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こんな映画は見ちゃいけない! 

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火の山のマリア  こんな映画は見ちゃいけない! 

2016/02/13

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2016/2/13  Vol.1726     ☆
   
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は
 
              「火の山のマリア」  です。

好きでもない男の後妻になるくらいならどこかに逃げてしまいたい。
でも、自由で豊かな国にふたりで行こうと約束した彼は、おなかに赤
ちゃんを残して去った。膨らみかけたおなかを母に見つかり、何度も
堕ろそうとするが叶わない。そして、その子が生まれる運命と悟った
母と娘は産む決意をする。物語はグアテマラの山間部、近代化から置
き去りにされた先住民一家の苦悩を描く。貧しい中でも家族仲良く助
け合っている。一方でまともに学校に通っていないゆえに役人とは言
葉が通じず、文字も読めない。カメラはそんな、搾取されているのに
気づかない人々に焦点を当て、消えゆくマヤ文明の“現在”を伝える。

地元の有力者・イグナシオとの縁談が決まったマリアは、恋人との米
国行きを信じて体を許すが、裏切られた上に妊娠が発覚、イグナシオ
の耳に入ると農場をクビになると恐れた父は耕作を始めようとする。

鶏を飼い、豚を解体し、畑のトウモロコシで糊口をしのぐマリア一家。
コーヒー園で働くほとんどの若者は賃金を酒に浪費してしまう。教育
を受ければ貧困から抜け出す機会が格段に増えるのが理解できないの
か、そもそも教育を受ける権利があるのを知らないからなのか、肉体
労働こそが自分の生きる道と信じている。

無知からくる愚かさ、手垢のついた展開はテンポが遅く苛立。だが毒
ヘビに足を噛まれたマリアを、イグナシオが病院に運び込む行くあた
りから映画は断然ギアチェンジする。

       お勧め度=★★★(★★★★★が最高)

                「火の山のマリア」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20151217
               
          を参考にしてください。




 本日本日はもう1本
 
         「ネコのお葬式」  です。

彼女の明るい笑顔が魅力的だった。彼の情熱的な歌い方にクギヅケに
なった。初めて会った日から惹かれあったふたりは捨てネコをきっか
けに絆を深めていく。だが、そんな日々は長くは続かない。楽しかっ
た同棲生活はいつしかすれ違い、甘い思い出はほろ苦い記憶に変わっ
ていく。物語は飼いネコの葬式で1年ぶりに再会した元恋人同士が、懐
かしくも切ない過去を振り返る旅を描く。気まずかった空気が徐々に
緩み、気づかなった相手の優しさが見えてくる。どうしてもっと話し
合わなかったのだろう、意地を張ってしまったのだろう。忘れたいの
に忘れられなかった、それどころか胸の高ぶりすら覚えている。本当
は愛していたと口に出せないもどかしさがふたりの未来を予感させる。

友人の結婚式で出会ったドンフンとジェヒは意気投合、ドンフンのア
パートで暮らし始める。ミュージシャンとしてデビューしたいドンフ
ン、イラストレーターを目指すジェヒ、共に夢を追っていた。

ところがジェヒが音楽プロデューサーと一緒にいるところを目撃した
ドンフンは嫉妬に駆られ、ジェヒにつれない態度を取る。一度掛け違
えたボタンは元に戻らず、疑心暗鬼が不満になり誤解が不信に広がる。
ふたりを結びつけたネコの世話さえも押し付け合うまでになると、い
ちいちお互いに言動の裏を読み腹の探り合いをするようになる。

青春の一コマというにはあまりにも短かった恋の終わりが、情緒たっ
ぷりの弦楽器で彩られる。

       お勧め度=★★★(★★★★★が最高)

                 「ネコのお葬式」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20151226
               
          を参考にしてください。




 本日本日はもう1本
 
              「ドラゴン・ブレイド」  です。

見渡す限り土と岩だらけの大地に威容を誇る要塞。蜃気楼ではない、
石を積み上げた巨大な建造物は、皇帝とその命を受けた将軍の絶大な
権力を象徴する。しかし地中海世界を制した帝国の軍人にとって、そ
れは畏怖するものではなく征服すべきもの。物語は前漢時代の中国西
域、シルクロードの中国警備隊長と、逆臣の汚名を雪ごうとするロー
マ軍隊長の苦難の戦いを描く。馬、槍、剣など個人技量に頼る中国軍
と、楯に守られた歩兵と射手で集団戦法を取るローマ軍。人海戦術で
砦を再建する中国兵に土木工学を伝えるローマ兵。確かに実用面では
ローマに劣っている。だが、平和と安寧を願う気持ちは中国人の方が
強い。映画はそんな、科学文明は欧米に半歩遅れていても人智道徳は
勝っているという中国人のプライドに満ちていた。

辺境の砦に更迭されたアンの前に、ルシウス率いるローマ軍が現れる
が、アンは彼らを客人として砦内に迎え入れる。ルシウスは歓待の礼
に砦の修復作業を手伝い、国を超えた友情が芽生える。

大きな石をロープとコロと滑車で運んでいた中国人に、鉄籠に小石を
詰めたブロックやクレーンを教えるルシウスの兵士たち。技術を磨い
て遠征を可能にしたローマ軍ならではの先進工法が新鮮だった。

やがて境遇を同じくするアンとルシウスの間には信頼関係が生まれる
が、同時にルシウスの政敵・ティベリウスの兵団が砦に迫る。次々と
襲いかかる暗殺者と裏切り者に、アンとルシウスは追い詰められる。

       お勧め度=★★★(★★★★★が最高)

                 「ドラゴン・ブレイド」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20151016
               
          を参考にしてください。


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        余|談|
        ━┛━┛

巨人時代の清原に覚せい剤を渡したとされる元プロ野球選手・野村貴
仁氏が今週になってTVやスポーツ紙の取材に応じています。

驚くべきはその風貌。長く伸びた無精ひげに髪はボサボサ、自宅も荒
れ放題、まるで“ゴミ屋敷に住みついたホームレス”という感じです。

さらに彼がかつて主催・指導していた野球教室のホームページを見る
と、デザインはすっきりしているのに、文言が外国語を自動翻訳機で
訳したようなぎこちない日本語が表示されます。

この人に野球を教わりたいと思う人がいるのだろうか。。。

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      次回配信予定は2/18作品は
         
       「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」
         
              です。

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創刊日:2002-12-02  
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