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勝ち組候補限定!ビジネスパーソン最強化プロジェクト

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【MBA講座】ほぼ日上場!SWOT分析で浮き彫りとなった課題とは?/スシローの再上場で激化する回転寿司業界の行方

発行日: 03/16

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◆ ビジネスパーソン最強化プロジェクト通信◆

 

 


こんにちは!『1日3分MBA講座』をお届けする安部です。


堅調な株式相場を受けて最近は上場ラッシュですね。

メインで取り上げるほぼ日も今日遂に上場を果たしました。

8年半前にほぼ日の糸井重里さんに直接お会いしてほぼ日手帳のヒットの秘訣を伺ったのですが、その時はまさか上場するなんて思いもしなかったですね。

おめでとうございます!

さて、今月は他にもスシローの再上場も控えています。

経営権の問題から上場廃止を選んだスシローですが、投資ファンドが遂にエグジット戦略に打って出ました。

実は回転寿司業界では、現在ゼンショー傘下のはま寿司が店舗数1位であり、今回売上1位のスシローが上場によって潤沢な資金を出店拡大に投入すれば、益々競争が激化しそうですね。

Bizコンパスでは、そんな回転寿司業界の今後を予測してみました。

お時間ございましたら是非ともご訪問下さいませ。

『激化する回転寿司戦争、勝ち残るのはどこか?』
http://bit.ly/2nH9EIh


それでは、今回のMBA講座も張り切ってお届けしていきますので、最後までよろしくお願いします!


+------------------------------------------------+

※ 大変ご迷惑をお掛けしました。m(_ _)m

先週、『合理的なブタ』の罠に陥ったアデランスの記事と共にゲーム理論に関する著書『「やられたらやり返す」はなぜ最強の戦略なのか』をご紹介しました。

紹介直後からアマゾンでは売り切れて在庫のない状態が続いてご迷惑をお掛けしていましたが、現状は残り1点ですが在庫が復活しているようです。

前回ご購入できなかった方がいらっしゃいましたら、お早めにアマゾンにご訪問いただければ幸いです。

http://amzn.to/1wgPOC3

何卒よろしくお願い致します。

   

 

 

◆ 1日3分で身につけるMBA講座
 

 



さて、今回の『1日3分で身につけるMBA講座』は、冒頭でもご紹介しましたほぼ日の上場について。

ほぼ日といえば、やはりほぼ日手帳をイメージされる方も多いはず。

私もほぼ日手帳を使ったことがありますが、昨年度などは61万部も売れたそうです。

そんなほぼ日の上場の狙いや今後の課題をSWOT分析を活用して分析してみました。

MAG2NEWSでは、図表付で解説していますので、是非ともご訪問下さいませ。

http://www.mag2.com/p/news/242969


+------------------------------------------------+

■ 株式上場を果たす株式会社ほぼ日とは?


株式会社ほぼ日が3月16日に株式をジャスダック市場に上場します。

ほぼ日とはコピーライターの糸井重里氏が代表を務める会社で、『ほぼ日手帳』をメインに、オリジナルの文房具や日用雑貨を企画販売する事業を展開しています。そのビジネスモデルの中心にあるのが、『ほぼ日刊イトイ新聞』と名付けられたWebサイト。1998年6月にオープンしたこのサイトでは、オリジナル商品の紹介の他、糸井氏のエッセイや著名人との対談、インタビュー記事など、このサイトでしか読めない独自の記事が多数掲載されています。特に糸井氏がサイト開設以来毎日更新し続けている『今日のダーリン』というコラムが人気を博しており、サイトの目玉コーナーになっています。

開設18年経った今では、『ほぼ日刊イトイ新聞』の1日のアクセス数は100万を超え、このサイトを訪問する読者に対して、『ほぼ日手帳』を始めとしたオリジナル製品を販売するという仕組みがほぼ日の主なビジネスモデルなのです。

株式公開のために公表された事業概要を見てみると、ほぼ日の2016年8月期の売上高は38億円、経常利益は5億円となっています。売り上げのうち、ほぼ日手帳は26億円を占め、全体の7割近くにまで達しています。また、販路別で見ると直販が24億円で6割を超えており、『ほぼ日刊イトイ新聞』の重要性が際立つ格好になっています。

実はこのほぼ日、経営戦略の大家であるハーバード・ビジネス・スクールのマイケル・ポーター教授にちなんで、独自性のある優れた戦略を実行する企業に対して贈られる『ポーター賞』を2012年度に受賞するなど、超優良企業として“折り紙付き”でもあります。

今回は株式上場にあたって、SWOT(強み・弱み・機会・脅威)分析を通して、ほぼ日の上場後のあるべき姿を掘り下げていくことにしましょう。


■ S:ほぼ日の強みはどこにあるのか?


