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椙本孝思のイサカ・トト・ミグス

作家、椙本孝思のメールマガジン。連載小説、書評、サラリーマンと二足ワラジな日常をマイペースに配信します。小説が好きな人も、そうでない人も、知的好奇心に忙殺される青年におつき合いください。

メルマガ情報

創刊日:2003-03-12  
最終発行日:2018-12-03  
発行周期:毎週月曜日  
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◆椙本孝思のイサカ・トト・ミグス◆ Vol.875

2018/12/03

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メールマガジン
        ◆椙本孝思のイサカ・トト・ミグス◆


             -椙本 孝思-
            (Sugimoto Takashi)
                        2018年12月3日  Vol.875
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[お知らせ]

『読んではいけない殺人事件』

著者 椙本孝思
出版 実業之日本社
価格 741円+税
発売日 2018年10月4日

紹介ページ:http://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-55441-9

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[本日の他人言(ひとごと)]

私たちが生きているのは、
白と黒の間にたくさんの色がある時代なのだ。

−ベルナルド・ベルトルッチ(映画監督、2018年11月26日死去)−

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[ネットワーク・ポエムワーク] その619

サイト: Strellas: Design Your Printed or Digital Custom Star Map
https://strellas.com/

※指定した年月日と地点の星空の画像が見られるサイト
※その画像をポスターにして注文できる(海外向け)


− 変わらないままの君へ −

あの日 あの時 あの夜に

一緒に見上げた星空を

君は思い出すことがあるだろうか

もしかすると もう二度と

会わないままでいる君へ

前はいつも一緒にいたのに

毎日毎日 何時間も

喋り続けて 遊び続けて

それでもまだまだ足りなくて きっと一生一緒と思った

悲しい別れなんてなかった

喧嘩なんて するわけなかった

それでも世界は残酷で

自然と僕らは離れていった

進め 変われ 求めろ もっと

僕らはいつも 押されて 引かれて 走らされて

僕らはいつも 何かを奪われ 与えられて

これで良いと決めつけられて

でも

ふと見上げた星空は いつまでもあの時のまま

君と一緒にいた時のまま

一番楽しくて 幸せで 笑い合っていた時のまま

ねえ

君は幸せになれただろうか

もう星空を見上げることもないのだろうか

もしかすると もう二度と

会わないままでいる君へ

僕は今夜も星空の下

思い出の君と手を繋ぐ

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[本日の独言(ひとこと)]

浅田真央選手など多くの優秀な選手を育成してきたフィギュアスケートの名
コーチ、ロシアのタチアナ・タラソワさんの髪の毛が逆立ったそうだ。

もう少し詳しく解説すると、ロシアの女子フィギュア界で『女王』と称され
ていたエフゲニア・メドベージェワ選手が今年、11年間師事してきたコーチ
と決別して、カナダへ拠点を移すことを発表。有名な師弟関係の解消と、ラ
イバル国への移籍にロシア国内を始め世界中で大ニュースとなった。

その後11月の大会で4位という、彼女としては不甲斐ない成績に終わったこ
とで、ロシアのマスコミやSNSなどで『コーチや祖国を裏切った』といった
誹謗中傷が相次ぎ、それを知った先のタチアナ・タラソワさんは『髪の毛が
逆立った』とコメント、『どうして分かれたのか、どうして国を去ったか、
何がわかるって言うの』とメドベージェワ選手を擁護した。

私はフィギュアスケートに詳しくないので、上記のニュースも後々から知っ
たに過ぎない。ただロシア人が『髪の毛が逆立った』とコメントしたことに
強く興味を持った。読んだニュース記事は日本語版だったので分かりやすく
翻訳したのかと疑ったが、ロシア語の元記事でも『髪の毛が立った』と確か
にコメントしていた。ロシア人も怒ると髪の毛が逆立つとは知らなかった。

怒りで髪の毛が逆立つというのは日本でもよく使われる表現だ。元は『怒髪
天を衝く』という言葉に由来しており、これは中国の歴史書『史記』に書か
れた逸話が元になっている。かつて趙国は秦国の昭王から和氏の璧(かしの
たま)という有名な玉と十王の城とを交換しようと持ちかけられた。趙国の
家臣・蘭相如は秦国におもむき玉を差し出したが、昭王は城を渡す気がない
こと分かった。それで蘭相如は逆立った髪の毛が冠を突き上げるほど怒り、
その玉には傷があるぞと嘘をついて玉を取り返した。このことから『怒髪冠
を衝く』という言葉が生まれて、その後『怒髪天を衝く』とさらに誇張され
て使われる
ようになった。ちなみに傷があるぞと言って無傷の玉を無事に持ち帰った逸
話は『完璧』の由来になった。

猫科の野生動物やスーパーサイヤ人が感情の高ぶりにより毛を逆立てるのは
有名だが、ただの人間の毛が怒りで逆立つということはない。にもかかわら
ず、日本人も中国人もロシア人も『髪の毛が逆立つ』=『怒っている』と認
めているのは不思議な話だ。言葉の由来に字体や発音から共通点を見い出す
研究は多いが、非現実的な表現から繋がりを探してみるのも面白そうだ。

なおタチアナ・タラソワさんが単に中国や日本びいきだったという可能性も
ある。

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次号(Vol.876)は2018年12月10日(月)に配信予定です。

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◆椙本孝思のイサカ・トト・ミグス◆      2018年12月3日  Vol.875
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 ○「へたれ探偵 観察日記 たちあがれ、大仏」
 ○「スパイダー・ウェブ」
 ○「幻双城事件 仮面の王子と移動密室」
 ○「へたれ探偵 観察日記」
 ○「庵谷高校の死神―閉ざされた校舎と見知らぬクラスメイト」
 ○「露壜村事件 −生き神少女とザンサツの夜− 」
 ○「バジリスク 寄生生物」
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 ○「昆虫部」
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 ○「雨の降る夜、死霊メールが」
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 ○「明日、キャロラインカフェで」
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 ○「THE CHAT」
 ○「やがて世界は詩に至る」

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