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コスメティックウォーズ こんな映画は見ちゃいけない! 

発行日:3/16

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2017/3/16   Vol.1834   ☆
   
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は
 
               「コスメティックウォーズ」  です。

与えられたミッションは、ターゲット企業に従業員の身分を偽装して
潜入し極秘情報を盗み出すこと。それは人間関係と信頼を裏切る行為
でもある。物語は、女産業スパイが社業に情熱を燃やす人々と交流す
るうちに、己の嘘にためらい葛藤する姿を描く。他にも複数いるスパ
イ、一方で同僚を見張り素行調査する社員もいる。誰が敵で誰が味方
なのかわからない環境の中、孤高を貫く研究者だけは良い化粧品作り
しか眼中になく、職場の知人とも私生活では関わろうとしない。そん
な彼女を間近で見たヒロインは疑問を抱き始める。手段を問わず結果
を出すべきか、地道な努力で社会貢献すべきか。“これが私の天職”
と胸を張って言える仕事とは何かと、この作品は考えさせてくれる。

大手化粧品会社に送り込まれた茜は、連絡役・峰岸の工作で開発部門
の主任・中野渡の担当に任命される。人嫌いの中野渡は茜を寄せ付け
なかったが、山奥の研究所に出張に同行する。

よそよそしい態度ながら遭難したときに本気で心配してくれた中野渡
の人柄に、茜はあたたかいものを感じる。その後距離を縮めた2人は、
一緒に食事するほどの仲になる。研究に打ち込む中野渡の思いに、詐
欺師の真似事をしている自分が恥ずかしくなる茜。ロに徹するのか、
人として正しい道を選ぶのか。その苦悩は茜を大きく成長させていく。

このあたり、TVの深夜ドラマ的な軽さの中でも登場人物が仕事への責
任の重さまで失っていないところに好感が持てた。

       お勧め度=★★*(★★★★★が最高)

                   「コスメティックウォーズ」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20170113
               
          を参考にしてください。




 本日はもう1本
 
                 「ボヤージュ・オブ・タイム」  です。

我々はどこからきて、どこに向かうのだろう。ビッグバンの後、急激
に膨張した宇宙では無数の銀河団が衝突と合併を重ね、超新星爆発を
起こした星は新たな生命の源になる。地球にもまかれた種は、原初の
アミノ酸から微小生物となり、さらに十数億年かけて、海から陸地へ
と適応していく。そして人類の嚆矢。類人猿から原始人を経て、喧騒
にあふれた現代に至る。映画はそんな壮大な時空の変遷を、精緻なヴ
ィジュアルで再現する。宝石箱をひっくり返したようなきらびやかな
天体ショー。溶岩吹き出す火口や氷に閉ざされた海岸。乾燥した砂漠
。微生物から恐竜、進化は人間に達する。それら最新の科学に裏打ち
された映像は、イマジネーションを強烈に刺激する。

母なる宇宙は誕生の後、膨大な時間の経過と無限に広がる空間の中で
様々な変化を遂げ、人々が暮らす世界へとつながっていく。どんな小
さな人生も、さかのぼればすべてビッグバンに集約される。

クオリティの高いCGと比べ、さまざまな地域・民族の生活はスマホ動
画風に切り取る。そのギャップは21世紀の物質文明など唯一のモノで
はなく、宇宙の歴史ではありふれた一コマに過ぎないと断言する。

また、裸の一団がサバンナを放浪する間に火や道具の使用を習得し、
オオカミを手なずけ農業を始めるシークエンスは、アフリカで生まれ
た現生人類の祖先が五大陸に散らばっていく象徴。増えすぎた人間こ
そが、次の「地球規模絶滅」の原因になると予言する。

       お勧め度=★★*(★★★★★が最高)

                   「ボヤージュ・オブ・タイム」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20170314

          を参考にしてください。




 本日はもう1本
 
           「モアナと伝説の海」  です。

世界は完結していると言い聞かされて育った少女は、しかし、外界へ
の好奇心を抑えきれない。確かに暮らしは平和で快適、でも代わり映
えしない毎日は物足りない。そんなときに起こった生態系の異常に、
彼女の体に流れる開拓者の血が騒ぎ始める。物語は南国の島の族長の
娘がはるか海のかなたを目指す旅を描く。初めて見るサンゴ礁の外側
は、波は荒く水平線は全方位、なのに道連れは気力をなくした大男ひ
とり。乗り越えるべきは荒れ狂う海だけではない、海賊の襲撃をかわ
し、怪物を制し、女神の呪いを解かなければならない。その過程は、
仲間と協力すれば思わぬ力を発揮できると訴える。武器よりも知恵。
腕力よりも機転を利かせるヒロインの戦い方は、勇気こそが未来を切
り開くと教えてくれる。

幼いころの善意で海から庇護を受けるモアナは、半神・マウイが盗ん
だ創造の女神の心を取り戻し、女神に返す特命を帯びてカヌーを漕ぎ
だす。さっそく嵐の洗礼にあうが、漂着したのはマウイの島だった。

全身タトゥーのマウイは、魔法の釣り針を奪われすっかり意気消沈し
ている。だが、モアナの熱意に打たれ、彼女と航海をともにするうち
に気力を回復させていく。小さな帆を張ったカヌーで外洋を航行、運
命をともにするうちに相棒の関係になっていくふたり。

恋愛感情が芽生えることはなく、マウイは純粋にモアナに手を貸すば
かり。恋よりも使命に生きるディズニーヒロインはいかにも現代的だ。

       お勧め度=★★*(★★★★★が最高)

        「モアナと伝説の海」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20170313

          を参考にしてください。

==============================================================

        余|談|
        ━┛━┛

一番の強敵と思われたキューバも粉砕し、波に乗る侍ジャパン。この
まま決勝トーナメントも好調を維持してくれることを期待しています。

ただ、TV中継を見ていて思ったのは、やたら試合時間が長いこと。投
手の細切れリレーが最大の原因です。

特に延長戦になったオランダ戦はゲームセットが深夜0時近く。球場で
観戦していたファンはさぞ終電が気になったでしょう。

まあ、準決勝・決勝の中継は日本時間で午前中から昼過ぎの時間帯。
試合が気になって仕事どこじゃない人がいっぱい出そうですね。。。

==============================================================

      次回配信予定は3/23 作品は
         
            「パッセンジャー」
         
              です。

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