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こんな映画は見ちゃいけない! 

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ミス・シェパードをお手本に こんな映画は見ちゃいけない! 

2016/12/10

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2016/12/10  Vol.1810   ☆
   
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は
 
             「ミス・シェパードをお手本に」  です。

壊れかけたバンが棲家、饐えた悪臭をまき散らしても意に介さず親切
には悪態で答える。物語はそんな老女と劇作家の15年に及ぶ親交を描
く。交通事故現場から逃走した後悔が彼女にいつまでもまとわりつき、
時とともに自分を罰するかのような孤高となり、他人を寄せ付けない
気難しさばかりが増していく。一方で、劇作家は創作者の視点で観察
しつつ生活者として面倒を見るうちに、少しずつ彼女を理解する。迷
惑だけれど放っておけない、それ以上に彼女の人生に興味が尽きない。
そして、いくら彼女が世間との交流を避けようとしても最後には助け
を必要とする姿は、人はひとりでは生きていけないと教えてくれる。

リベラルな住宅街に引っ越してきたベネットは、路上に停めたバン寝
泊まりするミス・シェパードと知り合う。道路が駐車禁止になったの
を機に、ベネットはミス・シェパードのバンを敷地内に移動させる。

時々歩道でモノを売り現金収入を得ているミス・シェパード。たまに
謎めいた男が訪ねてきたりもする。ベネットは彼女の過去を風聞で知
るが、本人には尋ねない。見守ってはいても深入りしないという、ベ
ネットをはじめとする住人の謙虚な気遣いがミス・シェパードには心
地よいのか、彼女もまたこの町に居座る。その間、ソーシャルワーカ
ーだけでなく公的機関とはかかわろうとはしない。

怪しげな隣人はテロリストと疑う現代とは違い、往時の英国市民の控
えめな優しさが印象的だった。

       お勧め度=★★★(★★★★★が最高)

              「ミス・シェパードをお手本に」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/201601013
               
          を参考にしてください。




 本日はもう一本
 
 「ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た」  です。

“本店で出していたメニューなど認めない”。他国に支店を出す以上、
そこで調達できる食材の特色を生かしたレシピを一から考える。それ
は、同じ野菜でも本国とは形も味も歯触りも違うし、肉や魚介の種類
も鮮度も異なるために今までの流儀が通じないから。開店のために時
間をかけて準備してきたのに、シェフの一言ですべてはひっくり返り、
あと2週間でやり直さなければならない。お決まりの料理がお望みなら
よそで食べてくれ、それが「世界のベストレストラン」の1位に4度選
ばれた店の矜持なのだ。カメラは“世界一予約が取りにくいレストラ
ン”の東京店オープンまでの慌ただしい日々に密着する。体力を使う
仕事なのに、勤務後ジムで汗を流すコックたちの自己管理が印象的だ。

マンダリンオリエンタル東京への期間限定出店を決めたNOMA。先行来
日したコックたちは、本国の味を出すにはどうすべきか腐心するが、
オープン15日前に厨房に顔を出した総料理長のレネはダメ出しする。

初めての日本、何もかも勝手が違う。だが安全でおいしいものを消費
者に届けたいという思いは共通している。レネたちコックが、築地市
場だけでなく日本全国の生産地を訪ねて自分の目と舌で素材を確認す
る作業は、彼らが求めるレベルの高さを物語る。

特に、農作物として栽培されていない野生の葉っぱやアリを口に入れ、
客に出せるか吟味する姿は、常に新しいものにチャレンジするレネの、
料理に対する理想が凝縮されていた。

       お勧め度=★★★(★★★★★が最高)

      「ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20161004
               
          を参考にしてください。

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        余|談|
        ━┛━┛

日本維新の会の後押しでIR法案が近々成立しそうですが、カジノやは
り大阪に誘致されるでしょう。湾岸の埋め立て地が更地のまま長年放
置されているから土地代はほぼタダ。

あまり報道されていませんが、ここはUSJまでクルマで10分ほど、USJ
で遊んだあとカジノで散在するというパターンができそうです。

さらに神戸空港からも至近距離なのでフェリーを就航させれば遠来客
の来場も見込めるはず。

新聞やTVは負の側面ばかり強調しますが、それがわかっているならき
ちんと対策は取れるはず。ここは経済効果に期待したいところです。

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      次回配信予定は12/15作品は
         
            「ドント・ブリーズ」
         
              です。

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