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日刊「SOHOのツボ!」

SOHOの集まる事業協同組合が日刊で発行。様々なSOHOとしての立場からのリアルな体験談から、マネジメントの話まで、業界重鎮からの熱いコラムをお届けします。

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★日刊「SOHOのツボ!」2004.09.06「組織における意味形成」

2004/09/06

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【関西の元気なSOHOが熱く語る!】
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「続・SOHOによく効く書籍」(#005)
                           咲本@時計台ネット

【○】本日のお題 「組織における意味形成」━━━━━━━━━━━━━━━

こんにちは!咲本です。

前回のコラムでは意味形成における重要なポイントとなるメタファーについての
書籍をご紹介いたしました。

さて今回は、組織における意味形成過程についての研究書をご紹介させていただ
きます。


▽ カール・E・ワイク『センスメーキング イン オーガニゼーションズ』
(文眞堂)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4830943807/

本書は、ポスト・モダンマネジメント論のい旗手といわれる著書によるもので、
組織論だけではなく、現象学などの理論も駆使されながら展開されてるものです
ので、少々難解です。

が、センスメーキングについて、これだけ体系立てて書かれた書籍は他には見受
けられません。

さて、センスメーキングとはいかなることなのでしょうか?

このことを説明するには、本書で手を変え品を変えて、多角的に語られ続けてい
ますので、一言では難しいのですが、私が個人的に引き付けられた説明を1箇所
引用させていただきます。

センスメーキングは、「この変わりゆく世界が決して無意味にならないように類
似や統一といった精神の力を持続しつつ、世界の多様性や変異性をいかに受け入
れるかという課題にかかわっている。・・・現代的であるということは、新しい
もののために過去を犠牲にするという問題ではなく、われわれが創り出した価値
を維持し、比較し、忘れないという問題で、そうすることによって現代の価値を
失わずに過去の価値を現代的にするのである」。(p.226-227)

また、前回のコラムでメタファーについて取り上げられましたが、メタファーと
センスメーキングとは別物であると言われてます。
この点注意を要します。

「組織の生の大部分をテクストの読みというメタファーで捉えることができると
の議論は、その生にかかわる多くのものを無視することになる。・・・テクスト
と言語ゲームは解釈のメタファーであるとしても、センスメーキングはメタファ
ーではない。センスメーキングはまさに言葉そのもの、つまり何かを意味あるも
のにするということである。」(p.26-27)

では実際にSOHO的組織におけるセンスメーキングはどのようになっているでしょ
うか?

できるだけ簡潔に申しますと、組織には「合理的システムとしての組織」、「自
然的システムとしての組織」、「オープン・システムとしての組織」という3つ
の形態がありまして、SOHO的組織はほとんどの場合、オープン・システムとして
の組織形態となっていることが多いはずです。

オープン・システムとしての組織の特徴は、「環境からのインプットに対するオ
ープン性が高まれば、それだけ組織は多様な情報を取り扱っているという事実、
そしてシステムの構造がルースであれば、それだけセンスメーキングを行う主体
自身が捉えがたくなるという事実である。・・・すなわち、何が"外在"し、また
何が"内在"しているか、そしてその両方の問題に答えるためにはわれわれは何者
でなければならないか、といった問題である。まさにこのセンスメーキングのパ
ースペクティヴと結びついたオープン性こそが、外在するものと内在するものと
の区分を発見ではなく発明としてし、人が自らの制約を創り出すとし、何が妥当
なインプットやスループットとなりえたかを回顧的に定義するきっかけとしてア
ウトプットを捉えるというおもしろい連鎖を発想させてくれるのである。」
(p.95-96)

う〜む。
ちょっと難しい表現のように思われるかもしれませんが、上記のうち「主体につ
いて」や「発見と発明の違い」、「回顧的であること」など、個別のテーマにつ
いて詳しく扱った項目がありますので、あとは本書を読んでご理解下さいという
しかありません。

ここまでのご説明で本書がたいへん思弁的な議論が展開されていくものである点
については、ご理解いただけたのではないかと思います。

これは、本書のテーマ自体、言語化するのがたいへん難しいことを取り扱ってい
ることから、ある程度止むを得ません。

しかしながら、ただ単に思弁的であるだけの書ではなく、思弁的展開の後、セン
スメーキングの実践や心構えについても書かれています。

「私は実践や心構えだけわかったら、それでエエねん!」という方がいらっしゃ
るかもしれませんが、その前提となる理論編に大半が使われていることには理由
があります。

それは、「人びとが混乱に陥ったときに無意識にやっていることについて読者を
前もって意識させたという意味で、本書全体が実践のための訓練になっていた、
と。私は、人びとがこれまでほとんど意識せずにやってきたことについて自覚的
になればなるほど、本書の記述の巧妙な点や豊かさに気づかれるだろう、と考え
ている。・・・たとえ、これまでの章が組織について高い知識を持つ研究者のた
めに書かれていたとしても、組織での経験を積んだ人に注意深く読んでいただけ
れば、これまで意思決定という人目を引く仕掛けの裏に隠されてきた組織の生の
特性についていっそう自覚が高まるだろう」ということなのです。(p.240-241)


【プロフィール】
咲本 勝巳(さきもと かつみ)
1965年京都生まれ。京都在住。eビジネス、組織論、創業、ベンチャー、経営戦
略、現代思想にとても高い関心を持つマーケティングのコンサル屋。

関西ベンチャー学会 理事 http://www.kansai-venture.org/

大阪市立大学・大学院創造都市研究科アントレプレナーシップ研究分野
「創業アドバイザー」 http://www.gscc.osaka-cu.ac.jp/

起業・マーケティング・eビジネスによく効くメルマガ「週刊☆ビジマ」発行人
http://www.mankai.biz/


【あとがき】

まずは私のかかわっているイベントをひとつご紹介いたします。

9月13日(月)18:30〜「関西ベンチャー学会9月例会」

場所:Mebic扇町会議室A・B・C

テーマ:関西ベンチャー学会編「ベンチャーハンドブック」刊行決定に基づき
『ベンチャー経営者の条件』〜ミッション・パッション・ビジョン

司 会:宮田由紀夫 氏(大阪府立大学経済学部教授・本会理事)   
パネリスト:坂本充氏(株式会社マネジメントエフ代表取締役社長・本会会員)
      釣島 平三郎 氏(大成学院大学教授・本会会員)
      咲本 勝巳 氏 (時計台ネット代表・本会理事)

詳細・お申込は↓
http://www.kansai-venture.org/07_event/reikai-Sep.%2004.htm


9月4日(土)は「好きなことでメシを食う」と題したイベントが京都で大々的に
開催され、約160名ほどの参加者が集まり、たいへん活気のあるイベントとなり
ました。
基調講演はカンデジ前理事長の吉田さん、私も個別相談員としてお手伝いさせて
いただきました。
二次会でも活気はおさまらず、京都でこんなに活気のあるイベントは初体験でし
た。


ご意見・ご感想は→ mailto:sakimoto@tokeidai.net
私についてご興味のある方は硝子張り公開→ http://www.tokeidai.net/works/


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【執筆者】<隔週で変更になります>
 月曜日:咲本勝巳、村上肇
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   稲木俊一、村上肇、石井研二、咲本勝巳

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