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こんな映画は見ちゃいけない! 

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アサシン クリード こんな映画は見ちゃいけない! 

2017/03/02

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2017/3/2   Vol.1830    ☆
   
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は
 
             「アサシン クリード」  です。

混乱に乗じて火刑台から脱出し、狭い路地を駆け抜け、屋根から屋根
に飛び移り、壁を伝い、物干しロープを足場にして走る。まるでジェ
イソン・ボーンを思わせる立体的な逃走シーンは、圧倒的なスリルと
スピード感、生身の肉体が発散する熱気に満ちていた。物語は、アイ
デンティティを奪われた男が500年余りの時間をさかのぼり、失われた
秘宝の在りかを探る冒険を描く。彼がたどるのは遺伝子の記憶。最新
テクノロジーで再現した過去は血なまぐさい世界。科学が発達した無
機質な現代と宗教が絶大な力を持つ中世の空気を対照的にとらえた映
像は、時は下り価値観は違っても人間の欲望は変わらないと訴える。

科学者のソフィアに身柄を預けられた死刑囚のカラムは、助命の見返
りに15世紀末に生きた彼の祖先・アギラールの行動を追体験する装置
につながれる。カラムの意識はアギラールとシンクロする。

アサシン教団屈指の刺客であるアギラールは、強者ぞろいのテンプル
騎士団を敵に回して、人類を支配するパワーを持つエデンの果実の行
方を追っている。ソフィアの父・アランは、アギラールだけが知るそ
の隠し場所をカラムを通じて見つけ出そうとしている。やがて、ほか
にも遺伝子の記憶を調べられたアサシン教団の子孫たちにアランの計
画を知らされたカラムは、己が何をすべきかに目覚めていく。

アギラールに同化したカラムが洗練された暗殺術を身に着けていく過
程は、フレキシブルアームの動きが奇妙なリアリティを醸し出す。

       お勧め度=★★★*(★★★★★が最高)

              「アサシン クリード」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20170111
               
          を参考にしてください。




 本日はもう1本
 
           「クリミナル 2人の記憶を持つ男」  です。

行列に横入りする。他人の物を強奪する。気に食わない奴はぶちのめ
す。あらゆる社会性が欠如した乱暴者は、家族思いの男の記憶を移植
されて喜怒哀楽に目覚める。初めて胸に芽生えた“愛”をどう扱って
いいかわからない。それでも、ぎこちなく振る舞ううちにその気持ち
が本物であると確信していく。そんな彼の瞳は、人間の心とは記憶と
感情で成り立っていると訴える。物語は、CIAとテロリスト双方から
狙われるハッカーの居場所を知る工作員の脳内情報を転送された凶悪
犯が、人格の変化に戸惑いながらも己のなすべきことを遂行していく
姿を描く。異常者をケビン・コスナーが好演、まったく共感できない
粗暴なキャラが世界を救うヒーローに変身していく過程が小気味よい。

ミサイル発射システムを乗っ取ったヤンを保護するビルが殺され、CIA
はデータ化したビルの記憶野を死刑囚・ジェリコの脳に転移させる。
ジェリコは逃走、アイデンティティを求めてビルの妻子の家を訪ねる。

突然起きるフラッシュバックにジェリコは苦悩する。それはビルが見
た風景の断片、組み合わされ徐々に意味を持つと、ジェリコの頭の中
では、ビルがヤンと交わした約束がよみがえるとともに、幸せだった
思い出があふれ出す。やがてジェリコはその現象が自分の体験に思え
るようになり、ビルのように考え行動するようになる。

このあたり、複数の追う者追われる者の利害が複雑に交差し、ミステ
リーとアクションを融合させた演出は切れ味鋭い。

       お勧め度=★★*(★★★★★が最高)

        「クリミナル 2人の記憶を持つ男」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20170227

          を参考にしてください。




 本日はもう1本
 
           「トリプルX:再起動」  です。

通りを挟んだ高層ビルの屋上から大ジャンプし、ガラス張りの天井か
ら最高機密レベルの会議室に突入する。鮮やかな体捌きと正確無比な
射撃の腕で万能のリモコンを奪い、速やかに逃走する。ドニー・イェ
ンの洗練されたアクションに思わず目を見張った。物語は盗まれた人
工衛星制御装置を巡って、3つのグループが繰り広げる争奪戦を描く。
裏切りと嘘が錯綜する諜報の世界で、命を預けられるのは死と紙一重
のスリルを共にした仲間だけ。敵と味方が入り乱れても、最後には友
情と信頼を心に誓った者同士が助け合い、絶体絶命の窮地を切り抜け
る。正義の反対は別の正義、愛国者が戦うのは別の愛国者。そんな混
沌の中、カネや権力に媚びず己の道を進む主人公のスキンヘッドがま
ぶしい。

中国人・シャンに強奪された“パンドラの箱”を取り返すためにCIA高
官・マルケはザンダーとそのチームを召集する。シャンの尻尾をつか
んだザンダーはフィリピンに行くが、異なる一団の襲撃を受ける。

やがて、世界を破壊しようとする男の手に渡った“パンドラの箱”を
奪還するためにザンダーとシャンは共同戦線を張る。ザンダーとシャ
ンの競争は見ごたえがあるが、それ以外のメンバーは大小の銃をぶっ
放すばかりの雑な銃撃戦に終始する。

銃弾の雨と派手な爆発でスクリーンをにぎやかすにしても、もっと緻
密な画作りを心掛けるべきだろう。

       お勧め度=★★(★★★★★が最高)

        「トリプルX:再起動」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20170228

          を参考にしてください。
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        余|談|
        ━┛━┛

今年もそろそろスギ花粉が飛び始め、外出時にはマスクとゴーグルが
手放せない季節になりました。

目がしょぼしょぼとかゆくなりますが、クール系の目薬を差せば、な
んとか我慢できる程度に抑えられます。

一方、鼻のほうですが、昨年から続けているグルテンフリー生活で体
質が改善されたのか、鼻詰まりはなくなりました。

これで今シーズンを乗り切れば、「グルテンフリーは花粉症に効く」
という新説が証明されるかもしれません。。。

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      次回配信予定は3/4 作品は
         
            「エイミー、エイミー、エイミー!」
         
              です。

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創刊日:2002-12-02  
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