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こんな映画は見ちゃいけない! 

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君と100回目の恋 こんな映画は見ちゃいけない! 

2017/02/09

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2017/2/9  Vol.1824     ☆
   
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は
 
             「君と100回目の恋」  です。

壊れた大切なレコードを元通りに直した男の子は、ずっと誕生日を祝
うと約束してくれた。大学に通うようになっても見守ってくれている。
物語は学生バンドの作詞作曲ボーカル女子が、ギター担当の幼馴染に
“好き”と言えず悶々とした日々を送る姿を描く。霞がかった美しい
映像はどこか夢の中の出来事のよう。それは命の儚さが充満している
から。定めを必死で変えようとしているから。底抜けに明るいヒロイ
ンと何事も完璧にこなすクールな青年を通じ、運命を知ってしまうの
は決して幸せなことではないとこの作品は訴える。人はみな、未来が
不透明だからこそ今を精一杯頑張ろうとするのだから。

留学前のラストライブの準備に余念のない葵海は、常に冷たい表情の
陸に気持ちを伝えるかどうか迷っている。もやもやしたまま本番に臨
むがステージは最悪、その帰り道葵海はトラックにはねられる。

目覚めると6日前に逆戻りしていた葵海。記憶にある過去の現象が繰り
返され戸惑うが、魔法のレコードで時を戻しているからだと陸に打ち
明けられる。ところが、ある時刻になるとまた葵海は交通事故にあう。
高校時代からやり直してもやっぱり結果は同じ。陸は葵海が事故を避
けられるようにするために何度もタイムリープし、結局葵海を救う手
立てはないとわかったから笑顔を失っていたと明らかになる。

このままではいつまでたっても陸が前に進めないと悟った葵海は、彼
の思いに応えるためには何を犠牲にできるかを自らに問う。

       お勧め度=★★★(★★★★★が最高)

         「君と100回目の恋」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20170207
               
          を参考にしてください。




 本日はもう1本
 
           「男と女」  です。

心に障害がある息子を育てる女は必要以上の責任感に押しつぶされそ
うになっている。情緒不安定な妻を持つ男は家庭では安らぎを感じな
い。ふたりともビジネスではそれなりに成功しているが、プライベー
トはすべて家族に捧げなければならない現状に窮屈さを覚えている。
映画は、配偶者も子供もいる男女が出会い、直感的に惹かれあう過程
を描く。一度体を重ねただけで名前も知らないまま別れた。ところが
運命は彼らの情熱の炎に油を注ぎ、後戻りできない地点に追い込んで
いく。多くを語らなくても分かり合える、似たような境遇だから。危
険なことと理解している、でも理性が感情を制御できない。何度も女
のところに会いに来る男の、迷い犬のごとき瞳が彼の期待と苦悩と逡
巡を物語っていた。

学童向け課外活動に自閉症の息子を預けたサンミンは、同じく娘を送
ってきたギホンのクルマで宿営地近くまで様子を見に行く。その帰り
雪で足止めされたふたりは散歩中に見つけた無人のサウナに入る。

サンミンの問いにギホンは曖昧に答えるばかり。一方のギホンは息子
を心配するサンミンの母親の葛藤を見抜いているのだろう、あまり質
問はしない。

そんなふたりがフィンランドの雪原をさまよい歩く姿は、親族のしが
らみから解放された彼らの“この瞬間が永遠に終わらなければいいの
に”という願いに満ち、幸せな時間ほど儚い現実を象徴していた。

       お勧め度=★★(★★★★★が最高)

             「男と女」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20170208
               
          を参考にしてください。




 本日はもう1本
 
               「恋妻家宮本」  です。

一人息子は結婚して独立した。初めてふたりきりでの生活をする夫婦、
急に“女”に戻った妻に夫は戸惑いを露にする。嫌いになったわけじ
ゃない、でも長年“家族”としてしか見てこなかったのに、今更接し
方は変えるのは照れ臭い。物語は妻の署名入り離婚届を見つけた中学
校教師が様々な妄想を膨らませる過程を描く。幼少時から優柔不断で
何事もすぐには決められない。他人には配慮するくせに、肝心なとこ
ろでは気持ちを理解してやれない。そんな主人公を阿部寛が熱演、い
い年こいたオッサンが迷い悩み本音と建て前に振り回され自分自身を
再発見する姿は、ほのかな共感と笑いを呼ぶ。妻の顔をまともに見な
ければならない夫の不安と逡巡をコミカルに再現していた。

離婚届を隠し持つ妻・美代子の真意を測りかねる陽平は料理教室で愚
痴ると、美代子が浮気しているといわれ気が気ではない。学校では、
教え子のドンが母と祖母の板挟みになっていると知り家庭訪問する。

よき夫、よき父、よき先生であろうと日々努力してきたと自負する陽
平。しかし、だからこそわき目も振らずに本気で何かにに夢中になっ
た経験はない。いつも失敗を恐れ、批判を気にし、“いい人”と思わ
れるように気をまわしてしまう。ところが大人びた女生徒も美代子も
彼の本性はお見通し、ただ面倒を避けている臆病者と気づいている。

そのあたり会話のテンポが軽快で、ぐいぐいと展開を引っ張っていく。
もう誰からも助言をもらえなくなった50男の孤独と苦悩が滑稽だ。

       お勧め度=★★*(★★★★★が最高)

              「恋妻家宮本」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20170206
               
          を参考にしてください。

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        余|談|
        ━┛━┛

慰安婦像問題で駐韓大使が帰国して1か月、韓国野党は「駐日韓国大使
を帰国させよ」と報復措置をとるように言っているそうです。

約束を守らなかったのは韓国側なのになんという厚顔無恥。韓国人す
べてがこうだとは思いませんが、最大野党代表の言葉だけにあきれか
えってしまいました。

むしろ慰安婦像こそ日本人に対する「沈黙のヘイトスピーチ」ではな
いでしょうか。

いっそのこと平昌オリンピックのメイン会場や選手村に慰安婦像を立
てれば、国際社会から韓国がどう見られているか彼らも痛感すると思
います。

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      次回配信予定は2/11 作品は
         
            「たかが世界の終わり」
         
              です。

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創刊日:2002-12-02  
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