ほぼ日の強みは、旧社名の株式会社東京糸井重里事務所が示すように、糸井重里氏個人の人的魅力にあるといっても過言ではないでしょう。私自身、8年前に『ほぼ日手帳』の爆発的なヒットの秘密を探るべく、糸井氏本人に取材した経験がありますが、直接お会いして、気さくで腰が低く、とてもユーモアに溢れた方という印象を強く持ちました。表現すれば“ほんわか”という抽象的な言葉が当てはまると思いますが、Webサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』には、まさにその“ほんわか”とした雰囲気が漂い、くすりと笑えるような記事が多く、訪れる者を癒します。そして、ついつい繰り返し訪問することで、糸井氏が醸し出す『ほぼ日刊イトイ新聞』の魅力に引き込まれ、ほぼ日のオリジナル商品を購入するという流れになっているのです。つまり、ほぼ日の“最強の武器”は『ほぼ日刊イトイ新聞』といえますが、その魅力は糸井氏本人によるものが大きいということなのです。


■ W:ほぼ日に弱みはないのか?


ほぼ日の弱みとしては、これは強みの裏返しになりますが、糸井氏の影響力が強すぎるために、もし糸井氏が何らかの理由でいなくなるようなことがあれば、事業に多大な影響を与えるということでしょう。糸井氏は現在68才とまだまだ若く、今後も代表としてほぼ日を牽引していかれることと思いますが、永遠に続けていくことはできません。そこで、今回の上場は、糸井氏個人の影響力を徐々に弱め、企業としての信用力を高めていく狙いもあるのではないでしょうか。

また、事業ポートフォリオと販売チャネルの観点から事業を分析した時に、商品では『ほぼ日手帳』、販路では『ほぼ日刊イトイ新聞』にあまりにも偏り過ぎていることは事業上のリスクであり、弱みと捉えることができるでしょう。

手帳はスマートフォンの急速な普及などデジタル全盛の世の中でも、安定的な売り上げをキープしています。日本国内で1年間に購入される手帳は1億冊にも上り、ほぼ日手帳も発売初年度となる2002年版は1万2千部でしたが、2016年版では61万部にまで成長を果たしています。手帳は一旦使い始めると、毎年同じものを使うという人も多く、安定的な成長が見込める半面、販売される時期が短く、売り上げが偏るという問題に直面します。この時期的な売り上げの偏りも弱みであり、現状の課題として挙げられるでしょう。


■ O:今後どのような事業展開が望まれるか?


まず、今後は上場企業として、株主から安定的な成長が求められますし、加えて事業上のリスクを低減するという意味からも、弱みである事業ポートフォリオの偏りをなくして『ほぼ日手帳』以外の事業の柱を早急に立てる必要があるでしょう。

『ほぼ日刊イトイ新聞』という月間アクセスが数千万に及ぶ良質のメディアを運営しているのですから、インターネット広告を導入して、一つの柱とすることも考えられます。ただ、広告が入るとメディアの性質が変わって、これまで熱狂的に支持してくれていたファン顧客が離れていくことにもつながりかねません。短絡的に広告を導入すれば売り上げが上がるというものでもなく、これまで18年間広告を柱にしてこなかったことを考えれば、『ほぼ日刊イトイ新聞』という“コミュニティ”の雰囲気を変えないためにも、今後も広告を挿入しないというポリシーは貫かれるかもしれません。

そこで、今後は、上場による信用力のアップで販路を拡大したり、糸井氏以外のヒットコンテンツを作り上げて『ほぼ日刊イトイ新聞』の魅力をアップしたり、広告モデルではなく、無料の読み物が気に入ればよりボリュームを増した有料のコンテンツを販売したりするなど、地道な活動に取り組む必要もあるでしょう。


■ T:順調に成長を続けてきたほぼ日に死角はないのか?


上場まで順調に成長を続けてきたほぼ日ですが、死角はないのでしょうか?

