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こんな映画は見ちゃいけない! 

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本日分再配信 こんな映画は見ちゃいけない! 

2016/08/18



  

◆◆◆発行人からのお知らせ◆◆◆

配信元のミスで一部本文が抜け落ちたまま配信されましたので、
本日発行分を再配信します。

以下

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2016/8/18 Vol.1776    ☆
   
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は
 
           「きみがくれた物語」  です。

獣医の仕事もプライベートの女性関係も順調で、あらゆる女に好意を
持たれると思っている男。進展しない恋人との仲に物足りなさを覚え
つつも医師を目指して勉強中の女。ふたりの出会いは最悪だった。だ
が、お互いに相手は今までに付き合った経験のないタイプ。男は女の
真面目さに、女は男の強引さに惹かれ、たちまち恋に落ちていく。映
画はそんなカップルの馴れ初めから、さまざまな障害を乗り越えたの
ちに結ばれ、最高のパートナーだったと確かめるまでを描く。喧騒に
満ちた現代的な都会ではなく、大きな空ときれいな空気に恵まれた土
地を選んだ米国中上流家庭の人々の豊かな暮らしぶりが新鮮だった。

バーベキューの騒音にクレームをつけに来たギャビーは、家の主・ト
ラヴィスに軽くいなされる。ところが、深夜にもかかわらず愛犬の出
産を診てもらったのを機に、彼の人となりを見直す。

ギャビーの恋人は出張中で、彼女はトラヴィスの誘いに応じてしまう。
女の扱いに長けたトラヴィスはクルージングやパーティでギャビーの
心をほぐし彼もまたギャビーのまっすぐな性格を気に入る。しかし恋
人が急に戻ってきたことからギャビーは混乱、トラヴィスを傷つける。

2人の男の板挟みになるギャビー、初めて自分になびかなかった女にプ
ライドが引き裂かれたトラヴィス。その気持ちがふたりに、本当に愛
しているのは誰かと気づかせる。選択と決断、直感を信じて行動しな
ければ後悔すると、彼らの行為は教えてくれる。

       お勧め度=★★*(★★★★★が最高)

               「きみがくれた物語」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20160809
               
          を参考にしてください。




 本日はもう一本
 
             「ジャングル・ブック」です。

下生えを踏みしめ倒木を飛び越え枝から枝へジャンプする。地面を走
る獣たちのとの競走、人間である彼は2本の足と手を巧みに使い分けて
密林を疾風のごとく移動する。森の動物なのか里の人間なのか、物語
はオオカミに育てられた少年のアイデンティティを捜す冒険を描く。
人間ゆえに背負っている運命は自然を脅かし、動物たちの生命の源で
あるジャングルを危険にさらすかもしれない。だが彼は愛情深い“家
族”と賢明な先達、さらに森で出会った仲間に助けられ、進むべき道
を見つけていく。オオカミからトラ、クロヒョウ、クマ、大蛇、スイ
ギュウやゾウの群れまで、あらゆる野生動物の生態を細部にまでリア
ルに再現した映像は、まるで本物の動物が演技しているようだった。

クロヒョウのバギーラに拾われオオカミの群れで成長したモーグリは、
トラのシア・カーンに命を狙われ、人間の住む村に逃げるために群れ
を離れる。道中、大蛇からシア・カーンは父の仇と知らされる。

人間か動物、境界は道具を使うか否か。水を飲むのに器を使うと母オ
オカミに叱られるが、旅の途中では人間の知能を大いに発揮してクマ
の蜂蜜取りを手伝ったりする。ひとりでサバイバルするにはもはや動
物ではなく、人間の知恵を使って生き抜かねばならない。生存競争の
中で、モーグリは己の頭で考え己の意志で行動することを学んでいく。

その間、普通に言葉を話す動物たちの世界が、いつしか複雑な人間社
会の縮図に見えてくるほど、彼らに感情移入してしまった。

       お勧め度=★★★(★★★★★が最高)

               「ジャングル・ブック」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20160815

          を参考にしてください。




 本日はもう一本
 
            「栄光のランナー/1936ベルリン」です。

いくら足が速くても肌の色で二等市民扱いされる。ならば結果を出し
続けて己の能力を証明するだけ。彼の闘いは米国内に留まらず、優生
思想を採択したナチスドイツにも向けられる。物語は1936年ベルリン
五輪で4つの金メダルを獲得した米国黒人ランナーの足跡を追う。トラ
ックではヒーローになのに、ロッカールームでは白人に見下される。
一方でベルリンでは黒人選手も白人選手と同等の宿舎と食堂を遠慮な
く使える。その待遇に驚く主人公の姿が印象的だ。一口に差別と言っ
ても米国とドイツでは質が違うし、反対する人権派の“覚悟”にも温
度差がある。それでも最後には理性と良識が勝利するとこの作品は教
えてくれる。

大学に進学したジェシーはコーチのラリーに弟子入り、厳しい指導を
受ける。すぐに頭角を現し連戦連勝するが女性問題で恋人との間に亀
裂が走る。その後、黒人政治家からは五輪ボイコットを要請される。

同時にヒトラー政権を嫌う米国五輪委員会や記録映画撮影中の女性監
督とナチス宣伝相の葛藤を俯瞰し、この大会がナチス対自由世界の代
理戦争であるとともに人種差別との闘争でもあったと訴える。

モハメド・アリのように抗うには時期尚早、ジェシー自身に偏見への
怒りはあまり見られない。それ以前に妻子と無事に暮らせれば不満は
ない“強烈な上昇志向がない等身大の男”と描かれ、偉業を為した人
がみな特別に優れた人格と使命感を持つわけではないと示していた。

               「栄光のランナー/1936ベルリン」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20160816

          を参考にしてください。

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        余|談|
        ━┛━┛

老舗だが経営はじり貧、そんな足袋製造会社がランニングシューズ開
発に挑む「陸王」を読みました。

創意工夫を重ね、新素材で勝負する。モノづくりの現場だけでなく、
大手メーカーの横やりや銀行のやる気のない対応など、町工場経営者
が神経をすり減らす姿がこれでもかと描かれます。

そのあたりのディテールは著者の池井戸潤の得意とするところ。さら
に故障中の長距離ランナーの苦悩も盛り込まれ、企業アマスポーツ界
に身をおく厳しさが再現されます。

いろいろ苦労はあっても最後には夢に向かって流した汗は報われる。
そんな展開も安心して楽しめました。。。

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      次回配信予定は8/20 作品は
         
           「ゆずの葉ゆれて」
         
              です。

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