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こんな映画は見ちゃいけない! 

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ソロモンの偽証 こんな映画は見ちゃいけない! 

2015/04/09

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2015/4/9   Vol.1648     ☆
   
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は

       「ソロモンの偽証 後篇・裁判」  です。

“口先だけの偽善者”。彼が遺したそのひと言は、関わった者すべて
の胸に深く突き刺さり、抜こうともがくほど後悔と苦悩を強めていく。
しかし、真実にたどり着くためには避けて通れない。あの大雪の夜、
本当は何が起きたのか、何が起きなかったのか。なぜ嘘をついたのか、
なぜ事実を隠していたのか。物語は死体で発見された少年を殺したと
告発された同級生を裁く、中学生による審理を描く。大人顔負けの情
報収集能力と粘り強い交渉力、何よりも裁判をきちんと成功させなけ
ればならないという強固な意志。ほとんどの人間は安っぽい正義感し
か持っていないが集まれば大きな力になる。声を上げて行動する勇気
が現状を打ち破り未来を切り開いていくとこの作品は教えてくれる。

柏木事件の被告となった大出のアリバイを証明できる人物がいると知
った涼子は父に助力を頼む。一方、法廷では神原が、樹理や松子が大
出から受けたイジメの数々を暴露し、大出に認めさせる。

冷静に証言する者、我が身かわいさに嘘の上塗りをする者、責められ
て言葉に詰まる者。証人として尋問される人々はみな大勢の注目を浴
びる中、必死で最低限のプライドを保とうとする。興味本位だった傍
聴席の大人たちも息を飲んで成り行きを見守っている。

そんな中、樹理の母親は歪んだ愛情を注ぐ非常識なバカ親を演じるこ
とで非難の目が自分に向くように計算している。笑顔なのに目は笑っ
ていない、母親に扮する永作博美が強烈な個性を放っていた。

       お勧め度=★★★*(★★★★★が最高)

                     「ソロモンの偽証 後篇・裁判」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20150228

    を参考にしてください。




 本日はもう1本

          「パプーシャの黒い瞳」  です。

掟に従って森から森へと荷馬車とともに放浪しながら暮らしている。
独自の音楽やダンスが町の人々に受け入れられた時代もあった。だが
たいていは偏見に満ちた目で見られ、弾圧の対象にもなる。そんなな
か、文字を覚えたヒロインは、同胞から罵られた挙句、知識を得て考
える習慣を身につけたことを後悔する。物語は20世紀ポーランド、ジ
プシーたちが同化政策の下で定住を余儀なくされていく過程で、初め
て彼らの日常を語り、詩を残した女性の半生を描く。“ジプシーに記
憶があればつらくて死んでしまう”という彼女のセリフが彼らのたど
った過酷な運命を象徴する。過去は忘れ未来には期待しない、「昨日」
も「明日」も同じ単語を使うジプシーたちにとって、「今日」だけが
重要なのだ。

1910年、草むらで生まれた赤ちゃんはパプーシャと名付けられる。成
長した彼女は読み書きを習い、印刷物からたくさんの言葉や表現を学
んでいく。大戦後、逃亡中の詩人・イェジに自作の詩を褒められる。

もちろん、「詩」と意識してフレーズを綴ったわけではない。それで
も大地に根付いたパプーシャのダイナミックな感性は、きちんと教育
を受けた者には衝撃的だったのだろう。容疑が晴れたイェジは彼女の
詩の出版を計画するが、パプーシャにはその意味が理解できない。

奥行きを感じさせないモノクロの端整な映像が、逆に寡黙なパプーシ
ャの千々に乱れる心を投影していた。

       お勧め度=★★*(★★★★★が最高)

                     「パプーシャの黒い瞳」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20150408

    を参考にしてください。


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        余|談|
        ━┛━┛

加入している健康保険組合で「ウォーキング・キャンペーン」という
のをやっていてました。

毎日記録をつけて申告し、この半年間の一日の平均歩数が発表された
のですが、たいていの人は10000〜13000くらい。

でも、驚いたのは20000歩以上の人が数人いたこと。かなりの速さで歩
いても、累計3時間は歩かなければこの数字には到達しないはず。

そのうちの一人に聞くと、毎日1時間以上かけて徒歩で通勤しているそ
うです。きっと会社から支給された定期代は靴代に消えているのだと
思います。。。
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      次回配信予定は4/11、作品は
         
        「マジック・イン・ムーンライト」
         
              です。

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