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こんな映画は見ちゃいけない! 

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マジック・イン・ムーンライト こんな映画は見ちゃいけない! 

2015/04/11

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2015/4/11   Vol.1649    ☆
   
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は

       「マジック・イン・ムーンライト」  です。

人間嫌いでアーティストを気取り、見たこと以外は信じない。ステー
ジでは“奇跡”を見せ観客に夢を売っているのに、素顔に戻ると科学
を信奉するリアリスト。誰と話をしても相手の欠点を目ざとく見つけ、
ちくりと最後に一言加える鼻持ちならない英国人をコリン・ファース
が嫌味たっぷりに演じる。そんな男が出会ったのは、若く美しい米国
人霊能者。物語は、透視のトリックを見抜くために雇われた主人公が
彼女に魅了されていく過程を描く。どんな辛辣な皮肉もさらりと受け
流す霊能者は、明るく社交的で笑顔は魅力的。マジックの仕掛けは頭
で理解できる、だが心の炎は説明がつかない。その思いが恋なのだ。

人気マジシャン・スタンリーは米国人富豪の南仏にある別荘に招かれ、
ソフィが主催する交霊会に参加。正体を言い当てられた上におばの過
去を霊視され、スタンリーはすっかりソフィの能力を信じ込む。

引用とウイットに富んだテンポの速い会話はこの作品でも健在、米英
の価値観の対立項として機能している。“人生には幻想も必要”と米
国人たちはおおらかに暮らしを楽しんでいるのに、スタンリーは堅苦
しくロジカルに考えたがる。実際にアレンがロンドン滞在中に体験し
たのだろう、誇張はあるにせよ“米国人から見た英国人”像がスタン
リーの振る舞いに凝縮されていた。

ソフィへの疑念を豹変させた後も彼女との距離感は縮めないスタンリ
ーの不器用さは、余計なプライドが自分を縛ると教えてくれる。

       お勧め度=★★★*(★★★★★が最高)

                     「マジック・イン・ムーンライト」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20150110

    を参考にしてください。




 本日はもう1本

          「ジュラシック・アイランド」  です。

集団で狩りをする恐竜も、巨大なアゴの肉食恐竜も、表皮には鱗では
なく色鮮やかな羽毛が生えている。卵を産み子育てをする習性は爬虫
類ではなくむしろ鳥類に近いという近年の研究結果を反映させている
この映画の恐竜たちは、生存本能に従うだけの下等動物ではなく、コ
ミュニケーションをとり愛情すら育んでいる。物語は恐竜たちが暮ら
す異次元空間に迷い込んだ少年が、そこで出会った少女と共に元の世
界に戻ろうとする姿を描く。その過程で起こる、襲いくる古代生物や
原始人に囲まれた環境でのサバイバルは、あくなき探究心と諦めない
心、行動する勇気と助け合う思いやりが人間を成長させると説く。

祖母の家で水晶片を発見したルーカスは、飛行機で移動中に時空の壁
を超え、恐竜たちが闊歩する島でケイトと名乗る少女に救われる。ケ
イトは恐竜を観察し克明な記録をノートに残していた。

20世紀半ばの時代から来たケイトは電話は知っていてもケータイは知
らない。そのあたり、ルーカスとのかみ合わない会話が楽しい。彼女
もまた時空の歪みに吸い込まれたのに、未来に戻るよりは恐竜が目の
前で生きているこの島にいることを望んでいる。

ケイトの選択は、自分が進むべき道ならばそれがどんなに困難でも苦
にならないと教えてくれる。そして夢を実現するには強い意志と忍耐
が必要と訴える。

       お勧め度=★★(★★★★★が最高)

                   「ジュラシック・アイランド」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20150407

    を参考にしてください。


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        余|談|
        ━┛━┛

プロ野球観戦中にファールボールが当たり失明した女性に対して、日
ハム球団側に4000万円余りの賠償金支払いを命じる判決が出ました。
球団側はすぐに控訴。

確かに重い障害を負った原告は気の毒に思いますが、ボールが飛んで
くる事態は当然予測できるはず。裁判に訴えるくらいだから事故当時
の球団の対応がまずかったのかと勘繰ってしまいます。

当然、当座の治療費や見舞金は球団が負担したはずで、それ以上のも
のを球団に求めるのはやはり行きすぎ。球界全体も日ハムの控訴を支
持しています。

“自己責任”という概念をきちんと学校で教えるべきだと思います。。。

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      次回配信予定は4/16、作品は
         
        「バードマン」
         
              です。

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