映画

こんな映画は見ちゃいけない! 

映画批評系メルマガで読者数No.1! プロの編集者が簡潔な文章と的確な表現で書き下ろす「1分で読める新作映画批評」です。映画紹介だけのメルマガにはない「本物の批評」を堪能したい方だけご登録ください。

全て表示する >

超高速!参勤交代 リターンズ こんな映画は見ちゃいけない! 

2016/09/10

■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □

☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2016/9/10 Vol.1783    ☆
   
□ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■

 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は
 
             「超高速!参勤交代 リターンズ」  です。

不眠不休で江戸までたどり着いたと思ったら、今度は領地で一大事。
帰路は往路よりもハードな日程をこなさなければならない。物語は、
江戸に参勤したばかりの小大名が領国で一揆との報せを受け、大急ぎ
で戻る行程を描く。行く手を阻むのは関所や刺客、知恵を絞った奇策
とチームワークで乗り切る姿はコミカルにして痛快だ。さらに緊迫の
殺陣やゲリラ戦、そしてヒロイズムに満ちた合戦まで、映画ならでは
のスケールで田舎侍たちの奮闘が再現される。何より田畑と領民を大
切にし百姓に慕われる殿様の、愛情あふれる飾らない人柄が魅力的。
テンポよく展開する勧善懲悪の王道、安心して楽しめる時代劇だった。

蟄居が解けた老中・信祝は、湯長谷藩主・政諄の所領を奪うために尾
張柳生を使って湯長谷で反乱を起こす。大至急政諄と側近たちは湯長
谷に帰るが、城はすでに尾張柳生の手に落ちていた。

今回、信祝は尾張藩主を密かに担ぎ上げ、幕府転覆の陰謀を進めてい
る。強大な権力と軍事力の前に湯長谷藩はなすすべもなくお取り潰し
の憂き目にあうが、政諄たちもこのままでは終われない。その間、湯
長谷藩随一の剣士・荒木と柳生の剣客・諸岡が露天風呂に入り、“剣
よりも算盤”と時代遅れになった自分たちの身の上を嘆く。

一方で政諄は、食料生産者こそがいちばん尊いと分かっていて、百姓
たちにも決して偉ぶったりはしない。武士の在り方は変わった、でも
土地とともに生きる百姓は変わらないとこの作品は訴える。

       お勧め度=★★★*(★★★★★が最高)

               「超高速!参勤交代 リターンズ」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20160709
               
          を参考にしてください。




 本日はもう一本
 
           「グッバイ、サマー」です。

「他人と同じじゃイヤ」とクラスメートとはつるまない少年と、メカ
に強く目立ちたがりの転校生。クラスで浮いてしまった2人は、はみ出
し者同士で意気投合する。少し背伸びするけれど、まだまだ見守られ
ていなければ危なっかしい年ごろ、だからこそ彼らは通過儀礼の旅に
出る。物語は、ガラクタを組み立てた手製の自動車で家出した14歳の
少年たちの冒険を描く。馬力の小さなエンジンでは平地はゆっくり上
り坂は押さなければ進まない。2人で作った乗り物は彼らのサンクチュ
アリ、秘密と苦労を共有した者が持つ特別な友情が芽生える。数日間
家を離れただけで、少女のような甘い表情が引き締まった男の顔にな
る。そんな、ティーンエージャーの成長の速さに思わず目を見張る。

いつも友人にイジられ、家族にも鬱屈した思いを抱えているダニエル
は、明るく社交的なテオと親しくなる。テオは父の廃品回収を手伝い
ながら部品を集め、ダニエルと共に自動車の製作にかかる。

弟や兄、母とも折り合えないダニエル。病気で怠惰になった母と偏狭
な父に頭が上がらないテオ。どこかおかしな感じがするのは思春期特
有のイライラした視点で見ているからだろう。周囲の人々がすること
は何かにつけ反抗したくなるダニエルの屈折した気持ちが懐かしい。

やがて2人は出来上がったキャンピングカーで出発する。彼らだけのド
ライブ、濃密な空気の中でお互いを少しずつ理解していく過程は、青
春と呼ぶには未熟だが、人生の一番美しい瞬間を切り取っていた。

       お勧め度=★★★(★★★★★が最高)

               「グッバイ、サマー」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20160728

          を参考にしてください。




 本日はもう一本
 
             「だれかの木琴」です。

不自由はないが漫然とした日々、心に大きく開いた穴を、夫や娘は埋
めてくれない。ある日、彼女は髪を切ってくれた美容師のしなやかな
指先に触れてしまう。物語は郊外の住宅街で暮らす専業主婦の胸に起
こった名状しがたい感情の変化を追う。過去を捨てるほどの勇気はな
い、ただ“誰かの夫”“誰かの母親”ではなく、ひとりの女として見
てほしいというヒロインの願いが切なく哀しい。男は20歳近く年下の
若者、恋でもなく憧れでもないが淫らな妄想にふけってしまう時もあ
る。このままズルズル齢を重ねてしまうだけの“今”を変えたい。そ
んな彼女のモヤモヤした心中を常盤貴子が繊細な視線で表現する。

初めて入った美容室で海斗にカットしてもらった小夜子は、海斗から
の営業メールに返信し、その後も彼を指名する。世間話から海斗のア
パートを見つけた小夜子は、玄関にイチゴを置いて帰る。

海斗は小夜子の真意を測りかねながらも常連客に失礼な態度は取れず、
オフに訪ねてきた小夜子を恋人の唯が泊まりに来ているにもかかわら
ず部屋に上げてしまう。ところが小夜子は唯の詰問を余裕で受け流し、
唯が勤めるブティックにまで押しかける。ストーカー一歩手前の中年
女、きっと小夜子は深く考えていないのだろう、海斗とつながってい
たい欲求に支配され気が付くと足が向いている。

叶わぬ思いとわかっていても体が動いてしまう小夜子の心情がリアル
に再現されていた。

       お勧め度=★★★*(★★★★★が最高)

                  「だれかの木琴」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20160820


          を参考にしてください。
==============================================================

        余|談|
        ━┛━┛

修理に出したままのASUSのパソコン、USB端子の不具合のせいで初期化
するという返事がきました。でもOSはWin8にダウングレードするとの
こと。

本来なら故障部分を直すべきなのに、面倒くさいから全とっかえする
という意図が見え見えで、使う側の不便など一切考慮しない言い分に
はあきれるばかりです。

電話口の外国人オペレーターに「日本語をきちんと話せて権限を持つ
人」と話をさせてくれと頼むと、電話がかかってきましたが、結局そ
の人も“ガキの使い”レベルでまったく話にならない。

やはり台湾メーカーにきちんとしたサポートは無理なのでしょう。こ
んな対応では日本の消費者に相手にされないことは確か。次回は少し
高くてもやっぱり日本製を買います。。。

==============================================================

      次回配信予定は9/15 作品は
         
            「スーサイド・スクワッド」
         
              です。

---------------------------------------------------------------

このメルマガは、週2回発行です。

皆様からのご意見、ご要望、感想をお待ちしています。

            otello.com.ua@gmail.com

                         までお願いします。

いただいたメールはこのメルマガで紹介させていただくことがあり
ます。

なお、相互紹介の依頼は受け付けておりません。

最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは、よい一日を!

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2002-12-02  
最終発行日:  
発行周期:週3回  
Score!: 98 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。