まず心配されるのは、上場によってほぼ日の良さが失われないかです。これまでほぼ日は、良くも悪くも糸井重里氏の“個人商店”として糸井氏のカラーが色濃く反映されていました。上場後、多くの株主が入ってくれば、糸井氏の考えに共感する者ばかりとは限りません。キャピタルゲインを得るために短期の成長を強く求める声が大きくなり、ほぼ日が売り上げや利益の数字だけを追い求めるような企業に変貌すれば、これまでほぼ日を支えてきたファン客が離れていき、却って業績の悪化を招くことも考えられます。

また、ほぼ日は財務諸表を分析すると、無借金であり、現金残高も12億円と企業規模に比べてキャッシュリッチな優良企業といえます。今のところは糸井重里氏と娘の池田あんだ氏で過半数を超える株式を保有していますが、株式を公開する今後は敵対的な買収で会社を乗っ取られないような対策も怠らないようにしておかなければならないでしょう。

企業にとって株式上場はもちろんゴールではありません。より社会の公器としての性格を強めて信用が向上すると共に、果たすべき責任も比較にならないくらい高まってきます。株式上場によって、ヒト・モノ・カネという経営資源を調達しやすくなったほぼ日が、今後どのような進化を遂げていくのかに注目が集まります。


    

                                                       

 【編集後記】

今アメリカでテニスのマスターズ大会BNPパリバ・オープンが開催されていますね。

世界ランク5位の錦織選手がベスト8に駒を進めたのは当然として、注目は予選会で一度負けながらも出場選手の欠場で“ラッキールーザー”として本選出場を勝ち取った西岡良仁選手。

弱冠21歳ですが、今大会では元世界ランク4位の選手を撃破してベスト16に進出。

今日は現世界ランク3位のワウリンカ選手とベスト8進出を賭けて争うことになりました。

結果は残念ながら、後一歩のところで勝利の女神がほほ笑むことはありませんでした。

ただ、世界ランク3位と互角以上の戦いを見せたそのセンスに今後が楽しみになってきました。

近いうちにグランドスラムなどビッグな大会で錦織−西岡という日本人対決が実現しそうですね。

また、今回の大会は早々に世界ランク1位と2位の選手が消えるなど、時代の転換点を予期させます。

次はどの若手がスターダムにのし上がるのか?

新たなスター誕生もすごく楽しみにしています。(^^)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 今回も26,298人の方にご参加いただきました!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最後までお読みいただきましてありがとうございました。 m(_ _)m

今回の1日3分MBA講座はいかがだったでしょうか?

ご意見やご要望があれば下記のフォームから
お気軽にお寄せ下さいませ!
(このメールへ返信しても届きませんのでご注意!)

→ http://www.mbasolution.com/contact.htm


━━━━━━━━━━━
◇お薦め著書コーナー
━━━━━━━━━━━

MBA理論を体系的にマスターするためにメールMBA講座と併せて読めば効果が倍増するビジネス書をご紹介します。

是非ともお読み下さい!(^^)


☆超入門 コトラーの「マーケティング・マネジメント」
http://www.mbajp.org/i/s/kotler.html
↑マーケティングのバイブルのエッセンスが詰まった最新刊です!

☆ストーリーでわかる!ブルーオーシャン戦略実践入門
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↑発売即重版!シリーズ化が決定した話題のベストセラーです!

☆『メガヒットの「からくり」』
http://www.mbajp.org/i/s/21v.html
↑まだまだメガヒット発売中です!

☆『トップMBA直伝!7日でできる目標達成』
http://www.mbajp.org/i/s/w8.html
↑お陰様で11刷のベストセラーとなりました!

☆『ファイナンスがスラスラわかる本』
http://www.mbajp.org/i/s/w9.html
↑今やビジネスパーソンに必須のファイナンス理論をわかりやすく!

