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こんな映画は見ちゃいけない! 

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幕が上がる こんな映画は見ちゃいけない! 

2015/02/26

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2015/2/26  Vol.1638   ☆
   
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は

          「幕が上がる」  です。

思い描いた世界観をステージで具現化する。その魅力は、俳優という
人間たちを自由に操れる、まさに神になった視点の体験だろう。一方
で演じる役者たちもまた、演出家の高い要求に応えるうちに、気づか
なかった潜在能力を発揮していく。そう、演劇とは身体のパフォーマ
ンスを通じて自らの限界を表現する至高の芸術なのだ。映画は高校演
劇部を舞台に、芝居に情熱を燃やす女高生たちの葛藤と成長を追う。
まだ将来の目標は定まってないが、何がやりたいか漠然としたイメー
ジはある。そこに指導教師の演技へのくすぶった思いがシンクロする。
西新宿の高層ビル群を、銀河を旅する列車の窓から見たような幻想的
な風景に変える映像にしばし酔った。

秋の大会で“参加賞”に終わった演劇部は、さおりを新部長に据えて
地区大会突破を誓う。新年度、新任の吉岡先生の下で全国大会レベル
の舞台を作るためさおりは演出に専念し、部員たちは猛特訓に励む。

きちんとした指針がないために迷路をさまよっていたさおりたちに、
吉岡は明確な道を示す。だが進路を決めなければならない高3生にとっ
てはきつい選択。さおりたちは“今しかできないこと”に賭ける決意
をする。人生が狂ってもいい、それほどまでに関わった人を魅了する
演劇の、麻薬のごとき陶酔感が瑞々しい感覚で再現される。

ためらっていては前へ進めない、退路を断つ覚悟で踏み出した者だけ
がチャンスをつかめるとこの作品は訴える。

       お勧め度=★★★*(★★★★★が最高)

                       「幕が上がる」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20150117

    を参考にしてください。




 本日はもう1本

            「君が生きた証」  です。

もっと近くに感じていたい、もっと気持ちを理解してやりたい。突然
の悲劇で最愛の息子が命を落として2年、底なしの喪失感の整理はつか
ないまま、息子が作詞作曲したCDを爪弾き口ずさむうちに彼と一緒に
いるような気になっていく。それは他人への思いやりや優しさに満ち
た楽曲、男は息子の代わりに歌うことで己の人生を見つめ直す。物語
はそんな主人公が若い仲間を得て立ち直っていく過程を描く。歌詞に
込められたメッセージは多くの人々の心をつかみ、やがて彼らはより
大きなオファーを受ける。ライブの熱気、若者たちからもらった前に
進む勇気、息子への思いを伝えるようとする父。想像を絶する苦悩を
抱えながら感情を隠して生きる姿が息苦しいまでに切ない。

銃乱射事件で息子のジョシュを亡くしたサムは、ヨットでひとり暮ら
しを続けている。ある日、ジョシュの遺品から見つけた歌を小さなラ
イブハウスで歌うと、クエンティンと名乗る青年に声をかけられる。

クエンティンはバイトをしながらプロを目指すミュージシャンンの卵。
おしゃべりなのにシャイなクエンティンはサムの歌に希望を見出し、
サムもまた彼にジョシュを投影する。さらにベースとドラムを加えバ
ンドを組んだ彼らは人気者になるが、歌がジョシュの作品とは言い出
せないサム。

ところが、秘密が大きくなるのを恐れつつも、サムは徐々に音楽の持
つ力に癒され背中を押されていく。

        お勧め度=★★★(★★★★★が最高)

                    「君が生きた証」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20150223

    を参考にしてください。


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        余|談|
        ━┛━┛

われわれの住む宇宙はいかにしてできたのか。その謎を追求した「宇
宙はどうして始まったのか」を読みました。

宇宙で起きる様々な出来事は光学望遠鏡で観測できる範囲では古典物
理学と一般相対性理論で説明できるけど、量子の世界に入ると現在の
科学では解明できないそうです。

始まりがあるのなら、それ以前はなんだったのか、考えれば考えるほ
ど袋小路に入ってしまいます。プランクトンのたとえ話がいちばんわ
かりやすかった。

結局この本を読んで、「宇宙とはようわからん」ことだけはよくわか
りました。。。

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      次回配信予定は2/28、作品は
         
          「くちびるに歌を」
         
              です。

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