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こんな映画は見ちゃいけない! 

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バレエボーイズ  こんな映画は見ちゃいけない! 

2015/08/29

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2015/8/29   Vol.1683    ☆
   
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は
 
             「バレエボーイズ」  です。

バレリーナ風の爪先立ちではなく、足の指を土踏まず側に“握る”よ
うに曲げ、指の甲側を床につけて歩く。素人目には奇異な歩き方だが、
幼いころからの訓練のたまものに違いない。カメラが密着するのは、
オスロにあるバレエスクールに通う3人の少年。有名なバレエ団で活躍
するのは共通の夢、叶えるための才能があるのか、それに見合う努力
をしているのかを客観的に見つめることができる年齢に達している。
そしてやってくる将来を決める瞬間。一人前のつもりだけれど不安で
たまらない、自立したいけれど親離れは寂しい、チャレンジしたいけ
れど負担が大きい。そんな微妙に揺れ動く心理にレンズを向ける。

容姿・骨格に恵まれたルーカスは練習も人一倍こなす真面目な性格。
アシーヴェルトはダンスに自信が持てず、エンジニアも視野に入れて
いる。抜群の身体能力を持つトルゲールはアスリート系の体格だ。

各国のコンクールに出場するが結果が出ない3人。シーヴェルトは一時
バレエと距離をおいたりもする。それでも3人そろって国立芸術アカデ
ミーを受験する。ダンスのみならず、筋力や関節の適性などの入学後
の伸びしろに選考の重きを置いているあたりがエリート養成校らしい。

さらにルーカスにはロンドンのロイヤルバレエ団からオーディション
の招待状が届く。年額4万ユーロの費用がかかる世界的な名門、このこ
ろになるとルーカスも顔が引き締まり、家計を心配するなど精神的に
も成長している。

       お勧め度=★★★(★★★★★が最高)

                   「バレエボーイズ」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20150724

                を参考にしてください。




 本日はもう一本
 
           「ふたつの名前を持つ少年」  です。

着の身着のままの脱出、食料は農家から盗み森で野宿する。ひとりぼ
っちで凍えていた少年は、そこで初めて赤の他人の親切を知る。本気
で心配してくれる大人がいる、そう考えるだけで彼は人間らしい心を
取り戻し、愛想笑いで施しを乞い労働で食事にありつこうとする。物
語は第二次大戦中ドイツ占領下のポーランド、ゲットーから脱走しナ
チスの目をごまかしながら生き抜いたユダヤ人少年のサバイバルを追
う。放浪と物乞いの日々はほとんど門前払い、騙されたこともある。
だからこそ善意と出会った喜びは大きい。命の危険を冒してまで主人
公を助ける勇気を普通の人々から引き出した、彼の笑顔がまぶしい。

ユダヤ人地区から逃げ出したスルリックは浮浪児のグループと合流す
るが、ナチスの捜索ではぐれてしまう。冬、行き倒れていたところを
パルチザンの妻・マグダに看護され、ポーランド名・ユレクを名乗る。

ユレクはカトリックの習慣やお祈りを覚え、偽の身の上話でポーラン
ド人孤児になりきろうとする。それでも割礼痕は隠しきれず、追っ手
が近づくともはやそこには留まれない。その間、ユレクをナチスに売
る老夫婦がいたり、ユレクの正体を知ってもなお彼の知恵と行動力を
認めて手出しをしないSS将校がいたり、大けがをしたユレクの手術を
拒む医師もいれば率先して治療する医師もいる。

ドイツ軍人にもポーランド市民にも善悪二元論では語れない複雑な思
いが交差し、安堵と恐怖の間でユレクの運命を翻弄する。

       お勧め度=★★*(★★★★★が最高)

                  「ふたつの名前を持つ少年」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20150828

              を参考にしてください。 


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        余|談|
        ━┛━┛

大阪・寝屋川市の中学生殺害事件、昔この駅の近くの高校に通ってい
たので当時とすっかり様変わりした駅前に驚きました。

この事件、容疑者の人物像や被害者の家庭事情などの報道を見る限り
何点か腑に落ちないところがあります。

最大の疑問は、容疑者1人で中一生2人を同時に拉致できるのかという
こと。容疑者が持っていたとされるスタンガンも使われた形跡はない
とのことです。

きっと被害者の名誉を慮って警察が発表していないこともあるのでし
ょう。ただ、このまま容疑者が黙秘を続ければ“証拠不十分”になり
かねない気がします。

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      次回配信予定は9/3作品は
         
         「ヴィンセントが教えてくれたこと」
         
              です。

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