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こんな映画は見ちゃいけない! 

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戦場でワルツを こんな映画は見ちゃいけない! 

2009/11/28

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2009/11/28 号  Vol.1072 ☆
         
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、とりあげる作品は

                  「戦場でワルツを」 です。
   
人は都合のよい思い出を捏造するだけでなく、忘れたい記憶をなかっ
たことのように封印する。それはトラウマに苦しめられず快適に生き
てゆくために働く脳の機能だ。映画は、従軍したにもかかわらず戦場
での出来事を全く思い出せない男の、過去というパズルの断片を拾い
集めて全体像を再構築する過程で、戦争の真実に迫っていく。恐怖、
怒り、不条理、そして突然の死。殺し合いが日常となった異常な状況
がいかに人の心を蝕んでゆくかを、切り絵のようなタッチの陰影が印
象的なアニメーションがリアルな感覚で訴える。

友人から犬に追いたてられる夢を見るという相談を受けた映画監督は、
自分の記憶に欠落があることに気づく。彼はかつて一緒に戦った戦友
たちを訪ね歩き、失われた時間を取り戻していく。

その結果がとてつもない苦悩をもたらすことは分かっている。それで
も、「何が起きていたのか」を知りたいという好奇心が自己防衛本能
を上回る。これはアリ監督の自己再発見の旅であると同時に、ホロコ
ーストの被害者として徹底的にナチスを断罪しておきながら、パレス
チナの人民を大虐殺する正当性を主張するイスラエルというユダヤ人
国家の抱えるジレンマを告発する行為でもある。

しかもマチュアカメラマンが惨状をファインダー越しに見ても高揚感
しか覚えないというたとえ話で、戦場では死すらも他人事のように客
観視できるという精神の麻痺した状態を再現していた。

       お勧め度=★★★ (★★★★★が最高)

                        「戦場でワルツを」  
                         についての詳細は、

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        余|談| 
        ━┛━┛

領主の専横に怒りを爆発させた農民の抵抗を描く「弩」を読みました。
鎌倉末期〜南北朝時代の山陰の村を舞台に、軍師に率いられた農民が
大活躍します。

前半は鎌倉から来た僧侶の啓蒙活動と、現金収入を得ようとする目端
のきく男の成長物語ですが、力を付けた農民が侍を雇い村を守ろうと
する後半はまさに「七人の侍」。

特に、ボウガンの東洋版である弩という兵器を使ってプロの戦闘集団
である騎馬武者を撃退する場面はこの小説の白眉です。

文章に少し荒っぽいところもあるけれど、最後まで一気に読ませる作
品でした。。。

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