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こんな映画は見ちゃいけない! 

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ミュータント・タートルズ こんな映画は見ちゃいけない! 

2015/02/07

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2015/2/7号  Vol.1633    ☆
   
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は

       「ミュータント・タートルズ」  です。

疾風のごとく現れて悪党どもをぶちのめし、瞬く間に去っていく。そ
の身のこなしはまさに忍者、軽々とビル街を跳ね、下水溝に消える。
物語は、ニューヨークの支配を目論む悪の組織に立ち向かう正義のヒ
ーローと彼らを追うジャーナリストの活躍を描く。めまぐるしく変わ
るカットは圧倒的なスピード感を生み、空間を自在に動き回るカメラ
ワークは目くるめく浮遊感。さらに、表情豊かなカメたちの洗練され
た擬闘と、刀・ヌンチャク・棍棒などの武具の用法はカンフー映画を
見ているよう。3Dで繰り広げられるノンストップ大活劇は激流に翻弄
される小舟に乗っている感覚に襲われる。

TVレポーターのエイプリルは、深夜のコンテナヤードで謎のグループ
が泥棒を退治するのを目撃、取材を始める。遺留物から、彼らはかつ
てエイプリルの父の研究施設にいたカメの突然変異体と判明する。

師匠のネズミがまさしく“老師”然としていて貫録十分。深い洞察力
と生きる知恵に富んだ風貌はヨーダに通じる。また、長い尻尾からの
攻撃と防御はアイデアにあふれ、ユニークな格闘術を見せてくれる。

一方でカメたちは血気盛んなティーンエージャーらしく、ポップスを
聞きジョークも飛ばしながらも向こう見ずな冒険を好む。4人それぞれ
が個性的で自分の役割をわきまえつつ、兄弟を決して見捨てずピンチ
には力を合わせるなど結束は固い。そのあたり、単独ヒーローものの
4倍の密度が楽しめる。

       お勧め度=★★★(★★★★★が最高)

                       「ミュータント・タートルズ」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20141119

    を参考にしてください。




 本日はもう1本

            「マンゴーと赤い車椅子」  です。

後悔しても過去には戻れない、不幸を嘆いても今は変わらない。なら
ば自分の意志で未来に進むだけ。脊髄損傷で下半身まひの重傷を負っ
たヒロインは“赤い戦車”を相棒に運命に挑む決心をする。深い絶望
と同情される不快感、そんな中で他人の思いを受け入れ現実に向き合
っていく。そして彼女を戦闘モードにした難病青年との恋。世界の不
運をひとりで背負い込んだ表情が鋭いまなざしに変化する。物語は車
椅子生活を送る娘が障害を乗り越えて強くたくましく人生に対峙する
といった語りつくされた内容ながら、家族や友人、病院で知り合った
仲間との絆を強調し、重苦しい“お涙頂戴”とは一線を画す。秋元才
加の射抜くような毅然とした視線が映像に力強さを与えている。

リハビリ病院に転院した彩夏は、いまだ立ち直れずで誰とも口を利か
ない。それでも同室の千尋や理学療法士の菊池と交流するうちに笑顔
を取り戻す。ある日、院内で車椅子を暴走させる翔太と出会う。

人を寄せ付けない雰囲気を持つ翔太は、彩夏とすれ違うたびに絡んで
くる。優しくはないが、彩夏を“戦友”と見ているのか不器用な励ま
しの言葉を投げつける。タイムリミットが迫る翔太にとって彩夏は時
間に恵まれた存在、戦おとうとしない態度に腹を立てているのだ。

不倫相手に捨てられて自暴自棄になった彼女を間一髪救う姿は、生き
ることにもっと真剣になれという彼からのメッセージ。篠つく雨の中
で感情を爆発させる彩夏は、初めて強烈に生を願うのだ。

        お勧め度=★★*(★★★★★が最高)

                    「マンゴーと赤い車椅子」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20141210

    を参考にしてください。




 本日はもう1本

             「ミルカ」  です。

かかとから生えた翼で飛ぶように駆ける。スパイクなんかいらない、
足の指が大地をしっかりとつかんでいるから。そんな若者が、本格的
なトレーニングに身を投じた時、彼の目の前には“世界”が開けてい
く。映画は陸上競技400m走で世界記録を打ち立てたインド人ランナー
の半生を追う。国際大会では常勝だったのに、なぜオリンピックでは
勝てなかったのか。原因となった少年時代のトラウマを始め、数奇な
運命に翻弄された後に陸上競技に出会い、やがて挫折を経て国民的英
雄になるまでが描かれる。主人公の、ただただ速く走るためだけに鍛
え上げられた肉体が、己に課した試練の過酷さを饒舌に物語っていた。

ローマ五輪、ゴール直前で振り返ったためにメダルを逃したミルカは、
帰国後インド-パキスタン親善試合の主将に選ばれるが固辞する。彼に
は、インド独立時に故郷の村を焼打ちにされた記憶が染み付いていた。

難民キャンプで育ったミルカはゴロツキになるが、軍隊に入って“走
り”のポテンシャルを発揮する。最初は雑役免除と牛乳目当てだった
のが、ナショナルチームのブレザーに袖を通す夢に向かって脇目も振
らず練習、ついにメルボルン五輪出場権を手に入れる。

だが、本番前の調整失敗で惨敗。ミルカは世界記録を目標に、高地で
タイヤを引いて持久力をつけ、血を吐くまでダッシュして精神力を高
め、急な岩場を駆け上って瞬発力を磨く。その、身も心も研ぎ澄まさ
れていくシーンには圧倒的なリアリティが宿っていた。

        お勧め度=★★*(★★★★★が最高)

                    「ミルカ」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20150206

    を参考にしてください。


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        余|談|
        ━┛━┛

産経新聞によると、米国の韓国系団体が旧日本軍が慰安婦を強制連行
した―との誤った前提に書かれた小説を全米の図書館に送付する活動
を始めたとのことです。

韓国系団体はこの本を「アンネの日記」のようにしたいとコメントし
ているそうですが、日記という事実の記録と小説を同列に扱うあたり
まさに噴飯ものです。

政権の経済政策がうまくいかず国民に不満がたまると反日を煽り立て
るのは、韓国の常とう手段。

きっと、米国の韓国系団体もアメリカナイズされた三世、四世の代に
なって、その存在意義を問われているのでしょう。。。

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      次回配信予定は2/12、作品は
         
          「愛のタリオ」
         
              です。

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