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中学入試対策 お父さんのための時事問題攻略ゼミ

中学入試で多く出題される時事問題は、小学校ではあまり取り上げられません。最も効果的で実践的な対策方法は、家庭でのお父さんとの会話です。このマガジンはお父さんを対象にした時事問題攻略のための情報誌です。

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中学入試対策 お父さんのための時事問題攻略ゼミ

2004/01/13

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   “中学入試対策 お父さんのための時事問題攻略ゼミ" 20号
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――――――――――――2003年度 聖光学院中学校―――――――――――

次の文章の(1)〜(5)の中にあてはまる語旬を答えなさい。

 日本の年中行事には、豊かな食物を恵んで下きった神への感謝の気特ちがこめられ
ています。主な年中行事について、取り上げてみましょう。

 まず第一に正月からみてみましょう。新年を祝うための正月3日間に食べる雑煮は、
餅を主にして野菜や鳥肉や魚介類等を人れた汁物です。正月3目間は水仕事をさける
という習慣から、正月に食べる物は大晦日までに作って重箱などにつめておきます。
それを(1)料理と言います。本来は、魚、野菜、海草、貝の4種を組み含わせたも
のであり、長寿や多産、豊作などお祝い事を意昧する場合が多いのです。たとえば腰
の曲がった姿を長寿の老人に見立てて、海老を食べます。子供がたくさん生まれるよ
うにとの願いをこめて、子芋がつく里芋を食べます。また名や運が「ひろまる」よう
にということから(2)を食べます。
これには新年のよろこばしい気持ちをあらわす意味もこめられています。

 第二に雛祭りです。これは、3月3日の節旬におこなう行事ですが、もともとは女
性が山や川辺ではらいをするという風習でした。現在では人形をかざってお祝いをし
ますが、昔は人形で身体をなで、それを河原に運んで供物をささげて流したのです。
 第三に(3)の節句です。これは5月5日の節旬で、男の子のいる家では武者人形
をかざり、軒には菖蒲をさして子供が丈夫に育つように願いをかけたそうです。
 第四に(4)です。これは陰暦の7月15日を中心に組先の霊を迎えて供養する行
事で、年の初めのお祝いである正月と並んで、一年を区切る重要な行事です。
 第五に(5)です。これは11月5日に神社にお参りする風習で、江戸時代中期ご
ろに、江戸の庶民から始まったと言われ、明治以後の近代日本の首都東京の風習とい
うことで、全国に普及していきました。

以上のように代表的な年中行事について簡単に述べましたが、現在ではこのような年
中行事がしだいにおこなわれなくなってきています。日本の伝統として年中行事を受
けついでいくことは、私たちにとって大切なことです。

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●ポイント●
 本当は、正月に合わせてこの問題を使おうと思っていたのですが、少々遅れてしま
いました。申し訳ありません。

 年中行事は村や家など、集団での生活の流れに、1年単位のリズムを刻む役割を果
たしている。
朝廷や社寺のような特殊な階層にも、独自の年中行事がある。
元来、宗教的・儀礼的性格が強く、日常的な経済活動のなかに、非日常的な精神的部
分が加わるところに特色がある。
日本の年中行事の基盤は、稲作儀礼を中心にした生活暦による行事と、中国の暦法に
ともなう行事との習合で形成されている。
漁労儀礼もあるが、年中行事の体系全体を動かす力にはなっていない。
年中行事が、稲作社会を背景に成立しているからであろう。 

 北半球の温帯域では、だいたい冬至を新年の基準にしている。おもな作物の収穫後
に新年を置く暦法で、日本古来の新年も、大嘗祭(だいじようさい)の日であったらし
い。
大嘗祭が天皇の即位儀礼の日でもあったのは、アジアの古代国家で新年に帝王の即位
儀礼を行ったのに合致している。
日本語の〈トシ〉も、中国語の〈年〉も、本来は穀物の実りを意味した。
年中行事には、1年を二分する観念もある。
朝廷の祓の行事が6月と12月にあるのもその一例で、1年の前半と後半で行事が反
復する。現代では正月と盆(盂蘭盆会)との対応に顕著に現れている。 