 

 

【著作権・サイトなどでの引用について】

このメルマガの著作権はMBA Solution, Inc.に帰属します。 本内容を無断で転載することを堅く禁じます。ただ、引用いただくことは問題ございませんので、必ず引用先として 『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA 講座』としていただき、下記サイトにリンクをお貼り下さい。

http://www.mbasolution.com/magtop.htm

 

 
発行責任者: 
安部 徹也

略歴:
九州大学経済学部経営学科卒業後、現三井住友銀行入行。銀行退職後、グローバルビジネスでの起業を目指し、 インターナショナルビジネスで世界トップクラスのビジネススクールである Thunderbirdに留学し、MBAを取得。トップMBAのみ加入が許される "ΒΓΣ(ベータ・ガンマ・シグマ)"会員。

卒業後、米国人パートナーと共に経営コンサルティング事業を開始。MBA Solutionの代表に就任し、現在に至る。 著書に『メガヒットのからくり』、『ファイナンスがスラスラわかる本』、 『トップMBA直伝!7日でできる目標達成』などがあり、テレビやラジオ、雑誌、新聞など数多くのマスメディアにも登場している。

発行者からひとこと:
このメルマガは“MBA理論をマスターしてビジネスを楽しく!”をコンセプトにお届けしています。 100万人のビジネスパーソンに役に立つMBA理論を学んでいただくことを目標に日々 努力していますのでよろしかったらお友達にこのメルマガをご紹介下さい!⇒  http://mbasolution.com/magtop.htm


発行元:
■ MBA Solution, Inc.

URL : http://www.mbasolution.com

■ MBA Solution Business College
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今までご愛読いただきありがとうございました。→  http://www.mbasolution.com/cancel.htm

 

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こんにちは!『1日3分MBA講座』をお届けする安部です。


堅調な株式相場を受けて最近は上場ラッシュですね。

メインで取り上げるほぼ日も今日遂に上場を果たしました。

8年半前にほぼ日の糸井重里さんに直接お会いしてほぼ日手帳のヒットの秘訣を伺ったのですが、その時はまさか上場するなんて思いもしなかったですね。

おめでとうございます!

さて、今月は他にもスシローの再上場も控えています。

経営権の問題から上場廃止を選んだスシローですが、投資ファンドが遂にエグジット戦略に打って出ました。

実は回転寿司業界では、現在ゼンショー傘下のはま寿司が店舗数1位であり、今回売上1位のスシローが上場によって潤沢な資金を出店拡大に投入すれば、益々競争が激化しそうですね。

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お時間ございましたら是非ともご訪問下さいませ。

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それでは、今回のMBA講座も張り切ってお届けしていきますので、最後までよろしくお願いします!


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◆ 1日3分で身につけるMBA講座
 

 



さて、今回の『1日3分で身につけるMBA講座』は、冒頭でもご紹介しましたほぼ日の上場について。

ほぼ日といえば、やはりほぼ日手帳をイメージされる方も多いはず。

私もほぼ日手帳を使ったことがありますが、昨年度などは61万部も売れたそうです。

そんなほぼ日の上場の狙いや今後の課題をSWOT分析を活用して分析してみました。

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■ 株式上場を果たす株式会社ほぼ日とは?


株式会社ほぼ日が3月16日に株式をジャスダック市場に上場します。

ほぼ日とはコピーライターの糸井重里氏が代表を務める会社で、『ほぼ日手帳』をメインに、オリジナルの文房具や日用雑貨を企画販売する事業を展開しています。そのビジネスモデルの中心にあるのが、『ほぼ日刊イトイ新聞』と名付けられたWebサイト。1998年6月にオープンしたこのサイトでは、オリジナル商品の紹介の他、糸井氏のエッセイや著名人との対談、インタビュー記事など、このサイトでしか読めない独自の記事が多数掲載されています。特に糸井氏がサイト開設以来毎日更新し続けている『今日のダーリン』というコラムが人気を博しており、サイトの目玉コーナーになっています。

開設18年経った今では、『ほぼ日刊イトイ新聞』の1日のアクセス数は100万を超え、このサイトを訪問する読者に対して、『ほぼ日手帳』を始めとしたオリジナル製品を販売するという仕組みがほぼ日の主なビジネスモデルなのです。

株式公開のために公表された事業概要を見てみると、ほぼ日の2016年8月期の売上高は38億円、経常利益は5億円となっています。売り上げのうち、ほぼ日手帳は26億円を占め、全体の7割近くにまで達しています。また、販路別で見ると直販が24億円で6割を超えており、『ほぼ日刊イトイ新聞』の重要性が際立つ格好になっています。

実はこのほぼ日、経営戦略の大家であるハーバード・ビジネス・スクールのマイケル・ポーター教授にちなんで、独自性のある優れた戦略を実行する企業に対して贈られる『ポーター賞』を2012年度に受賞するなど、超優良企業として“折り紙付き”でもあります。

今回は株式上場にあたって、SWOT(強み・弱み・機会・脅威)分析を通して、ほぼ日の上場後のあるべき姿を掘り下げていくことにしましょう。


■ S:ほぼ日の強みはどこにあるのか?


