社会・社会学

コラム・ゆりかもめ

月2回、24節季に配信。筆者は元朝日新聞記者で勝どき書房役員。「コラム」は文化・スポーツ・芸術などをテーマに、狭山事件や俳人橋本夢道について触れることが多い。また「編集随想」では本作りの仕事につて書く。雪月花」では、季節の写真とへたな俳句も載せている。

メルマガ情報

創刊日:2003-06-27  
最終発行日:2017-09-21  
発行周期:隔週刊  
Score!: 84 点   

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

このメルマガは最新記事のみ公開されています。

コラム・ゆりかもめ(603)「国立新美術館の新制作展・オープニング・トーク」

2017/09/21

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第603号 2017年09月23日 秋分(23日)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇24節季ごろに配信。受信登録の方法は末尾に掲載。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■□■雪・月・花■□■   9月23日(秋分)

     ◆国立新美術館の新制作展
    オープニング・トークに行きました◆

2017/09/20、六本木の国立新美術館で第81回新制
作展(10月2日まで)がスタートしました。午
後3時半から、オープニング・トークがあるとい
うので、妻と一緒に観に行きました。

まず、招待券をいただいた、江村忠彦さんの作品、
「そのとき、風がふいた」を観ました。強い風が
ふく中で、じっと立っている人なのでしょうか。
いかなる風にも負けず、しっかりと立っていて、
流されている感じはしません。

宮沢賢治の「雨にも負けず、風にも負けず」の詩
を思い出させるような作品です。一見すると黒い
岩のように見えますが、乾漆で作ったものです。
江村さんの作品は、乾漆(かんしつ)という漆を
使用した彫像の技法の1つで、奈良、天平の時代
には、この技法で仏像を作っていたそうです。麻
布や和紙を漆で張り重ねて、盛り上げて形作る方
法です。

江村さんは、その技法で毎年、抽象的な彫像を発
表しています。以前はもう少し小さい作品だった
のですが、だんだん大きくなってきて、今回は見
上げるほど背が高くて、それがまるで、巨人が風に
向かって叫んでいるように見えました。浩佳と作
品の前に立って記念写真を撮影をしました。

初日恒例のギャラリートークでは、いくつかの受
賞作品が紹介され、作者のお話を聴くことができま
した。その中では、高野正晃さんの「今、この空
の下」というテラコッタの作品に感動しました。
高野さんは福島・いわきの人で、2011年3月11日
の東日本大地震の日は、いわきで個展を開いていま
した。高野さんは「売れるような作品を作っていた
ので、この日の個展の作品はすべて売れたのです」
という。ところが「あの地震で作品がすべて粉々に
壊れてしまった」そうです。

高野さんは、その後しばらく作品を作れなくなりま
したが「自分はこれを作ったら売れるだろう、とい
う作品を作っていて、本当に作りたい作品は作って
いないことを知らされた」といいます。そして、今
回出品した「今、この空の下」という、夫と妻の像
が「新会員賞」を受賞しました。

子を抱いた母の像は、じっと空を見ています。その
顔は、あの3.11を思い出し、また福一事故の被害
を忘れることができない、母の思いを感じさせてま
す。高野さんは「3.11で自分の作品を失い、友も失
い、なにもかも失って、今日の喜びがある。しかし、
なにか言おうとすると涙が出てしまう」と語ってい
ました。

絵画の部では、毎年小野仁良さんの「オトノキオク・
スギユクジカン」を観るのが楽しみです。舞台の家
はおそらく、小野さんの自宅なのでしょう。廊下や
階段の様子は、毎年同じです。ところが、そこにい
る少女は、1年ごとに大きくなっていきます。初め
て観たころは、まだ小学校1年生ぐらいでしたが、
ことしは思春期の女性になっていました。

新制作の役員の話では、小野さんの娘さんだそうで
すが、すばらしい絵だと思います。特に、廊下やガ
ラス戸が、まるでそこに、その家があるかのように、
見えるのです。来年はどのように、お嬢さんが成長
しているのでしょうか。そして、家に入ってくる陽
射しが、廊下をどのように照らすのでしょうか、楽
しみです。

