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こんな映画は見ちゃいけない! 

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TOO YOUNG TO DIE! こんな映画は見ちゃいけない! 

2016/06/30

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2016/6/30 Vol.1763    ☆
   
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は
 
           「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」  です。

「安産祈願」に込めた気持ちは大好きなあの子に伝わった。なのに答
えを知る前に地獄に落ちてしまった。きちんと確かめるまでは現実を
受け入れたくない。ならば現世によみがえって聞きだしてやる。そう
決心した高校生は何度も転生して彼女を探す。だが地獄の1週間は人間
界の10年、様々な動物に生まれ変わるうちに家族も知人も彼女も、ず
っと早く年を取っていく。物語は、修学旅行中に事故死した高校生が
地獄のロックバンドの助けを借りて、叶わなかった願いを届けようと
奮闘する過程を描く。地獄の面々はディテール豊かに再現され、彼ら
の絶唱には熱い魂が注入されている。さらに小ネタを出し惜しみせず
に最後まで連発するサービス精神。そしてひとりの少女への一途で純
粋な心。死んでも思いは生き続けると信じさせてくれる作品だった。

地獄で目覚めた大助は赤鬼ロッカー・キラーKに指導され、閻魔様の裁
きを受ける。インコになって人間界に戻りクラスメートだったひろ美
にメールを送るが、彼女の安否を確認できず地獄に帰される。

その後も転生を繰り返すが、キラーKの妻子の暮らしぶりは分かっても
なかなかひろ美の消息はつかめない。思い出の場所でやっと再会した
ときには、すでに高校生の娘がいるおばさんになっている。でも犬の
姿の大助は、ひろ美に、目の前にいるのが自分だと理解させられない。

そのもどかしさを腰を振る下品な動作で表現するなど、笑わせること
でより大助の切なさを強調する洗練されたテクニックが冴えを見せる。

       お勧め度=★★★*(★★★★★が最高)

             「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20160627
               
          を参考にしてください。




 本日はもう一本
 
          「日本で一番悪い奴ら」  です。

警察官になって理想を叩き込まれた。刑事になって使命感も芽生えた。
ところが現実は、カネと義理人情のズブズブの世界。犯罪撲滅など絵
に描いた餅、ただただ検挙点数を上げようと奔走する。物語は、純朴
な青年だった刑事がヤクザや運び屋、故売屋と組んで街の顔役にのし
上がっていく姿を描く。上司も同僚も結果さえ出せばと彼の背中を押
し、次々と小罪がでっち上げられる。ヤクザも警察の顔を立てること
でシノギをやりやすくする。持ちつ持たれつ、一歩間違えば転落する
綱渡りのごとき人間関係の中で粉骨砕身働く主人公。弱みを見せれば
ナメられる、そんなハッタリを通す男を綾野剛が全身で熱演する。

柔道の素質を買われ北海道警察に入った諸星は、機捜に配属される。
先輩刑事に情報屋を囲い込めと言われた諸星は、ヤクザの組長・黒岩
と意気投合、兄弟分の契りを結び太郎とラシードを子分に加える。

ロシアにコネを持つ太郎とラシードは次々と拳銃を密輸しては諸星に
検挙させ、諸星は道警のエースと呼ばれるまでなる。だが、警察庁長
官が狙撃されたのを機に更なる拳銃摘発ノルマが課され、諸星たちは
禁断の取引に手を出してしまう。

ヤクザとつるんでいるうちにヤクザより派手な格好になり、ヤクザよ
り狡猾に立ち回る術を身に着けた諸星。全力疾走し、ギリギリまで追
い詰められた時に分泌されるアドレナリンの快感に酔う、破滅的にも
見える生き方が強烈なインパクトを残す。

       お勧め度=★★*(★★★★★が最高)

