海外旅行

SHIZA旅 3年4ヶ月世界一周ひとり旅

「日本から飛行機を使わずにケープタウンまで行ってみよう」それが当初の旅の目的だった・・・3年4ヶ月世界一周半。累積訪問国110ヶ国以上。アジア、中東、アフリカ、中南米、中央アジア、ロシア。「辺境」を好んで旅した著者による記録。是非ご登録下さい。(無料)【相互紹介歓迎】

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創刊日:2003-03-30  
最終発行日:2018-11-05  
発行周期:不定期  
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SHIZA旅(メキシコシティ8)

2018/11/05

SHIZA旅(メキシコシティ8)
2018.10.28 21:21貼付:日本
2018.11.05 10:00配信予定(日本時間):時差0時間
まぐまぐ:227部 melma!:462部
Vol.1152
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【このメールマガジンについて】
これは、2003年4月から2006年8月まで旅をした経験などを元に
旅の思い出などを中心に語るメールマガジンです。

現在は、日本で再就職をしていますので、
お間違いないようにお願い致します。
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【重要なお知らせ】

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【目次】
1.のど自慢
2.憧れ
3.日本人
4.記憶
5.編集後記
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【1.のど自慢】

「のど自慢」

持っていた短波ラジオで、聴くのを楽しみにしていた番組の一つ。

例えば、アフリカのザンジバルにいたときに、
聞こえてきた日本の音楽に、心からの懐かしさを覚え、

もしかしたら、もう帰れないかもしれない故国が、
まだ地球上にあることに、安心感を覚えた。

いや本当に、「日本なんて、どこにもないよ、そんな国」
と言われれて、「あ、そうだっけ?」
と感じる程に、日本は遠い国だった。アフリカでは。


・・・そんな番組が、私にとっての「のど自慢」であった。


私がメキシコシティに着いて「レフォルマ通り」を歩いているとき、
ある日本食レストランに貼ってあるポスターを見た。
メキシコシティで「のど自慢」の収録があるという内容だ。

それを見てから、どうすれば観覧できるのか疑問に思い、
NHKのホームページなどで探したが、観覧方法は書いていない。
きっと、旅行者などは、観覧できないんだろうな。と諦めていた。

ところが、降って湧いたような幸運があり、
記念すべき、メキシコでの「のど自慢」の観覧ができたのである。

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【2.憧れ】

憧れていた、あの番組。
それをメキシコで観覧できるのだ。

これを僥倖と言わず、何を僥倖というか?

私にとって、日本を離れて懐かしいものは、「日本の歌」だった。

ある安宿で、同部屋になった日本人が
ポータブル機器で、聞いている音楽が、漏れてくる。

それを耳にしたときに感じた懐かしさを
私は忘れることが出来ない。

「異国」にいるんだな。と、しみじみ感じるのは、そんな時だ。

そして、今、「異国」で聞いたたくさんの音楽も、
(ヒンドゥー語、アムハラ語、スペイン語、英語など)
日本に帰国してから、「懐かしさ」を私に思い起こさせる。

たとえば、ラ・オレハ・デ・バン・ゴッホ(ゴッホの耳)
フリエッタ・ベネガス、フアネス、アレックス・ウバゴ

そういうアーティストたちの歌声を聞くとき、
旅の風景が、脳裏によぎるのだった。
そう、私は異国の音楽と伴に旅を続けてきた。

バスターミナルで、食堂で、安宿のロビーで。
そういう音楽を聴きながら、毎日を過ごしてきたのだった。

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【3.日本人】

そうすると、もしかしたら、私は少しずつ、
「日本人じゃなく」なっていくのかもしれないと思う。

日系移民の子孫が、少しずつ日本語を忘れていくように。
故郷の音楽を忘れていくように、文化を忘れていくように。

私は日本の音楽を忘れ、異国の音楽を身に着けていく。

日本を離れて2年半が過ぎていき、
私は日本を少しずつ忘れていく。

そしていつか、はっと気が付いたときには、日本人でもなく、
他の国の住民でもなく、どこにも属せない、
中途半端な存在になっているのかもしれない。

まさに、「ある意味」でトニオ・クレエゲル。

そこまで高尚ではないかもしれないが、
トニオ・クレエゲル的な何かの「匂い」は感じるだろう。

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【4.記憶】

誰からも必要とされない、「私」という存在は、
ひっそりと忘れ去られていくのかもしれない。

しかし、懐かしい歌を聞いたとき、我々に古い記憶を
(そして「古い記憶」というものは、大概が美しいものなのだ)
仄かに思い出させるように、どこか地球の片隅で、
私の存在を、ふっと思い出す人が居るかもしれない。

だが、それも、時間が経てば、はかなく消えていく。
我々が数千年も昔の人を、頻繁には思い出さないように・・・

私たちが生きているという証は、いったいいつまで残るんだろう?
私たちが考えたこと、行動してきたこと、過ごして来た時間。
多くの思い出、忘れがたい人達、美しい風景、そっと吹き抜ける風。

そういうものは、いったい、どこに消えてしまうのだろう?

懐かしい日本の歌を聴きながら、私はそんなことを考えてしまう。

それは、はかなくて、夢を見ているような刹那。
ああ、何もかもが過ぎ去っていくという無常観。

私が、後に残せるものは、何も無いという諦念。
そんな感情を引き出させるものを歌は持っているような気がする。

さあ、皆さまは「のど自慢」を観て、どんなことを考えるのだろう。

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【5.編集後記】

ヴィルヘルム2世
ドイツ帝国と命運を共にした「国民皇帝」 

竹中亨 中公新書


分かりやすく書かれた良書だ。

ヴィルヘルム2世というと、
ビスマルクは連想するが、
それほど、詳しくは知らない私でも、興味深く読めた。

分かりやすく、読者に伝えようという姿勢が感じられる本。

こういう本がもっと増えてほしいと感じる。

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もしよかったら推薦してください。「読者さんの本棚」(まぐまぐ)
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【「SHIZA旅」3年4ヶ月 世界一周ひとり旅】ID:0000206271 
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・SHIZA旅のページ(発行者サイト)
http://www.geocities.jp/shizatabi/

最新のコメント

  • 名無しさん2018-04-22 07:18:19

    このメルマガを読みたいために、melma!に登録しました!

  • 名無しさん2016-08-15 11:21:55

    そろそろ南米も終わると思うとちょっと寂しい気分です。次は?

  • 名無しさん2016-06-06 12:01:17

    何回読んでも楽しくて空想をかきたてる旅行記ですね。次回が待たれます。90歳近い老人より。

  • 名無しさん2016-05-30 11:42:59

    いつもありがとう。

  • 名無しさん2016-01-18 14:07:46

    ナスカの地上絵、ぼくも見てみたい!