海外旅行

SHIZA旅 3年4ヶ月世界一周ひとり旅

「日本から飛行機を使わずにケープタウンまで行ってみよう」それが当初の旅の目的だった・・・3年4ヶ月世界一周半。累積訪問国110ヶ国以上。アジア、中東、アフリカ、中南米、中央アジア、ロシア。「辺境」を好んで旅した著者による記録。是非ご登録下さい。(無料)【相互紹介歓迎】

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SHIZA旅(ルワンダ中央銀行総裁日記)

2011/05/23

SHIZA旅(ルワンダ中央銀行総裁日記)
2011.05.22 17:13作成:日本
2011.05.22 21:21貼付:日本
2011.05.23 10:00配信予定(日本時間):時差0時間
まぐまぐ:345部 melma!:456部
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【このメールマガジンについて】
これは、2003年4月から2006年8月まで旅をした経験などを元に
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【目次】
1.本の紹介
2.キガリ空港
3.経済再建計画
4.増補版
5.編集後記
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【1.本の紹介】

旅行記の方は、ウガンダから、ルワンダに移るが、
最近、読んだ極めて興味深い本をルワンダ編の前に紹介したい。

「ルワンダ中央銀行総裁日記」(増補版)
服部正也 著
中公新書

私は、アフリカの文献を探そうと日々努めている。

日本の出版社は、アフリカの書物の発刊が少ないから、
意識的に探さないと、必要な書物にたどり着くことができない。

ある日、ふとしたことから、この本に巡り会った。

服部氏がルワンダに、中央銀行総裁として渡ったのが1965年。

二代目の総裁ということだが、
初代総裁は、病気のため殆ど実績を残せなかった。

そこへIMFから派遣された服部氏が赴任したのだ。
赴任当初のエピソードが印象的だ。

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【2.キガリ空港】

ルワンダ首都のキガリの空港は、舗装をされておらず、
飛行機が着陸すると「もうもうたる土煙」があがったという。

「滑走路の横の電話ボックスのような金属製の小屋」が
検疫と入国管理の事務所だった。

「四本柱でささえられた波型トタン板の屋根」が
乗客待合所だという。壁は無い。

中央銀行の総裁の公邸は、まだ建設中であった。
運転手は裸足、「襟と袖口はボロボロ」だったという。

1965年から服部氏が赴任し、経済改革が行なわれ
ルワンダは経済成長を続ける。

経済改革に関しては、多くの障害があった。
しかし、その障害を氏は乗り越えて実務に励むのだ。

印象的なのは、ランベール銀行の総支配人で、
ルワンダ商業銀行の専務を兼ねているデヴィルシャン氏との面会。

そして、それに続くルワンダ商業銀行緊急取締役会である。
P.110

緊迫したやりとりが続いていく。

「利権」を手放したくない人々と、
その「利権」の故に、阻害されてきたルワンダの経済改革。

そういう障害を一つ一つ克服していく姿は、極めて印象深い。

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【3.経済再建計画】

第五部には、国際通貨基金との交渉もあり、
息を飲むような交渉が続くのだ。

どの交渉についても、服部氏のスタンスは一貫している。

「経済再建計画がルワンダ国民の福祉増進を窮極の目標」

ということだ。

中央銀行も、ルワンダ商業銀行や国際通貨基金との交渉も
「ルワンダ国民の福祉増進」のための手段に過ぎないのだ。

そのため外国人に握られていた利権も、すこしずつ取り戻していく。

その方法も、その実務も、地道で、そして巧妙である。
全面的な対立ではなくて、対話と正論で相手を納得させていく。

いくつかの名言がこの本にはあるが、
以下のものを紹介しておきたい。

途上国にとって天候や国際市況の問題は重要であるが、
勤労と叡知と信念によって解決される面は多いのではないかと思う。
そして途上国にとってその発展を阻む最大の問題は人にあると考える。
P.284

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【4.増補版】

私の手元にある増補版では、
「ルワンダ動乱は正しく伝えられているか」という文章もある。

これには「愛国戦線」が
「ルワンダ動乱」に大きな影響を与えていることを示唆している。

「愛国戦線」は、ツチ族を主体とする組織で、
フツ族との対立がこれに絡んでいるから、

「ルワンダ動乱」は、
ツチ族とフツ族の対立ということもいえなくもない。

しかし、それには、ウガンダを初めとする外国勢力も
影響力を行使しており、複雑な状況になっている。

2004年に私が行った時のルワンダは、
予想以上に豊かな国という印象だった。

美しい自然、穏やかな人々、安定した物価。

「ルワンダ動乱」の影響は、表面的には殆どみられないようだ。

しかし、ツチ族とフツ族の対立は、
周辺諸国、欧米諸国の政治的な力関係も巻き込んで、
今後も続くのではないかと、大きな危惧を抱かざるを得ない。


それはともかく、
この本は、歴史に残る名著だと個人的には感じる。

服部氏の執念のようなものを感じられ、
ボロボロだったルワンダの経済が、
急激に改善していく様子が語られ

希望のようなものが、私の中で芽生え、
少しずつ大きくなっていった。

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【5.編集後記】

次回から、ルワンダ旅行記に入ります。
その後、タンザニア、マラウイと進む予定。

また、今回紹介した本は、
増補版なら、入手可能のようです。

旧版は、絶版になっており、古本ですので、
場合によっては
高値が付いていることがありますのでご注意ください。

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もしよかったら推薦してください。「読者さんの本棚」(まぐまぐ)
(melma!と「まぐまぐ」ではIDが異なりますのでご注意ください)

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【「SHIZA旅」3年4ヶ月 世界一周ひとり旅】ID:0000206271 
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・SHIZA旅のページ(発行者サイト)
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創刊日:2003-03-30  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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