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こんな映画は見ちゃいけない! 

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2012 こんな映画は見ちゃいけない! 

2009/11/26

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2009/11/26 号  Vol.1071 ☆
         
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、俎上にのせる作品は

                        「2012」 です。
   
猛スピードで追ってくる地割れと陥没をリムジンで逃げ切り、降り注
ぐ火山弾や崩落するビルの谷間を飛行機をでかいくぐる。主人公に迫
りくる危機また危機を、圧倒的な情報量と重低音のサウンドで再現し、
そのスリルと興奮はまさにテーマパークの体験型アトラクションに乗
っているようなアドレナリンの大量分泌を促す。人間的なドラマなど
この作品には付け足しに過ぎず、映画は見世物と割り切り、脳幹を刺
激することだけに徹した作り手の姿勢は心地よい。

世界各地で天変地異が起き、地質学者は地表が水没すると予測、先進
国は現代版「ノアの方舟」を密かに建造する。異変に気づいた作家の
ジャクソンは家族とともに方舟が隠されているチベット山中を目指す。

大自然の破壊力に長年築き上げた文明がいとも簡単に形を失い、限ら
れたセレブだけが助かる手段を持つ。ほとんどの者はなす術もなく犠
牲になり、人間の存在などいかにちっぽけなものであるかを思い知ら
せてくれる。特に空母が津波の波濤から真ッさかさまにホワイトハウ
スに落下していくシーンは、米国への神の鉄槌のようで、大統領が運
命を受け入れる場面は人智の限界を示しているようだ。

方舟に乗る権利を持たないジャクソンは、なんとか家族だけは守ろう
と、何度も死の淵より生還する。それは、ノアという彼の息子の名が
示すとおり、ノアこそが方舟で生き延び新世代の人類のリーダーとな
る宿命を背負っているからなのだ。。。 

       お勧め度=★★★ (★★★★★が最高)

                        「2012」  
                         についての詳細は、

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 本日はもう一本

               「曲がれ!スプーン」 です。
 
特殊な力を持っているのに、大っぴらに発揮するととんでもない災難
が降りかかることが分かっている。そんな、周囲の目を気にしている
エスパーたちのつつましさがほほえましい。透視や電磁波、念動力に
時間凍結、パワーを自販機の懸賞やうどんに入った髪の毛を取るとい
ったせこい用途にしか応用できない彼らの現実が、超能力に対する偏
見をリアルに反映している。世間の好奇心と能力を利用しようとする
権力者、ひっそりと生きていたい彼らにはいちばんの天敵なのだ。

超能力検証番組のAD・米は日本中のエスパーを探す旅に出る。ある日、
自称超能力者と怪しげな喫茶店で待ち合わせた米はその低能ぶりに落
胆するが、そこにいたテレパシー能力者に心を読まれてしまう。

舞台を原作にしているだけに、限られた空間と間合いの詰まった会話
で物語はテンポよく進んでいく。エスパーたちの敵である米が実は誰
よりも超常現象を信じていて、彼女の純粋な気持ちを叶えてやろうと
エスパーたちは一肌脱ぐ。あえてしょぼい演出でここに集まった超能
力者たちの手づくり感を出そうとしているが、米の夢を壊さないとい
う意図ならばもう少しロマンチックにしてもよかったのではないだろ
うか。

あと、超能力とUFOを同じ「超常現象」としてひとくくりにするのはい
かがなものか。超能力はあくまで人間がもつ能力、UFOは仮に存在する
としても宇宙人の乗り物。根本的にその成り立ちが違うはずだが。。。 

       お勧め度=★★ (★★★★★が最高)

               「曲がれ!スプーン」  
                         についての詳細は、

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 本日はもう一本

     「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」
                                             です。
    
入社初日からいきなり深夜まで残業、手当てなど当然出ない。中卒・
引きこもり・ニートの青年がやっと見つけた正社員の働き口。そこは、
異常に劣悪な環境で働かざるを得ない、地獄のような会社だった。物
語はそんな職場でも己を見失わず、なんとか今までの人生から脱却し
ようと奮闘する主人公の姿を通じ、働くこと・頑張ること・最後まで
やり遂げることの意味を問う。しかし、軍隊や「三国志」といったデ
フォルメされた彼の心象風景がいちいち押し付けがましくて興を殺ぐ。

プログラマの資格は持っているマ男は下請けIT企業に就職する。労働
条件の悪さに退職を考えるが、母との約束を守るために踏みとどまる。
ある日、プロジェクトリーダーを任されたマ男はその重責を果たす。

社員数人の小さな企業でよくもこれだけ非常識な人間が集まったかと
思えるほど、先輩社員は不思議な人ばかり。もちろんマ男がBBSに自分
で作ったスレッドに書き込んだ妄想と誇張の入り交じったキャラクタ
ーを具象化しているのだが、いくらネット発とはいえあまりにもステ
レオタイプでリアリティに欠ける。ところが、彼らの過剰な言動にユ
ーモアのあるオチが用意されているわけでもなく、コメディとしても
中途半端なもどかしさを感じてしまう。

崖っぷちに立ったマ男の人間的な成長の過程が省略されているのは疑
問に思うが、最後に彼が、「まだ俺は頑張れるかもしれない」と前向
きな姿勢に変わったのは後味が良かったが。。。 

       お勧め度=★★ (★★★★★が最高)

 「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」  
                         についての詳細は、

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        余|談| 
        ━┛━┛

腰が張るのでマッサージを受けました。以前マラソンの高橋尚子が所
属していた運動具会社が経営母体で、どちらかというとスポーツマッ
サージ。

腰痛と不眠を訴えると、なぜか股関節を中心にストレッチを始め、い
つの間にか足の筋肉が弛緩してしまいます。

やっとうつぶせになって腰から背中ももんでもらいましたが、どちら
かというと脚の疲れが取れて軽くなった感じです。

ただ、その夜は久しぶり9時間以上熟睡できました。翌日も昼寝を2時
間、おかげで不眠はすっきり解消しました。。。

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