ほぼ日の強みは、旧社名の株式会社東京糸井重里事務所が示すように、糸井重里氏個人の人的魅力にあるといっても過言ではないでしょう。私自身、8年前に『ほぼ日手帳』の爆発的なヒットの秘密を探るべく、糸井氏本人に取材した経験がありますが、直接お会いして、気さくで腰が低く、とてもユーモアに溢れた方という印象を強く持ちました。表現すれば“ほんわか”という抽象的な言葉が当てはまると思いますが、Webサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』には、まさにその“ほんわか”とした雰囲気が漂い、くすりと笑えるような記事が多く、訪れる者を癒します。そして、ついつい繰り返し訪問することで、糸井氏が醸し出す『ほぼ日刊イトイ新聞』の魅力に引き込まれ、ほぼ日のオリジナル商品を購入するという流れになっているのです。つまり、ほぼ日の“最強の武器”は『ほぼ日刊イトイ新聞』といえますが、その魅力は糸井氏本人によるものが大きいということなのです。


■ W:ほぼ日に弱みはないのか?


ほぼ日の弱みとしては、これは強みの裏返しになりますが、糸井氏の影響力が強すぎるために、もし糸井氏が何らかの理由でいなくなるようなことがあれば、事業に多大な影響を与えるということでしょう。糸井氏は現在68才とまだまだ若く、今後も代表としてほぼ日を牽引していかれることと思いますが、永遠に続けていくことはできません。そこで、今回の上場は、糸井氏個人の影響力を徐々に弱め、企業としての信用力を高めていく狙いもあるのではないでしょうか。

また、事業ポートフォリオと販売チャネルの観点から事業を分析した時に、商品では『ほぼ日手帳』、販路では『ほぼ日刊イトイ新聞』にあまりにも偏り過ぎていることは事業上のリスクであり、弱みと捉えることができるでしょう。

手帳はスマートフォンの急速な普及などデジタル全盛の世の中でも、安定的な売り上げをキープしています。日本国内で1年間に購入される手帳は1億冊にも上り、ほぼ日手帳も発売初年度となる2002年版は1万2千部でしたが、2016年版では61万部にまで成長を果たしています。手帳は一旦使い始めると、毎年同じものを使うという人も多く、安定的な成長が見込める半面、販売される時期が短く、売り上げが偏るという問題に直面します。この時期的な売り上げの偏りも弱みであり、現状の課題として挙げられるでしょう。


■ O:今後どのような事業展開が望まれるか?


まず、今後は上場企業として、株主から安定的な成長が求められますし、加えて事業上のリスクを低減するという意味からも、弱みである事業ポートフォリオの偏りをなくして『ほぼ日手帳』以外の事業の柱を早急に立てる必要があるでしょう。

『ほぼ日刊イトイ新聞』という月間アクセスが数千万に及ぶ良質のメディアを運営しているのですから、インターネット広告を導入して、一つの柱とすることも考えられます。ただ、広告が入るとメディアの性質が変わって、これまで熱狂的に支持してくれていたファン顧客が離れていくことにもつながりかねません。短絡的に広告を導入すれば売り上げが上がるというものでもなく、これまで18年間広告を柱にしてこなかったことを考えれば、『ほぼ日刊イトイ新聞』という“コミュニティ”の雰囲気を変えないためにも、今後も広告を挿入しないというポリシーは貫かれるかもしれません。

そこで、今後は、上場による信用力のアップで販路を拡大したり、糸井氏以外のヒットコンテンツを作り上げて『ほぼ日刊イトイ新聞』の魅力をアップしたり、広告モデルではなく、無料の読み物が気に入ればよりボリュームを増した有料のコンテンツを販売したりするなど、地道な活動に取り組む必要もあるでしょう。


■ T:順調に成長を続けてきたほぼ日に死角はないのか?


上場まで順調に成長を続けてきたほぼ日ですが、死角はないのでしょうか?