 養老令には朝廷の年中行事がみえている。
神梢令の祭には、日本的な、稲作儀礼に立脚する行事と災害を除く祓の行事がある。
播種儀礼の2月の祈年祭(きねんさい)、収穫儀礼の9月の神嘗祭(かんなめさい)、1
1月の相嘗祭(あいなめのまつり) と鎮魂祭(ちんこんさい)、風水害よけの4月と7
月の大忌祭(おおいみのまつり) と風神祭、祓の6月と12月の月次祭(つきなみのま
つり)と鎮火祭および道痢祭(みちあえのまつり)である。
(雑令)には〈節日〉として中国的な節供がある。
これは朝廷で節会 (せちえ)がある日で、1月1日の元日節会、7日の白馬(あおうま) 
節会、16日の踏歌(とうか)の節会、3月3日の上巳(じようし)節会(曲水の宴)、
5月5日の端午(たんご)節会、7月7日の相撲節会、11月〈大嘗(おおむべ)〉の日
の新嘗会(新嘗祭(にいなめさい))である。
これらは、後世の一般の年中行事のなかでも、重要な要素になっている。 

 日本の年中行事は、律令成立前後に成熟期を迎えたようであるが、その後も時代に
より地域により変遷を重ねてきた。上流階級の行事と一般の行事との交流は、きわめ
て複雑である。行政的な行事が、一般に浸透した部分も少なくない。
ことに暦法や行事の儀礼に通じた宗教家が、各階層の行事の変化交流におよぼした影
響は大きい。
年中行事の地域的変化は、それぞれの土地の生活文化の差ばかりではなく、こうした
外部からの知識の波及の度合の違いが大きな原因になっていることが多い。 

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●解 答●
(1)おせち
(2)こぶ巻き
(3)端午
(4)盆
(5)七五三

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●参考 二十四節気●

 現在使用されている太陽暦が日本で使用されるようになったのは明治6年1月1
日からで、新暦と言われているものである。
これに対し、それ以前に使われていた太陰太陽暦を旧暦と呼んでいる。
旧暦は月の満ち欠けを基準としてひと月の長さを決めていたが、その長さは小の月が
29日、大の月が30日で、小の月と大の月が交互にやってくる。
現在の小の月30日、大の月31日と比べると同じ12ヶ月でもその長さは異なり、
旧暦の1年は354日、実際の1年よりも11日短かかったことになる。
このままでは、何年か経過すると暦の月と季節が全く合わなくなり、日常の生活にも
不都合が生じてしまう。
 そこで3年に一度、「閏月」を作り、1年13カ月となる月を設けた。これによっ
て、暦と季節の関係を調整していた。
平年は353から354日、閏年は384から385日だったのである。
ところが、閏年の前と後では、同じ月日でも30日近く季節が異なることになる。
農業など、暦をもとに行なうには無理が生じる。
そのため、暦の中に季節を表すものを入れて、この不都合を防ごうとした。
これが二十四節気である。
 二十四節気は、立春、雨水、啓蟄、春分…大寒までその名の通り24あり、太陽が
一年で一回りする道筋を24等分し、太陽がこの点を通過する日時によって決められ
ている。

●2004年の二十四節気●

<小寒 しょうかん>1/6
これから節分までの期間が「寒」である。寒さはこれからが本番。池や川の氷も厚み
をます頃である。

<大寒 だいかん>1/21
一年で一番寒さの厳しい頃。逆の味方をすれば、これからは暖かくなると言うことで
ある。春はもう目前である。

 春 

<立春 りっしゅん>2/3
この日から立夏の前日までが春。まだ寒さの厳しい時期ではあるが日脚は徐々に伸び、
九州や太平洋側の暖かい地方では梅が咲き始める頃である。  

<雨水 うすい>2/19
空から降るものが雪から雨に替わる頃、深く積もった雪も融け始める。春一番が吹き、
九州南部ではうぐいすの鳴き声が聞こえ始める。  

<啓蟄 けいちつ>3/5
啓蟄は冬眠をしていた虫が穴から出てくる頃という意味。実際に虫が活動を始めるの
はもう少し先。柳の若芽が芽吹き蕗のとうの花が咲く頃である。  

<春分 しゅんぶん>3/20
この日をはさんで前後7日間が彼岸。花冷えや寒の戻りがあるので暖かいと行っても
油断は禁物。昼夜の長さがほぼ同じ頃であり、この後は昼の時間が長くなって行く。  

