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こんな映画は見ちゃいけない! 

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リトル・ミス・サンシャイン こんな映画は見ちゃいけない! 

2006/12/28

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2006/12/28号   Vol.640  ☆
         
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 こんにちは、発行人のオテロです。
 
 本日、俎上にのせる作品は

             「リトル・ミス・サンシャイン」です。
   
人生の勝ち組になり、そこに居続けるためには、常にアグレッシブ。
しかし、この家族は意味をはきちがえ、誰かが発言したことに誰かが
いちいち上げ足を取り、その結果口論が絶えない。他人と競争するこ
とは努力を促し自分を高める結果を産むことは違いないが、すべてに
勝ち続けることなど不可能で無意味だ。

フーヴァー一家の末娘オリーブがカリフォルニアで行われる美少女コ
ンテストに出場するために、家族6人はオンボロバスに乗って旅に出る。
バラバラだった家族はオリーブのために協力し合うようになる。

他人の価値観を認め、受け容れることが負けにつながるという不寛容
が映画の前半に蔓延している。他人を蹴落としてでも生き残るという
不健全な精神。自分の価値観だけが正しいという独善の正義。それは
国際情勢における米国の位置とシンクロし、強烈な政権批判となって
いる。意見が衝突しても相手の立場を思いやれば、新たな解決策とお
互いが勝ち組になれる道が開ける。ミニバスという狭い空間で運命共
同体になった家族は、地球上で争っている国家そのものだ。

そして、ミスコンに出場する少女たちの老成した容貌の不気味なこと。
人工的な美しさが強調され、少女らしさは微塵もない。そんな中、舞
台で拙いセクシーダンス踊るオリーブを家族全員でバックアップする
するシーンには、勝ち負けより力をあわせることが大切だというこの
映画のテーマが凝縮されていた。 

        お勧め度=★★★* (★★★★★が最高)

                   「リトル・ミス・サンシャイン」  
                         についての詳細は、

        http://www.otello.com.ua/

    を参考にしてください。解除もこちらからできます。


 本日はもう1本

             「大奥」です。
   
人気女優がきらびやかな衣装に身を包み勢ぞろいするさまは、まるで
お正月の「時代劇特番」を見ているよう。アップの多用、細かいカッ
トの繰り返し、わかりやすい演技とライティングなどもテレビドラマ
の演出法を踏襲していて観客をあきさせない工夫は随所に見られるも
のの、その分無駄なエピソードも多く映画としてのしまりに欠ける。

徳川7代将軍の生母・月光院に仕える大奥総取締役・絵島は天英院一
派と権力争いを続けていた。月光院は側用人と通じ、そのうわさを聞
いた天英院は歌舞伎役者の生島に命じ、絵島に接近させる。

女だけの世界に渦巻く権力欲、嫉妬、陰謀。それらをむき出しにして
敵を追い落とそうとする。しかし、あらかじめ敵味方がはっきり分か
れているために意外な展開はないが生島と絵島が本気でほれあってい
たという結末はあまりにもお粗末。大体、芝居小屋が火事になったこ
とは生島の計画にはなかったことなのに、そこから脱出したふたりが
おあえつらえ向きの屋形船にしけこむなどとはご都合主義丸出しだ。

そもそも大奥に入れる男子は将軍だけと言いながら、その次のシーン
では幼い将軍が側用人ともども大奥入りしている。この設定のいいか
げんさはどうしたことだ。例外があるのならきちんと断るべきだろう。
このあたりの脚本の甘さを見逃してしまうところがテレビ向けで、カ
ネを取って映画として公開するのならもう少しじっくりと腰をすえて
取り掛かってもらいたいものだ。 


        お勧め度=★★ (★★★★★が最高)

                   「大奥」  
                         についての詳細は、

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       余|談|
       ━┛━┛
発売即完売の大人気商品・ワンセグチューナーをやっとゲットできま
した。早速自宅パソコンで使おうと思ったのですが、NHKと東京キー局
はほとんど「電波を受信できません」

付属の延長アンテナをつけると受信できるのですが、邪魔になって仕
方ありません。放送局からの電波は弱いのでしょうか。

オフィスでも使おうと思ったのですが、こちらも地上4階にもかかわら
ずやはり受信できず。なんかどっと疲れました。

まだインフラ整備が追いついていないのでしょうか。仕事をしている
フリをしながらテレビを見られるようになるまで、まだまだ時間がか
かりそうです。。。



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願いします。(オテロ)
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