジュール、HP等をお知らせください。
原稿締め切り:配信日(1日&15日)の5日前までに、下記に送信ください。
E-mail: visualtrax@waltz.ocn.ne.jp 伏屋まで


      ◇────────────────────────◆◇◆


■上映を告知するには─
■伏屋 博雄(本誌編集長)

neoneoの購読は無料ですが、経費を(その大部分は稿料ですが)賄うため、上映等の
掲載は有料にしています。

上映等の掲載料は、 40字×30行(行数の空きも計算)以内につき
3,000円(税別)です。それ以上の行数の場合は比例して加算します。
送金先:みずほ銀行小金井支店、普通口座、1211958 ビジュアルトラックス
(入金を visualtrax@waltz.ocn.ne.jp にお知らせください。)



┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃05┃■編集後記:伏屋 博雄(ふせや・ひろお)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●『テレビに挑戦した男・牛山純一』を監督した畠山容平さんから『自作を語る」
欄に投稿があった。

牛山純一といえば、プロデューサーとして、その辣腕ぶりはつとに有名だった。
TBS時代には皇太子(現・天皇)のご成婚パレードの実況中継を総指揮し、当時のミ
ッチー・ブームもあって、世の中は大いに沸いた。その後『ベトナム海兵大隊戦
記』(1965)でのトラブルを契機にフリーとなってからは、『すばらしい世界旅
行』等を精力的にこなしていた。わたしが書店では容易に見つからないエリック・
バウナウの「世界ドキュメンタリー史」を購入するために、彼が主宰する「映像記
録」を訪ねたのは、小川プロのスタッフとなって10年ほど経った頃だった。「映像
記録」が出版元だったのだ。そこは新宿のはずれにあった。大島渚や土本典昭とい
った名だたる監督が頻繁に出入りしていることは、小川紳介からも聞かされていた
から、少々緊張して購入したことを憶い出す。
畠山さんの作品から、未だ知らざる牛山純一を知りたいと思う。

●フランスでは外国映画の撮影が急増しているという。国が撮影経費の一部を負担
する租税優遇措置をする政策を実行してから、効果は顕著に現れているようだ。ド
キュメンタリーの場合、こうした枠に囚われないけれど、劇映画(フランスではア
ニメーションやCGの作品も対象)の場合、双方に利益を図る政策として、高橋晶子
さんのレポートを興味深く読んだ。

●今回で桑垣孝平さんの寄稿は最後となる。大学院(修士)の2年目を迎えるにあた
り、卒論に専念したいとの希望を吐露されたのである。最近ではアメリカに赴き調
査をするなど、並々ならぬ意欲が窺われる。一方で、小説を執筆したりしていて、
文学への探求は今後も続けていかれることと思う。
本誌にはこれまで6回(投稿を入れれば7回)、ユニークな視点から作品を俎上に挙
げ、批評性を発揮してくださった。心より感謝したい。

●米コダックが破綻したことが報じられた。デジタルカメラが普及し、フィルムの
需要が急減したのが破綻の要因である。かっては多くの映画でコダック製のフィル
ムが使用されていた。「昭和は遠くなりにけり」と呟きたくなる。

●neoneoリニューアルへ向けて、スタッフ7名は会議を重ねている。各自が仕事をも
っているので、スケジュールを調整しながらの会議である。顔を合わせると誌面を
どうするのか、財政基盤をどうするかといった話など、議論が百出。
読者に納得され、刺激を受けていただける雑誌とウェブサイトになるよう、模索は
続いている。



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