まず心配されるのは、上場によってほぼ日の良さが失われないかです。これまでほぼ日は、良くも悪くも糸井重里氏の“個人商店”として糸井氏のカラーが色濃く反映されていました。上場後、多くの株主が入ってくれば、糸井氏の考えに共感する者ばかりとは限りません。キャピタルゲインを得るために短期の成長を強く求める声が大きくなり、ほぼ日が売り上げや利益の数字だけを追い求めるような企業に変貌すれば、これまでほぼ日を支えてきたファン客が離れていき、却って業績の悪化を招くことも考えられます。

また、ほぼ日は財務諸表を分析すると、無借金であり、現金残高も12億円と企業規模に比べてキャッシュリッチな優良企業といえます。今のところは糸井重里氏と娘の池田あんだ氏で過半数を超える株式を保有していますが、株式を公開する今後は敵対的な買収で会社を乗っ取られないような対策も怠らないようにしておかなければならないでしょう。

企業にとって株式上場はもちろんゴールではありません。より社会の公器としての性格を強めて信用が向上すると共に、果たすべき責任も比較にならないくらい高まってきます。株式上場によって、ヒト・モノ・カネという経営資源を調達しやすくなったほぼ日が、今後どのような進化を遂げていくのかに注目が集まります。


    

                                                       

 【編集後記】

今アメリカでテニスのマスターズ大会BNPパリバ・オープンが開催されていますね。

世界ランク5位の錦織選手がベスト8に駒を進めたのは当然として、注目は予選会で一度負けながらも出場選手の欠場で“ラッキールーザー”として本選出場を勝ち取った西岡良仁選手。

弱冠21歳ですが、今大会では元世界ランク4位の選手を撃破してベスト16に進出。

今日は現世界ランク3位のワウリンカ選手とベスト8進出を賭けて争うことになりました。

結果は残念ながら、後一歩のところで勝利の女神がほほ笑むことはありませんでした。

ただ、世界ランク3位と互角以上の戦いを見せたそのセンスに今後が楽しみになってきました。

近いうちにグランドスラムなどビッグな大会で錦織−西岡という日本人対決が実現しそうですね。

また、今回の大会は早々に世界ランク1位と2位の選手が消えるなど、時代の転換点を予期させます。

次はどの若手がスターダムにのし上がるのか?

新たなスター誕生もすごく楽しみにしています。(^^)


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最後までお読みいただきましてありがとうございました。 m(_ _)m

今回の1日3分MBA講座はいかがだったでしょうか?

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↑今やビジネスパーソンに必須のファイナンス理論をわかりやすく!

 

 

【著作権・サイトなどでの引用について】

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発行責任者: 
安部 徹也

略歴:
九州大学経済学部経営学科卒業後、現三井住友銀行入行。銀行退職後、グローバルビジネスでの起業を目指し、 インターナショナルビジネスで世界トップクラスのビジネススクールである Thunderbirdに留学し、MBAを取得。トップMBAのみ加入が許される "ΒΓΣ(ベータ・ガンマ・シグマ)"会員。

卒業後、米国人パートナーと共に経営コンサルティング事業を開始。MBA Solutionの代表に就任し、現在に至る。 著書に『メガヒットのからくり』、『ファイナンスがスラスラわかる本』、 『トップMBA直伝!7日でできる目標達成』などがあり、テレビやラジオ、雑誌、新聞など数多くのマスメディアにも登場している。

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    読者数:
    2211人

    【受講者数1万5千人以上!】 MBAホルダーがビジネスに必須のビジネス理論をわかりやすく解説。経営戦略、マーケティング、ファイナンス、人事・組織戦略などビジネススクールで学ぶ理論を無料で提供しています。

  4. 『リーダーへ贈る108通の手紙2』

    最終発行日:
    2017/03/01
    読者数:
    1091人

    田坂広志氏が主催する「社会起業家フォーラム」で紹介されたメルマガです。経営学、心理学、歴史など様々な分野をおりまぜ“人”を中心に考える元気の出るリーダーへの応援歌です!本のプレゼントもやってます!

  5. 松澤屋の新着ワイン情報

    最終発行日:
    2017/03/28
    読者数:
    4124人

    グランヴァン松澤屋が販売するワイン達を入荷する毎に皆様にお知らせいたします。日本に数本しか入らない稀少ワイン、生まれ年のグランヴァンなど、この情報から目が離せません。

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