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こんな映画は見ちゃいけない! 

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不屈の男 こんな映画は見ちゃいけない! 

2016/02/06

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2016/2/6  Vol.1724     ☆
   
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は
 
              「不屈の男 アンブロークン」  です。

見渡す限りの水平線と容赦なく照りつける太陽、水も食料もほとんど
なく周囲はサメがうろついている。希望など持っても無駄、だが絶望
したらそこで終焉。ただただ正気を保ちその日その日をやり過ごし救
助を待つ。物語は対日戦争中、太平洋上に不時着した軍用機の乗員が
ゴムボートで漂流、救出後のさらなる過酷な運命を不屈の魂で生き延
びる姿を描く。暑さと渇きの洋上の地獄、暴力と屈辱にまみれた敵国
の収容所。帰れる保証はどこにもない。“戦って勝つ”というのは、
終わりが予測できない苦痛にひたすら耐え忍びつつ、決して負けを認
めないことでもあるとこの作品は教えてくれる。

搭乗機がエンジントラブルに見舞われ、海に放り出されたルイは、生
存者のフィル、マックスらと救命ボートに乗り移る。途中マックスは
力尽きるが、45日後、ルイとフィルは日本軍艦船に発見される。

衰弱死は免れたものの、日本軍の厳しい尋問にさらされるルイとフィ
ル。その後、ルイは東京の大森収容所に移送されると渡邉伍長に目を
つけられ、ことあるごとに暴行を受ける。渡邉の狡猾でサディスティ
ックなまなざしは、有名人のルイに対する歪んだ憧憬のみならず、同
性愛的な光すら感じさせる。感情が圧倒的に力の差がある捕虜に向け
られた時、軍人としての責務以上に暴走する自分を抑えきれない。

“死を恐れない日本兵”のステレオタイプから離れた、苦悩するイン
テリのキャラクターが異彩を放っていた。

       お勧め度=★★★*(★★★★★が最高)

                「不屈の男 アンブロークン」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20151120
               
          を参考にしてください。




 本日本日はもう1本
 
         「残穢 住んではいけない部屋」  です。

誰もがたたられるわけではない。だが“それ”を見た者はなんらかの
影響を受け時に命を落としていく。不吉な気配がどこまでも付きまと
い、いつも後頭部を見つめられているような不快感を覚える。物語は、
異音がする部屋に住む女子大生が、原因を探るうちに衝撃の事実を発
掘する過程を描く。そこで何が起きたのか。この世にどんな憎しみを
抱いていたのか。無事だった人はどう対処したのか。スクラップ&ビル
ドの激しい東京郊外の住宅地、その土地に代々住み続ける住人は少な
く、遠い昔を知る人は稀。そんな中、ヒロインたちが一軒ずつ訪ね歩
き過去と現在を結びつける作業は上質のミステリーとして楽しめる。
ショッキングな効果音に頼らない演出には好感が持てた。

畳をこする音に悩む久保はホラー作家に解決を依頼、取材を進めるう
ちにマンション建設前に不可解な出来事があったと教えられる。とこ
ろが、マンションを出た以前の賃借人も不幸な死に方をしていた。

一方で、似た怪死が別の場所でも報告されているのも作家仲間から聞
く。やがてまったく無関係に思えた個々の事件は、一つの悲惨な事故
に収斂していく。怨念は拡散し、呪われて自殺した者はさらなる呪いと
なって災いをまき散らしていたのだ。

ヒロインにまとわりつく不穏な空気、精神状態はクリアなはずなのに
周囲が歪んいる感覚、触覚を通じて脳に恐怖を植え付ける映像が非常
に洗練されていた

       お勧め度=★★★(★★★★★が最高)

                 「残穢 住んではいけない部屋」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20160205
               
          を参考にしてください。

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        余|談|
        ━┛━┛

高校野球史上最高の選手といえば、投手部門では戦前の吉田の始まり、
江川・桑田・松坂・藤浪などの名前が上がりますが、打者部門では
清原に異論を唱える人はいません。

巨人移籍後は“番長”と呼ばれ、“ミスター”や“オレ流”など、チ
ーム名が付かないニックネームで呼ばれた数少ない選手です。

かつては中島らもも酷評した「覚醒剤打たずにホームラン打とう」と
いう大阪府警の啓発ポスターのモデルにもなっていました。

禊が済んだら、甲子園博物館の目玉であるPL時代のユニフォームや13
ホーマーの金属バットは、また栄光の歴史として一番目立つところに
展示されるのでしょうか。。。

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      次回配信予定は2/11作品は
         
            「キャロル」
         
              です。

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