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こんな映画は見ちゃいけない! 

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ジャッキー・コーガン こんな映画は見ちゃいけない! 

2013/04/25

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2013/4/25  号 Vol.1467  ☆

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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は

               「ジャッキー・コーガン」  です。

生きていくには犯罪に手を染めるしかない。荒涼とした風景の中、技
能もなく教育も受けていないだろう彼らのおかれた閉塞感は息苦しく
なるほどだ。映画は、絶対犯人と疑われない強盗計画を実行した2人組
が、口の軽さから破綻して徐々に追い詰められていく姿を描く。逃げ
られないと分かっている、殺されるのも時間の問題、それでも何とか
先延ばしにすれば助かるのではと殺し屋に協力する若者の、脅えた犬
のような目が感情をリアルに表現する。

フランキーとラッセルは賭場強盗でまんまと大金をせしめたうえ、賭
場の支配人・マーキーの仕業と周囲に思わせる。ギャング組織は真相
を探るため凄腕の殺し屋・コーガンを呼び、フランキーたちに迫る。

ラッセルはどうしようもないアホ、酒ばかり飲んでいる太った殺し屋
や、ラッセルの新しいパートナーなどその他の登場人物もスキだらけ。
そんなどこか抜けた男たちの中で、コーガンは漏れ出た情報からフラ
ンキーの居所をたやすく突き止め身柄を確保する。コーガンの「アメ
リカは国家ではなくビジネスだ」という言葉は、たとえカネと欲望に
まみれた犯罪者の世界であってもWin-Win関係を構築できなければ生き
残れないことを象徴していた。

一方で殺人の代金は値切られる、娼婦へのチップは払わないなど、カ
ネにまつわるエピソードで、物語の根底にある深刻な不景気を伝える
仕掛けが冴えている。

       お勧め度=★★*(★★★★★が最高)

                      「ジャッキー・コーガン」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20130306

    を参考にしてください。




 本日はもう1本

         「ハッシュパピー バスタブ島の少女」  です。

小さな島の人里離れた産廃置き場のトレーラーに住む少女。母はなく、
とても正気に見えない父親は育児放棄一歩寸前、かろうじて鳥の丸焼
きが与えられている。一応学校に通ってはいるが文明の恩恵を受けて
いるとは思えない。父と先生、飲んだくれの知人、ゴミ溜めのごとき
島が世界のすべて。両親の愛情や豊かな生活という存在など、比較す
る対象がないゆえに特に不満を持つわけでもなく日々たくましく成長
している。映画はそんなヒロインの目を通して、環境を守り故郷を保
全する大切さを説く。ところが、その映像化は脈絡のない散文詩のよ
うにまとまりを欠く。そもそもが6歳児のイマジネーションなのだ、
“考えるのではなく感じろと”言われれば返す言葉もないが。。。

父・ウィンクと暮らすハッシュパピー。ある日大嵐が襲い島が水没。
動物は死に絶え、食料が底を尽きかけると住人達は島を囲む堤防を爆
破して島の水を排出するが、現れた土地は荒れ果てていた。

ハッシュパピーとウィンクは彼らなりの愛情で結ばれている。お互い
に気持ちを表現する方法を持たず喧嘩が絶えないが、ウィンクは島で
のサバイバル術をハッシュパピーに教え、ハッシュパピーはウィンク
に寄り添うことで応える。

一見虐待にも見えるこの親子関係は、価値観の違う人間には奇妙に見
えるはずだが、それはそれでバランスがとれているのだろう。しかし、
彼らの根本的な感情や思考回路が理解できず共感には至らなかった。

       お勧め度=★★(★★★★★が最高)

               「ハッシュパピー バスタブ島の少女」
                         についての詳細は、

       http://d.hatena.ne.jp/otello/20130422

    を参考にしてください。

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        余|談|
        ━┛━┛

早くも独走状態に入った巨人。甲子園では阪神に3連続完封されて少し
はペナントレースが面白くなると思ったのに。

しかも火曜日のDeNA戦では、9回にこの日2ホーマーのブランコを敬遠
するなど、どっちらけの展開。

仮にホームランを打たれても同点の場面、勝ちにこだわるあまり原監
督は試合をぶち壊してしまいました。

巨人ファンは楽しいのかな。。。

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      次回配信予定は5/2、作品は

                「ビトレイヤー」

                              です。

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