おしゃべり

六津姐の「そして今夜も言ッ気のみ」

不景気ゆえのヒマに耐えかねて、本業棚上げ、放言、断言、無責任発言…つれづれ綴る気ままな&お気楽エッセイ。目指したいぞ、遅咲き!熟女咲き!

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今宵も六津と

2007/05/14

春の盛りに鉄砲の旅(その2)

民族学にまで思考が及んだ鉄砲の旅。時間軸で構成された展示が現代に近づいてくると「歴史」という概念が感覚的に薄くなる。リボルバーとかコルトなどの言葉も個人的にちょっと親近感。いやご心配なく。別に非合法に関わっていたわけではない。まだ十代、アクション・サスペンス小説なぞ書いていた頃に少しだけ調べて見たことが懐かしく思い出されるだけ。
しかし実物を目にすると意外な思い違いをしていたことにも気づく。「リボルバー」がデカい。リボルバーにもバリエーションはあるだろうが、少なくとも展示されているものは予想外にデカい。

あの頃書いていたストーリの女主人公(○ンフェアのヒロインをもっとハードにクールに、かつノンセクシャルにした感じ)に、私はリボルバーカスタムを持たせていたのだが、目の前にある代物は女の手で引き金が弾けるとは思えない大きさ。ストーリー中、片手で早打ちさせてたんだけど…ひょっとしてムリがあったのか?
まぁ、いまさら遅いけど。

それに対して、女性が持つ拳銃としてニーズが高かったというコルトは、確かに片手サイズ。小説を書いていたよりさらに5〜10年昔、親にねだっても買ってもらえず、仕方なく、日ごろから反目していた同級のゴマすり(先生へのネ)ガキ一匹泣かせて自力調達した銀玉でっぽう(※)はこれを模していたと気づく。

そういやぁ、あの時は相手の親が我が家までやってきて、私は後で母親にこっぴどく怒られた。しかし、もともとは、そのクソガキが悪いのである。先に向こうがこっちの仲間を一方的撃ってきたのだと主張はしたが、それでも、人のものを力で取ってはいかんと怒られた。当然、戦利品の銀玉でっぽうも回収されてしまった。

しかし、である。ガキにはガキなりの面子や意地もあれば正義もある。筋の通らないやつが相手のケンカならば、義理が重たい、止めてくれるな、おっかさん!と…(いや、負けて泣いて帰るぐらいなら最初からケンカするなと言われたことはあっても、止めてもらったことは一度もないけどサ)。ゆえに、今でもどこか割り切れん思い出である。

(注)銀玉でっぽう…昭和40年頃に悪ガキ垂涎の「武器」だったおもちゃの鉄砲。弾の素材はわからない(知る気もなかった…というのが正しい)が、直径5ミリ程度の弾丸をはじき出すシステム。弾の飛距離は精々数メートル。たぶん動力はバネ。
殺傷能力という点においては「殺」にはほど遠いが、「傷」のほうは至近距離で目などに当たればそれなりに危険。ゆえに、やがて学校で使用を禁止された記憶がある。
もっとも、至近距離で当たるという条件を揃えれば、ゴム鉄砲や紙鉄砲のほうがよほど当たって痛かった。しかし、紙鉄砲の1種類のついては、学校の工作の時間に作った覚えがある。教育のダブルスタンダードの一例である。

ま、しかし、鉄砲といえば、どこまで行っても飛び道具。人畜の差異関わらず、相手に攻撃をしかけるためのものである。使用される状況というのは、少なくとも当人たちにとっては平穏状態であるはずはない。
もっとも、以前行っていた飲み屋の常連客の中に「ハジくぞ!」が口癖の、つながり目玉の警官のような、加えてスロット狂の現実本職・警察官がいたけど、彼は元気だろうか、無事に無難に職務をこなしているだろうかと、0.3秒くらいは心配しないでもない。

それでもって、『ハジく』といえば、これまた思い出す…「そういや、オレ、一丁預かっとんじゃ」と、「はいィ〜?」な返事を発してしまう一言をポロっと吐いた若干一名。「早めに返しとかんとガサ(※)が入ったらヤバイが」と言いつつ、「弾一緒に持ってないけん、イザの時でもそんなには(刑が)来ん」とかも言ってたっけな。いや、あの…ガサが入る覚えがある時点ですでに問題はないのかな〜〜〜ぁ?という疑問は人種によっては通用しない。

日本にあっては絶対的非日常道具である飛び道具を極めて日常性に近いところに存在させる日本人がいるという人種の多様性も思い出させてくれるなんて、やっぱり深いワ、鉄砲伝来展。

(※)ガサ…家捜し。「ヤサガシ」の一部を引っくり返したのか、ガサガサやるからなのか、語源未確認。但し、ここでの「ガサ」は、治安担当の国家あるいは地方公務員が行うそれに限定される。一言で言えば「家宅捜索」。

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創刊日:2003-03-01  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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