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”産地直送” 気軽に楽しむイタリアワイン

イタリアソムリエ協会公認ソムリエが現地の生情報とともにイタリアワインの魅力をローマからお届けします。どなたでも気軽にさらっと読めるマガジンです。

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”産地直送” 気軽に楽しむイタリアワイン vol.80

2005/05/18

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  ◇週刊◇
    ”産地直送”気軽に楽しむイタリアワイン 
         vol.80(2005年5月18日)

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こんにちは〜♪ イタリアワイン好きのみなさん、本日も
【”産地直送”気軽に楽しむイタリアワイン】
を読んで下さいまして、ありがとうございます!


◇【”産地直送”気軽に楽しむイタリアワイン】のバックナンバーは
 全てこちらに公開しております。
 興味のある方はどうぞごゆっくりご覧ください。
 
           ↓  ↓  ↓ 
    
     http://www.melma.com/mag/87/m00097687/



☆★本日のメニュー★☆
■本日のトピックス
  ★エノツーリズモ
■本日のワイン
  ★ネーロ ダーヴォラ
■本日のエリア
  ★チェルヴェテリ
■編集後記

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■本日のトピックス
 エノツーリズモ
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世界中から観光客が来るイタリア。ローマに住んでいるとつくづく
それを感じます。夏に向かうにしたがって街には観光客の姿が
普段にもまして多く見かけられます。

めったに観光スポットには行かない私ですが、先日久しぶりに
フォロロマーノ(ローマ帝国時代の政治の中心地)をじっくりと
見てきました。やっぱりすごいです。すごすぎます。
古代ローマ人たちの偉大さに感服します・・・。

じゃあ、現代イタリア人たちの偉大さを実感するのに一番の場所は?
これはその人それぞれの嗜好によるので何とも言えませんが、
ワイン好きの皆さんならば、それはもちろんカンティーナ(ワイナリー)!

でも、毎年何千万人もの観光客が世界中から来るのにもかかわらず、
ワイン生産地を訪れる人はまだまだ少ないのが現状です。
ローマを見て、そのあと「フラスカーティーに行こう」と考える人は
そう多くはないでしょう。

もちろん、普通の観光客では行きにくい場所にあるのがワイナリーですから
それも仕方のない話です。でも、それ以外にも、観光業としての整備が
遅れていることが原因の一つであるとも言えます。

「ほっといても観光客が来る」ということに慣れきっていたイタリア人は、
「どうすれば人が呼べるか」を考える訓練ができてないんですよね、きっと。

しかし「これじゃあいかん、もっとイタリアの素晴らしさを知ってもらおう」
と始まったのが、ここでも何回か紹介している「ストラーダ デル ヴィーノ
(ワインロード)」の制定。現在までに112のストラーダ(道)が指定されて
います。そして今では年間400万人、20億ユーロの市場にまで成長して
います(『チッタ デル ヴィーノ』の資料より)。そしてさらに今後5年で
2倍に成長する、と見込まれています。

でも、そのためには「それなりの努力」が必要なのは当然のこと。前述の
112あるストラーダ デル ヴィーノのうち、ちゃんと機能して
数字を上げているのは26。半数以上は「まだまだこれから」の状態。

エノツーリズモ(「エノ=ワイン」と「ツーリズモ=観光」をミックス
させた造語)を「農産業のひとつ」ではなく、「レジャー産業」に
育てていくことがこれからの課題。観光地化されすぎるのも困りものですが、
もっと一般に開かれたカンティーナになるとワインがさらに身近なものに
なっていくこと間違いなし!




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■本日のワイン
 ネーロ ダーヴォラ
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ネーロ ダーヴォラと言えば、シチリアワインの代名詞。
というのは言い過ぎでしょうか。

「ネーロ(=黒)」の名前が示すとおり、房の色が黒いのが特徴。
そして、その果実から作られるワインもやはり「濃い」赤。
昔から、ピエモンテやトスカーナに向けてワインの色づけのために
「輸出」されていたのは有名な話です。

もちろん、生産地呼称制度が始まってからはそういうことは
(おおっぴらには)なくなりました。「シチリアのネーロ 
ダーヴォラ」としての知名度も上がっていますので、今では
トスカーナワインに対抗できるほど、評価の高いものもたくさん
出てきているのはご存知の通り。

ところで、品種名「ネーロ ダーヴォラ」は「カラブレーゼ」とも
呼ばれています。「カラブレーゼ」とは「カラブリア人」あるいは
「カラブリアの〜(形容詞)」と言う意味のイタリア語ですが、
品種名のカラブレーゼとカラブリア州とは全く関係がありません。
シチリア方言の「カラブリージ(アーヴォラのブドウ、という意味)」
がなまったものだそうです(ちなみにアーヴォラはシラクーサ近くの
街の名前)。

くどい説明になってごめんなさい。ネーロ ダーヴォラはNero d'Avolaと
表記されます。d'とは前置詞diのこと。次に来る言葉が母音で
始まる場合、「di」ではなくて「d'」となり、発音もつまります(ディ 
アーヴォラではなくてダーヴォラになる)。diとは英語で言うと
of(〜の)のこと。つまり「AvolaのNero」と言う意味になります。
 
・・以上、イタリア語講座でした。


とまあ、前置きが長くなりましたが(これは前置きか!?)
夏に飲んでもぴったりの赤ワインの一つがネーロ ダーヴォラ、だと
個人的には思ってます。

何しろ、どんどん暑くなっていきますからね。
ついつい(?)冷えた白ワインへ手が伸びますが、暑いときこそ
暑い大地を感じるネーロ ダーヴォラ。お試しください!



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■今週のエリア
  チェルヴェテリ
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ローマから北西40kmに位置するチェルヴェテリ。ラツィオ州のDOCの
一つですが、飲まれたことありますか?

このチェルヴェテリの街は、2004年、タルクイーニアとともに、
「エトルリア時代の古墳群」として世界遺産の指定を受けています。
実際に訪れてみると墓と言うよりも住居と呼ぶほうが適したような、
立派なお墓が並んでいます。紀元前8世紀から2世紀にかけて作られた
400以上ものお墓がまるで一つの街を形成している様は、本当に圧巻です!

さて、肝心のワイン。あまり目立ちませんが立派なお墓に負けじと(?)
けっこう注目に値するものがあるんですよ。

ローマからも結構近いチェルヴェテリ。古代人たちのお墓参りをした
その余韻に浸りながら、チェルヴェテリの赤を是非味わってみてください。

★★CERVETERI ROSSO VIGNA GRANDE
    CANTINA CERVETERI★★




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■編集後記


今週(16日〜22日)はイタリア文化週間です。
で、なにかというと、国立の美術館が入場無料。
そのほか、普段は一般公開されない施設なども見学可能
になるところが多いのです。

いい機会なので、美術館めぐりをしようかと思案中です。



それではまた来週!

〜”産地直送” 気軽に楽しむイタリアワイン〜
発行者:高井 晶子
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創刊日:2003-08-21  
最終発行日:  
発行周期:週刊  
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