               「日本で一番悪い奴ら」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20160629

          を参考にしてください。




 本日はもう一本
 
          「貞子vs伽椰子」  です。

そのビデオを見た者は48時間後に悲惨な死に方をする。その家に足を
踏み入れた者は生きては帰れない。虐げられ傷つけられて殺された2人
の女、彼女たちの恨みは強烈な呪いとなって人の命を貪り喰う。物語
は、ビデオテープに潜む悪霊を廃屋に巣食う悪霊と闘わせようとする
女子大生と霊媒師の奮闘を描く。張りつめた映像と神経を逆なでする
効果音、追い詰めるような恐怖の演出はJホラーの定石をなぞり、救い
のない運命に取りつかれた人々の絶望をリアルに体感させる。そして
何より予想を裏切らないおぞましい姿。貞子はお約束通りTVから這い
出してくるし、伽椰子もやっぱり四つ這いで階段を降りてくる。彼女
たちの登場の場面はもはや千両役者の貫録、思わず膝を打った。

友人が“呪いのビデオ”を見た有里は、貞子を研究するオカルト教授
に相談する。一方、立ち入り禁止の廃屋前に引っ越してきた鈴花は、
小学生4人がそこで行方不明になったと聞き、中に入ってしまう。

教授は悪霊祓いの儀式を巫女に依頼するが、貞子のパワーは巫女を一
蹴し、霊媒師の経蔵に事後を託す。経蔵は貞子と伽椰子がお互いの力
で呪いを打ち消し合うことに望みをつなぎ、有里と鈴花が伽椰子の家
で呪いのビデオを再生させる作戦を立てる。ほどなく現れた貞子は伽
椰子の息子・俊雄を苦も無く始末し、伽椰子との一騎打ちに臨む。

このあたり、2人の邪悪な能力を最大限発揮したバトルを期待したが、
霊体である貞子と実体を持つ伽椰子の攻防はかみ合っていなかった。

       お勧め度=★★*(★★★★★が最高)

               「貞子vs伽椰子」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20160628

          を参考にしてください。




 本日はもう一本
 
          「好きにならずにいられない」  です。

デブ&ハゲゆえに自信が持てず職場ではいつもからかわれている。模
型作りとヘビメタ電リクが生きがいの独身中年男は母の恋人からダン
ス教室の受講チケットをもらう。物語はルックスも性格もイマイチな
主人公がふと知り合った女に胸をときめかせる姿を描く。ジョークも
返せない自分に笑顔で話しかけてくれる。部屋に招いてドリンクをふ
るまってくれる。ところが女性経験のない彼は戸惑うばかり。失敗が
怖くて言葉が出ない、嫌われるのを恐れて大胆になれない。でもこん
なチャンスはもう二度とこないのも理解している。待っていてはダメ、
能動的に動かないと人生は変わらないとこの作品は訴える。

ダンス教室に参加する勇気がないフーシは、シェヴンという女にアパ
ートまで送ってくれと頼まれる。翌週のレッスン後、シェヴンが旅行
好きと知ったフーシは、早速彼女のためにツアーを手配する。

だが花屋で働いていると言っていたシェヴンをゴミ回収車で見かけた
フーシは、「勘違いさせた」と門前払いされる。どこかおかしいシェ
ヴンの態度、彼女を知る人々も口を濁す。それでも初めて外見を気に
せず接してくれたシェヴンをフーシはあきらめられない。

シェヴンが苦悩がどんなものかは見当がつかないが、その痛みが想像
できるからこそフースは彼女を立ち直らせようとする。このあたり、
抑制を利かしつつもやさしさの中に繊細さをにじませたフーシの感情
が切なく、恋の成就を願わずにはいられない。

       お勧め度=★★★(★★★★★が最高)

               「好きにならずにいられない」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20160626

          を参考にしてください。

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        余|談|
        ━┛━┛

小麦に含まれるグルテンを摂取しないようにするだけで、肉体的パフ
ォーマンスを劇的に向上させるという「ジョコビッチの生まれ変わる
食事」を読みました。

フェデラー、ナダルの壁をなかなか破れずもがいていたころ、食事法
を変えただけでスタミナ切れを克服し、テニスの世界チャンピオンに
上り詰めたそうです。

試しにパンや麺類、スイーツなど、小麦由来の食べ物をやめてみまし
た。まだ3日ですが、心なしか集中力が高まり体が軽くなった気がしま
す。

ただ、好きなものを我慢しなければならず、食生活が味気なくなった
のは確かです。。。

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      次回配信予定は7/2 作品は
         
         「セトウツミ」
         
              です。

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創刊日:2002-12-02  
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