◎ 本当になりたい心になって秋の空(駿星)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆このコラムは写真付きでブログ「最新ニュース
(勝どき書房・夢道サロン)」に転載しています。
    https://blogs.yahoo.co.jp/sen2ousyunkai
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆次回の第25回「夢道サロン」は11月11日(第2
土曜日)午後2時から5時まで。勝どき書房の「橋
本夢道資料室」で開催します。参加者には自由なテ
ーマで話してもらいます。「橋本夢道・俳句」「狭山
事件・えん罪」「憲法・政治」「古代史・邪馬台国」
など。その内容はブログ「夢道サロン」「駿星つれ
づれ日記」「狭山事件の会」などで紹介します。聞く
だけでもけっこうです。参加費無料、飲み物は用意し
ます。お菓子などのお気遣いはなさらないように。で
きたら最近作った俳句を持って来てください。参加希
望の方は事前にメール・電話をください。 
syunsei777@yahoo.co.jp  090-8024-5610
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
???どうも、急に國会解散の話が出ているようですね。
残念ながら、何度解散しても、日の本國民の能力を超
える政府はできないですよ。なにしろ、投票する人以
上の政府を期待しても無理ですよ。なぜ解散するので
しょうね。任期いっぱいやったらいいのに。ところで、
勝どき書房では、本作りだけでなく、いろいろ相談を
受けています。困ったことがあったら、お気軽にご相
談ください。ただし、お金の相談は無理です。(^o^)
     syunsei777@yahoo.co.jp      携帯090-8024-5610
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ★〜★〜★〜★〜★ 勝どき書房の本紹介★〜★〜★〜★〜★
 ◆本にしたい原稿がありましたら、どうぞご相談ください。
……………………………………………………………………………
◆「火 みちのく一関忠臣蔵」小野寺苓著(四六判・ハ
ードカバー、332ページ、2000円税別)全国書店で好評
発売中。火は常に胸中に在り、灯りにもなれば、火事に
もなる。「本書は忠臣蔵を舞台に?イエ(家)?とは、
親と子とは何かという根本的命題の提起にほかならない」
ワシオ・トシヒコ(詩人・美術評論家)解説から。「み
ちのく腑分け始末」「茶杓 消えた伊達家老}に次ぐ、
小野寺苓のみちのく歴史小説シリーズ第3弾。
……………………………………………………………………………
◆「橋本夢道の獄中句・戦中日記 大戦起るこの日のた
めに獄をたまわる」殿岡駿星編著(A5版、320ページ)
定価は税別2000円。全国書店で発売していますが、お急
ぎの場合は勝どき書房で直売もしています。2160円(送
料込み)で受け付けております。購入希望の場合は、郵便
振替でお願いします。なお、住所の記入もよろしく。
      郵便振替NO  00120-9- 538001  資)勝どき書房
    メール  syunsei777@yahoo.co.jp 
 ………………………………………………………………………………
『狭山事件 50年目の心理分析』殿岡駿星著・四六判
並製440頁 「コラムゆりかもめ」に連載した「狭山事
件・取材ノート」を土台に事件のデータ、家族の証言な
どを心理的に分析し事件の真実を追求。
 400字詰め換算1200枚のノンフィクション。定価3200円
・税別
 ブログ読者特別割引 2000円(送料込み)で販売して
おります。  郵便振替NO  00120-9- 538001 
 資)勝どき書房へ送金。
    メール  syunsei777@yahoo.co.jp 
◇築地・弘尚堂書店に常備しております。(0335410333)
……………………………………………………………………………
◆「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」
       殿岡駿星著・46判上製・360頁。
  「死刑制度」のある国は民主国家ではない。
  真の武士道は死ぬことでもなく、殺すことでもない
   切腹も仇討ちも討ち入りも人殺しは間違いだ
   忠臣蔵、最後の脱盟者毛利小平太の言い分
   ◇全国書店で発売中  定価 2000円(税別) 
   「勝どき書房」の直売申し込みはメールで
     syunsei777@yahoo.co.jp
 ……………………………………………………………………………
『橋本夢道物語  妻よおまえはなぜこんなに可愛いんだろうね』
 殿岡駿星著・46判上製・424頁、口絵8頁、定価1900円・税別
 激動の昭和を反骨の精神で生き抜いた自由律俳人橋本夢道の生涯
 ◇全国の書店で発売・「月島・相田書店」に常備(0335312311) 
………………………………………………………………………………

最新のコメント

  • コメントはありません。