
『リーダーへ贈る108通の手紙2』
田坂広志氏が主催する「社会起業家フォーラム」で紹介されたメルマガです。経営学、心理学、歴史など様々な分野をおりまぜ“人”を中心に考える元気の出るリーダーへの応援歌です!本のプレゼントもやってます!
『リーダーへ贈る108通の手紙5』【35通目】《本物》
2018/12/07リーダー様 へ
拝啓 落葉の上 カマキリ見つけ 歩をとめる
いかがお過ごしでしょうか?
2018年も、いよいよ師走(12月)となりました。
今週の東京は日中、気温が20度を超える日があり、
小春日和の冬となりました。
そんな穏やかな冬のせいか、11月もそうだったのですが、
今週も寝ていて、何度か蚊に刺されました。
「今は夏かっ!」
夜中に一人つっこみをしながら、刺された手にムヒを塗る始末です(笑)
それにしても、どこに生息しているのか。
そしてさらに、なんと、驚いたことに、
つい先日、生きているカマキリを玄関先で発見したのです。
だいぶ弱ってはいましたが、確かに生きていました。
12月にカマキリを見るとは・・・!
地球温暖化のせいなのでしょうか、
12月に蚊にさされ、カマキリまで…、
人生、いろいろなことが起きるものですね。
***
さて、いろいろなことが起きる、という意味では、
「人との出会い」
は、まさにその代表選手でしょう。
人は、様々な人と出会い、互いに学びあい、
人格を形成し、運命を変えていきます。
我以外皆、我が師匠なり。
出会い、その人間性を感じるだけでも、
例え、それがほんの一瞬であっても、
強いインパクトを残すことがあります。
そんな出会いを今年、体験しました。
ひと言ふた言、言葉を交わすだけでした。
ですが、裏表のない温かみのある人柄が
体全体からにじみ出るような方で、
私にとって記憶に残る出会いとなりました。
その方は、一部上場企業のPR会社
(株)サニーサイドアップの創業者高橋恵さんです。
サニーサイドアップといえば、
元サッカー日本代表選手の中田英寿さんの
PR活動を支えるなど、着実に成長を遂げてきた会社です。
1985年、中野にある小さなワンルームマンションからスタートし、
現在、一部上場企業になっています。
高橋さんご自身は、創業期に関わっていて、
サニーサイドアップの経営は早々と娘さんに任せたそうです。
現在、高橋さんご自身は、東京は中野を拠点に、
「一般社団法人おっせかい協会」の会長として
講演をしたり地域清掃をしたり、様々な社会的活動に尽力されています。
↓↓↓
「一般社団法人おっせかい協会」
http://osekkai.jp/about/
〜〜〜
その高橋さんの人生哲学を、
ご自身の生い立ちにふれながらまとめた本があります。
『笑う人には福来る 「幸せ」が集まってくる5つの習慣』(高橋恵 文響社)
↓↓↓
http://www.amazon.co.jp/dp/4905073375/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22
深いことがとても読みやすい文体で書かれています。
スイスイ読み進めることができながら、
ひとつひとつ言葉が胸に響いてきます。
まさに名言の宝庫です。
高橋さんのご自宅には、
日々、いろいろな人が訪れるそうです。
時には深い悩みを持った人も来て、そうした人の話を聴いて、
問題の解決に導くようなこともされています。
この本には、たくさんの付箋を貼ったのですが、
ここでは、2つだけ、印象に残った箇所をご紹介します。
ひとつ目は、こちらです。
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自宅にすっかりネガティブになってしまっている友人が来たときには、
その人の気持ちを文章にしてもらいます。
「そう、そんなにつらいの?じゃあ今の気持ちを、言葉にしてみて」
と紙に書いてもらいます。
書いてもらったら、
「じゃあ、ここに書いてある「苦しい」とか、「つらい」とか、
全部「楽しい」「おもしろい」「盛り上がってきた」
って置き換えて読んでごらんなさい」と伝えます。
「嫌いな課長がいる職場は、おもしろい」
「育児は疲れるけど、楽しい」
「借金を抱えてしまい、人生が盛り上がってきた!」
…バカバカしくなってきて、
おかしくなってきて、思わず笑みがこぼれてきます。
『笑う人には福来る』(高橋恵 文響社) P35
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こうしてまずは「笑い」を起こすようなことをして、
それから高橋さんは、一緒になって具体的な解決策を考えてゆくそうです。
この高橋さんのされていることには、
「ジョーク」や「笑い」で「悩み」との距離をとるという、
フランクル心理学の「逆説療法」のエッセンスが含まれています。
まさに「自己距離化」ですね!
