映画

こんな映画は見ちゃいけない! 

映画批評系メルマガで読者数No.1! プロの編集者が簡潔な文章と的確な表現で書き下ろす「1分で読める新作映画批評」です。映画紹介だけのメルマガにはない「本物の批評」を堪能したい方だけご登録ください。

全て表示する >

ミッション:インポッシブル こんな映画は見ちゃいけない! 

2015/08/06

■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □

☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2015/8/6   Vol.1678     ☆
   
□ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■

 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は
 
  「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」  です。

離陸する輸送機の胴体にしがみつき、巨大な貯水槽で溺れかけ、バイ
クで爆走する。物語は米国に害をなすと認定されたスパイたちが、祖
国との板挟みになりつつも正体不明の女と協力、陰謀を暴く過程を描
く。今回主人公が挑むのは、跳んだり走ったりする運動能力よりも、
むしろ握力や肺活量などの我慢の限界。地味ではあるが観客自身も身
近なもので試せるだけに、苦しみとつらさがリアルに迫ってくる。全
編、絶体絶命の連続に思わず肘掛を握りしめてしまった。

テログループのボス・レーンを追うイーサンは逆に彼らに拉致される
が、イルサに助けられる。その後、イーサンはオーストリア首相暗殺
を阻止するためにウィーンに向かうが、そこでイルサと再会する。

イーサンが危機一髪の時、必ず現れて命を救うイルサ。レーンの部下
でありながらイーサンに接近し、テロ組織の全貌を記録したメモリを
盗み出す計画を立てる。とりあえず目的は同じ、イーサンと彼の仲間
は、彼女の真意を測りかねるまま難攻不落の金庫を破る。

その後、入り組んだ市街地からハイウェイ、そして山間部の隘路で繰
り広げられるバイクチェイスでは、カメラを地を這うようなアングル
のみならず俯瞰や並走で撮影するなど圧倒的な疾走感を体感させ、走
行する自動車の隙間をすり抜け銃撃をかわす絶妙のハンドリングは間
一髪のスリルを味あわせてくれる。そんな、アクロバティックな派手
さより本物志向のアクションが臨場感を高めていく。

       お勧め度=★★★*(★★★★★が最高)

          「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20150801

                を参考にしてください。




 本日はもう一本
 
   「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」  です。

ニューギニアやアマゾンの未開部族、メキシコの荒れ地の農民、故郷
を追われたアフリカ人、隣人同士で殺し合った旧ユーゴ市民etc. 人
々が刻んできた肉体の歴史、魂の記憶が凝縮された瞬間を辛抱強く待
ち、シャッターを切る。人間だけではない、動物たちでさえも生存競
争の軌跡を浮かび上がらせている。光と影で世界を描くフォトグラフ
ァー、映画はヴィム・ヴェンダース監督に強烈なインパクトを与えた
男の半生に迫る。苦悩の中に喜びを見出し、絶望の中で希望を捨てず、
死の中で生を願う。どちらかというと苦痛に満ちた現実にレンズを向
ける機会の方が多い、それでも圧倒的な命への欲求が彼の作品からほ
とばしる。被写体に寄り添って見極めた本質と、コントラスト鮮やか
なモノクロプリントに再現された真実は、見る者の心を鷲掴みにする。

盲目女性の肖像に感銘を受けたヴェンダースは、撮影者・サルガドを
密着取材する。ブラジル生まれのサルガドは渡仏後カメラマンに転進、
南米からアジア、アフリカ、北極圏を股にかけて撮り続けていた。

露天掘り金鉱山に設置された梯子を上る数千の労働者をとらえた一葉
が圧巻だ。地底から這い上がる泥だらけの男たち、よく見るとそのひ
とりひとりにフォーカスが合い、苦役にうめきつつも一獲千金の夢は
あきらめない彼らの胸中の叫びが聞こえてくるかのよう。

また、エチオピアやルワンダの難民を写したシリーズは、黒い肌と対
照的な白目部分の力強さが生き残る可能性を示唆していた。

       お勧め度=★★★*(★★★★★が最高)

        「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20150803

              を参考にしてください。 




 本日はもう一本
 
           「脳漿炸裂ガール」  です。

清楚な制服に上品な言葉使い、おまけに美人揃い。お嬢様が集まる女
子高に憧れだけで入学してきたヒロインは、豪勢なランチタイムを満
喫するクラスメートを尻目に菓子パンをかじっている。教室内お弁当
格差、彼女はネットにつぶやきを書き込んでコンプレックスを紛らわ
せている。物語は、そんな女子高生たちが過酷なサバイバルゲームに
駆り出される姿を描く。脱落者は即射殺、生き残れるのはたったひと
り。試されるのは知恵と勇気と友情という状況の中で、彼女たちはい
ちばん大切なものは何かを学んでいく。陳腐な設定ながら、スピード
感あふれるクールな映像と、恐怖に歪むJKの表情が楽しませてくれる。

教室に置き忘れたスマホを取りに戻ったハナは、教育実習生に失神さ
せられ、檻の中で目覚める。隣の檻には優等生のはなも監禁されてい
た。携帯電話を持っていなはなに、ハナは自分のスマホを貸し与える。

提示された問題を解かなければ次段階に進めない。誤答者は脳漿を床
にぶちまける羽目になる。頭脳明晰なはなはすぐに正答にたどり着く
が、ハナにはハードルが高い。それでもいつしかハナとはなの間には
一蓮托生の絆が芽生え、協力し合ってステージをクリアしていく。

独裁を正当化するような学校の教育方針を暴いたハナは、やっと己の
使命に気づく。“自由”とは自己の責任で考え行動すること、空気を
読むのに長けたいまどきのJKたちは、“自由”に疲れ、命令に従って
いるほうが楽でいいと考えているのだろうか。。。

       お勧め度=★★(★★★★★が最高)

              「脳漿炸裂ガール」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20150804

              を参考にしてください。 

==============================================================

        余|談|
        ━┛━┛

道路交通法の改正で自転車に対する違反取り締まりが厳しくなり、傘
さし片手運転は「危険行為」と認定。おかげで雨合羽が売れていると
いう報道がありました。

そこで気になったのは大阪のママチャリ必須アイテム「さすべえ」の
行く末。傘を開いていると両手で運転していても警官に注意される可
能性があるそうです。

夏は主に日傘を装着して走りますが、本当に警官はこれにも注意した
りするのでしょうか?

まあ、大阪のオバチャンが素直に言うことを聞くとは思えませんが。

==============================================================

      次回配信予定は8/8、作品は
         
          「彼は秘密の女ともだち」
         
              です。

---------------------------------------------------------------

このメルマガは、週2回発行です。

皆様からのご意見、ご要望、感想をお待ちしています。

            otello.com.ua@gmail.com

                         までお願いします。

いただいたメールはこのメルマガで紹介させていただくことがあり
ます。

なお、相互紹介の依頼は受け付けておりません。

最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは、よい一日を!

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2002-12-02  
最終発行日:  
発行周期:週3回  
Score!: 98 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。