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こんな映画は見ちゃいけない! 

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オデッセイ こんな映画は見ちゃいけない! 

2016/02/04

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2016/2/4  Vol.1723     ☆
   
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は
 
              「オデッセイ」  です。

岩と土だけの赤茶けた大地、太陽の光は弱く夜は凍える寒さになる。
助けを呼ぶ手段もなく食材もほどなく尽きる。だが、絶望は死を意味
すると知っている彼は、己の知識と勇気を総動員して生き残る可能性
を高めようとする。物語は、火星に取り残された探査隊員がサバイバ
ルに挑む姿を描く。決意をしたら行動に移す。さまざまな工夫と新た
な発見、限られた素材で土壌を改良し水を発生させ作物を育てる。淡
々としたその過程は、“希望にすがる”とか“折れそうな心と闘いな
がら”のステレオタイプではなく、彼自身が、不可能を克服する自分
の成長を楽しんでいるよう。危機をチャンスと考え、冷静に対処する。
その発想ができる精神力こそが冒険者の資質とこの作品は訴える。

突然の嵐で遭難したマークは死亡したと判断され、クルーは宇宙船に
避難する。目覚めたマークは基地に戻り、次の探査隊到着まで保存食
が持たないと分かると、ジャガイモの栽培を始める。

基地内に設けた温室に火星の土と人糞を混ぜて畑を作り、水素を燃や
して雨を降らせるマーク。収穫は上々でカロリー問題をとりあえず解
決する。さらに古い探査機を掘り出して地球にメッセージを発信する
一方、マークの動きを見守っているNASAのチームが彼に情報を送る。

今や世界一有名人になったマークを生還させることが国家プロジェク
トになり、地上では様々な計画が実行される。その様子は共通の目的
があれば対立している人々でも協力し合えると教えてくれる。

       お勧め度=★★★*(★★★★★が最高)

                「オデッセイ」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20151121
               
          を参考にしてください。




 本日本日はもう1本
 
         「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」  です。

5階まで上がるのがつらくなってきた。アトリエには絵具や画材が散乱
したまま。でも、川沿いで日当たりもよく、抜群の眺望を何よりも気
に入っている。物語は子供のいない老夫婦が長年住み慣れた部屋を売
却しようと奔走する数日間の心の揺れを描く。街はすっかり再開発さ
れけれど、思い出の詰まったこの場所はふたりの歴史。それは決して
カネには換えられない貴重な宝物だ。だが、階段の昇降や当面の出費
といった差し迫った問題も解決しなければならない。どうせなら愛情
深い人に買ってもらいたい、一方で少しでも高く売りたい。売るべき
かやめるべきか、買うべきかあきらめるべきか。葛藤と相剋に二転三
転する姿が、彼らが歩んできた迷い多き人生を象徴する。

40年暮らしたブルックリンのアパートを売却したいアレックスとルー
ス夫妻は内覧会を開く。次々と客が訪れ入札が始まるが、アレックス
の胸には徐々に懐かしい過去がよみがえり、売る気が失せてくる。

同時に愛犬の具合が悪くなり獣医に持ち込むが、高額の治療費に延命
措置を断るアレックス。ついでに見学に行ったマンハッタンのお買い
得アパートを落札してしまう。引っ越しのためには自宅をより高値で
処分したい。ところが友人との食事会でのルースの言葉が、共感した
人に買ってもらうべきだというふたりの生き方を彼に思い出させる。

あらゆる取引がスピーディになりモノに込められた人の思いが軽んじ
られていく風潮に、アレックスもルースも実はうんざりしていたのだ。

       お勧め度=★★★(★★★★★が最高)

                 「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20160203
               
          を参考にしてください。




 本日本日はもう1本
 
            「ブラック・スキャンダル」  です。

密告した者、逆らう者、失敗した者。足を引っ張る人間の頭に容赦な
く銃弾をぶち込んでいく。敵対組織の動向を伝えることで権力の後ろ
盾を得たギャングは何をしても罪には問われない。コントロールが効
かなくなるほど肥大化した彼に捜査官は振り回され、墓穴を掘ってい
たと気づく。物語は街を仕切るギャングに取引を持ち掛けた捜査官が、
警察内部でのしあがっていく過程を描く。同時に免罪符を手にしたギ
ャングは急速に勢力を拡大する。2人の根底にあるのは少年時代に結ん
だ太い絆。友に対する忠誠心は法や掟に優先し、やがて義理と責務の
板挟みの中で男たちは身を滅ぼしていく。退くも地獄進むも地獄とい
う状況で、突破口を見つけられずに苦悩する男たちが哀しくも切ない。

マフィア撲滅に体を張るFBI捜査官・ジョンは地元のギャングのボス・
ジミーに情報屋になるように頼む。ジミーは競合するマフィアのネタ
をジョンに流し、見返りに非合法活動に目をつむってもらう。

恋人や息子をこよなく愛し、街の人々にも好かれているジミー。一方
で引き金に指をかけても表情を変えない冷酷さも持つ。彼は息子の急
死以降はなにものも恐れなくなる。そして目の上の瘤だったマフィア
のボスをジョンに排除させ、名実ともに裏社会のトップに立つ。

すべての犯罪をなくすなど無理、そう言い訳してジミーへの信義を肯
定しようとするジョンの倫理感は、“正義の理想”よりも“目の前の
現実”に流されがちな人間の弱さを象徴していた。

       お勧め度=★★*(★★★★★が最高)

                「ブラック・スキャンダル」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/2016202
               
          を参考にしてください。


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        余|談|
        ━┛━┛

京浜東北線や東横線沿線住民の羽田空港への鉄道アクセスを良くする
ために、JR・東急蒲田駅と京急蒲田駅の間を結ぶ蒲蒲線の計画が持ち
上がりました。

今まで東京・大田区や横浜市北部に住む人は一度品川まででないと鉄
道で羽田には行けませんでしたが、蒲蒲線でそれらの人々の利便を図
ろうというもの。

でも、JR・東急側も京急側も新たに地下駅を作るそうなので、結局ど
ちらの駅でも乗り換えなければならず、不便なことこの上ない。

東急多摩川駅から直接羽田に乗り入れるくらいの計画を実現できない
ものだろうか。。。。

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      次回配信予定は2/6作品は
         
         「不屈の男 アンブロークン」
         
              です。

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創刊日:2002-12-02  
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