ちょうど、このメルマガ前号で書きました!
http://www.earthship-c.com/melmaga108/2018/181115.html
〜〜〜
悩みを持った人を自宅に受け入れる姿は、
福祉活動家として著名であった佐藤初女さんに通じます。
佐藤初女さんは、青森県岩木山の山麓で、
人生に疲れた人を受け入れる「森のイスキア」を主宰していました。
佐藤さんのつくる「おにぎり」を食べた人が、
自殺を思いとどまった、というエピソードは有名です。
高橋さんのご自宅は、「中野のパワースポット」と呼ばれているそうです。
連日、様々な業界の様々な人が訪れて、
高橋さんから「生きる力」をもらっています。
もう、頭が下がるばかりです!
***
そして、ご紹介したい2つ目はこちらです。
多くの一流と呼ばれる著名人と実際に交流のある
高橋さんだからこそ、書ける言葉だと感じます。
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世の中で「本物」と呼ばれるような人は、無欲で、たんたんとしていて、
ペースが決まっています。
誰に褒められたいわけでもなく、ひたすら誠実に、決めたことを行う。
このような誠実な生き方は、
人間としての「信頼の貯金」をどんどん貯めていきます。
いわば株と同じようなもので、どんどん値上がりしていきます。
その価値をどこまで高められるか、それが人間力の真価だと想います。
『笑う人には福来る』(高橋恵 文響社) P159
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このメルマガ始め、ここのところペースが乱れている自分に、
ぐさりとくる、耳に痛い言葉でした。
と同時に、初心の情熱を思い出させてくれる内容でした。
人を評価する言葉、様々あれど、「本物」と呼ばれる一流の人から、
「あなたは本物ですね!」
と、評されるのは、この上ない喜びではないでしょうか。
また、「信頼の貯金」を貯めていくことで、
「本物」と呼ばれるようになることは、
リーダーとして、人として、働く上での、生きる上での、
「確固たる指針」
になりうるものだと思います。
今年、「本物の人」である高橋さんと出会えたことは、
私にとって記憶に残る幸運な出来事でした。
今年も1ヶ月を切りました。ですが、まだまだ20日以上あります。
☆「本物」
そう呼ばれるように、
ひたすら誠実に、決めたことを行い、
まだまだ人間を磨いていきましょう。
〜〜〜
本日は、これにて。
季節外れの暖かさから一転、週末は冷え込むそうです。
どうぞ大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさってください。
2018年の師走が、あなた様にとって、
笑顔あふれる素敵な出来事で満たされることをお祈りしています。
「元氣・勇氣・やる氣」で!
(^人^)
敬具
平成三十年十二月七日
松山 淳より
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◆自問自答◆
1)私は、客観的に自分を見ることができているだろうか?
2)私は、現状維持に甘んじていないだろうか?
3)私は、本物を目指しているだろうか?
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◆追伸◆
拙著『君が生きる意味』(ダイヤモンド社)の書評を
書いてくださったブログをまた発見しました〜!
↓↓↓
https://www.glitter2014ift.com/entry/2018/10/22/065256
大ベストセラー『嫌われる勇気』とも比較してくださっています。
文章量が多くて、よくぞここまで書いてくださったと
驚くとともに、なんともありがたい話と、感謝感謝です!
『笑う人には福来たる』(高橋恵 文響社)には、こんな言葉もありました。
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「ここまでやる?」と思わせられたら勝ち
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佐藤初女さんの著『いまを生きる言葉「森のイスキア」より』
(佐藤初女 講談社)には、こうありました。
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ある線までは誰でもやること。
そこを一歩越えるか越えないかが、
人の心に響かせるものになる。
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私たちも、人の心に響かせるために、その一歩を越えていきましょう!
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アースシップ・コンサルティング 松山淳
http://www.earthship-c.com
『リーダーへ贈る人生が輝く名言』7,426いいね!
http://www.facebook.com/Ganbare.J.Boss
■メッセージ:j@earthship-c.com
■著 書
『君が生きる意味』(ダイヤモンド社)
『「機動戦士ガンダム」が教えてくれた新世代リーダーシップ』(SB Creative)
『バカと笑われるリーダーが最後に勝つ』(SB新書)
『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
『名もなき人の生きるかたち』(文芸社)
■バックナンバー
http://www.earthship-c.com/melmaga108/index.html
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メルマガ情報
創刊日:2003-06-19
最終発行日:
発行周期:不定期
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