<清明 せいめい>4/4 
清浄明潔の略。晴れ渡った空には当に清浄明潔という語ふさわしい。地上に目を移せ
ば、百花が咲き競う季節である。  

<穀雨 こくう>4/20
田んぼや畑の準備が整い、それに合わせるように、柔らかな春の雨が降る頃。この頃
より変りやすい春の天気も安定し日差しも強まる。 

 夏 

<立夏 りっか>5/5
この日から立秋の前日までが夏。野山に新緑に彩られ、夏の気配が感じられるように
なる。かえるが鳴き始め、竹の子が生えてくる頃。  

<小満 しょうまん>5/21
陽気がよくなり、草木などの生物が次第に生長して生い茂るという意味。西日本では
はしり梅雨が現れる頃  

<芒種 ぼうしゅ>6/5
稲の穂先のように芒(とげのようなもの)のある穀物の種まきをする頃という意味で
あるが、現在の種まきは大分早まっている。西日本では梅雨に入る頃。  

<夏至 げし>6/21
一年中で一番昼が長い時期であるが、日本の大部分は梅雨の時期であり、あまり実感
されない。花しょうぶや紫陽花などの雨の似合う花が咲く季節である。  

<小暑 しょうしょ>7/7
梅雨明けが近く、本格的な暑さが始まる頃。集中豪雨のシーズン。蓮の花が咲き、蝉
の合唱が始まる頃である。  

<大暑 たいしょ>7/22
最も暑い頃という意味であるが実際はもう少し後か。夏の土用の時期。学校は夏休み
に入り、空には雲の峰が高々とそびえるようになる。 

 秋 
 
<立秋 りっしゅう>8/7
この日から立冬の前日までが秋。一年で一番暑い頃であるが、一番暑いと言うことは
あとは涼しくなるばかり。暑中見舞いはこの前日まで、この日以降は残暑見舞い。  

<処暑 しょしょ>8/23
処暑は暑さが止むと言う意味。萩の花が咲き、朝夕は心地よい涼風が吹く頃だが、台
風のシーズンでもある。  

<白露 はくろ>9/7
野には薄の穂が顔を出し、秋の趣がひとしお感じられる頃。朝夕の心地よい涼風に、
幾分の肌寒さを感じさせる冷風が混じり始める。  

<秋分 しゅうぶん>9/23
暑い日は減り代わりに冷気を感ずる日が増える。昼と夜の長さがほぼ同じになること
で、この日は秋彼岸の中日でもある。秋の七草が咲き揃う頃である。  

<寒露 かんろ>10/8
冷たい露の結ぶ頃。秋もいよいよ本番。菊の花が咲き始め、山の木々の葉は紅葉の準
備に入る。稲刈りもそろそろ終わる時期である。  

<霜降 そうこう>10/23
北国や山間部では、霜が降りて朝には草木が白く化粧をする頃。野の花の数は減り始
める、代わって山を紅葉が飾る頃である。 

 冬 

<立冬 りっとう>11/7
この日から立春の前日までが冬。日は短くなり時雨が降る季節。北国や高山からは初
雪の知らせも届き、関東では空っ風が吹く頃。  

<小雪 しょうせつ>11/22
朝夕には池や川に氷を見るようになる。大地の霜柱を踏むのもこの頃から。山々は雪
の衣を纏って冬の姿となる頃。

<冬至 とうじ>12/21
一年中で最も夜の長い日。この日より日が伸び始めることから、古くはこの日を年の
始点と考えられた。冬至南瓜や柚湯の慣習が残る日。


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●この1週間を振り返ってみよう●

<探査車が火星着陸>
米航空宇宙局NASAの無人探査車「スピリット」が3日、火星に着陸し、火星の地
表にある岩やくぼ地などの写真撮影に成功した。

<北朝鮮が説得表明>
拉致被害者家族の帰国問題で北朝鮮当局が、拉致被害者5人が平壌空港に迎えに来る
ことを条件に、日本に帰国するように家族を説得し、北朝鮮残留の意志を表明しない
よう保証出来ると関係者を通じて非公式に伝えてきていることが8日わかった。

<参議院選挙は7月11日>
政府は9日、通常国会を19日に召集することを閣議決定。会期は6月16日まで
の150日間。これに伴い、参議院選挙は7月11日投票となることが事実上確定し
た。

<国見高校優勝>
サッカーの第82回全国高校選手権は12日、東京・国立競技場で決勝戦が行われ、
国見(長崎)が6(前半1―0、後半5―0)0で初出場の筑陽学園(福岡)を降し、
2年ぶり6回目の優勝を飾った。国見は、通算優勝6回で帝京(東京)と並ぶ戦後最
多タイとなった。

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