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蒼いことばの絆

各界の文化人や有識者の方々に、北朝鮮拉致問題を切り口とした時事コラムを執筆していただく「拉致問題解決支援」メールマガジン

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創刊日:2003-08-09  
最終発行日:2004-09-01  
発行周期:不定期  
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蒼いことばの絆 平成16年9月1日号(大前繁雄さん)

2004/09/01



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      蒼いことばの絆  2004年09月01日号 (通算第20号)

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 大前繁雄/もう一つの北朝鮮問題
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 先日、木下吉信大阪市議の後援会主催で、「もう一つの北朝鮮問題を考える
」というテーマのパネルディスカッション、ならびに映画『鳥よ翼をかして』
の上映会が開催され、私もパネラーの一人として出席した。
 もう一つの北朝鮮問題とは勿論、昭和34年から187次に亘って実施された、
いわゆる北朝鮮帰還事業による悲劇のことである。この帰還事業によって、在
日朝鮮・韓国人及びその家族の日本人妻など、合計9万3千人余の方々が北朝
鮮に渡ったのであるが、その人達が受けた筆舌に尽くし難い苦しみはよく知ら
れているところである。
 この帰還事業で向こうへ渡った人達について「自分の意志で行ったのだから
」と、拉致事件の被害者と区別されがちであるが、私は根のところでは余り変
わらないと考えている。
 なぜなら、「素晴らしい社会主義の国がありますよ」と誘われて、ヨーロッ
パから北朝鮮へ連れ込まれた有本恵子さんも、「夢のような地上の楽園へ行き
ましょう」という、朝鮮総連や当時の社会党、共産党の宣伝を信じて北送船に
乗った人達も、騙されて連れて行かれたという点では同じだからである。
 私はパネルディスカッションのまとめで、「帰還事業で北朝鮮に渡った日本
人妻なども、ある意味では金日成による“壮大な拉致”の犠牲者であり、今後
の北朝鮮との交渉では、もっとこの問題に目を向け、安否確認や自由往来の実
現に努力しなければならない」と発言した。
 特定失踪者問題調査会の荒木和博氏も、お述べておられるように、北朝鮮と
いう国は反日抵抗運動出身の金日成が創設したいわゆるパルチザン国家である
。パルチザンの特徴は食料や武器、そして兵員までも、必要なものはすべて奪
って充足するという“現地調達主義”である。朝鮮戦争で極端に損耗した青壮
年男子の穴埋めに在日朝鮮・韓国人に目をつけ、彼らを日本から調達しようと
したのが帰還事業であり、工作員教育のため、あるいはジェンキンスさんのよ
うな北朝鮮入国脱走兵やよど号犯などの妻とするべく、日本から調達されたの
が拉致被害者なのである。
 こういう国相手にわが国は、「国際紛争解決の手段としては一切の武力行使
を禁ずる」という憲法9条の制約のもとに、非武力的外交で問題を解決してい
かなければならないのである。拉致問題、核問題、そしてこの帰還事業による
帰国者問題等々、これからが北朝鮮との交渉の正念場だ。

大前繁雄 略歴
昭和17年、兵庫県川西市生まれ 62歳
県立尼崎高校を経て、昭和41年京大法学部卒業。13年間民間建設会社勤務
の後、昭和54年、兵庫県議会に初出馬初当選。以後6期連続当選。平成12
年西宮市長選挙に出馬、40740票獲得するも28票差で惜敗。平成15年
、衆議院選挙で土井たか子社民党党首(当時)を倒し初当選。現在、拉致議連
事務局次長、自民党兵庫県連副会長、学校法人大前学園理事長等をつとめる。


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