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「環境英語千一夜:1001 Eco Nights」 25/1000 最終夜

2004/12/14


 【環境英語千一夜:1001 Eco Nights配信停止のお知らせ】

 長らくご愛読頂いておりました、環境英語千一夜は、
 諸事情の都合により、突然ではありますが、
 今回が最後の配信になります。

 大変ご好評を頂いていただけに非常に遺憾ではございますが、
 長い間のご声援を頂きまして、本当にありがとうございました。

 環境問題は、今や国を越えて世界レベルで広がりを見せています。
 そして場所だけではなく、時間を超えてまでもその地球の痛みは、
 引き継がれていきます。
 
 そうです。
 今現在の環境問題は、未来の地球までも蝕んでいます。
 そして、私たちの子孫、動物たちの子孫、植物たちの子孫が住む場所まで、
 奪っていってしまうのです。
 
 環境を変え、人間が勝手に変えてきた地球を、もとの状態に戻すのは、
 非常に難しいことではありますが、その意識を少しずつでも変えることによって、
 その未来はきっと、少しずつ変化を見せていきます。

 
 この最後の環境英語千一夜も、あなたの意識を変える小さなきっかけに
 つながれば幸いです。


 長い間のご愛読、本当にありがとうございました!
 


━━━━━━━━━━━━2004.12.14━━━━━━━━━━━━━━━
◆■◆ 「環境英語千一夜:1001 Eco Nights」 25/1001   
■◆■  英国国立ウェールズ大学大学院環境プログラム      
◆■◆         http://www.u-wales.jp    
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      英国ウェールズ大学大学院環境プログラムは、
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    http://campus.nikkei.co.jp/report/report16.html

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                   環境英語千一夜とは   
                ┗━━━━━━━━━━━━━┛

 『環境英語千一夜』は、?日本環境総研が隔週火曜日に発行している
   メールマガジンです。環境をめぐる1001個の英語を取り上げ、
  その意味と背景について、さまざまな文化的側面を紹介します。   
    
   
             日本環境総研:http://www.eij.co.jp
            

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   ┃  ☆01☆        ┃  はじめに 
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環境問題への世界的な意識の高まりとともに環境関係の資料や文献の数は
爆発的に増大しています。国際コミュニケーションの場ではそのほとんどが
英語で書かれ、語句のレベルでも、環境関係に特有の意味や専門用語なども
日々増加しているのが現状です。
これらを日本語との関係でとらえ、正しく使いこなすには、個々の語や句の
ニュアンスや歴史的背景の知識が欠かせません。

旧約聖書によれば、およそ5000年前、天にとどく「Babel(バベル)の塔」を築こ
うとしたノアの子孫の傲慢を罰するため、創造主が人々の言葉を一瞬のうちに
多様化し、意思疎通を不可能にして工事を断念させたといわれています。
「騒音と混乱」を表すbabelという単語の誕生です。
何かを完成させるには、まず共通に使う言葉の意味を統一する必要がある、
という教訓といえるでしょう。

この「環境千一夜」では、環境をめぐる1001個の英語を取り上げ、その意味と背
景について、さまざまな文化的側面を紹介し、楽しい読み物にしようとするものです。
あのアラビアン・ナイトのシェヘラザード姫のように果たして千一回続けられる
かどうか自信がありませんが、古代アッシリア語でbabelの意味であった「神の門」
つまり「大自然の心」に近づく1001段のステップにしたいと思っています。

                                    
 (著者:丸山正之)

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   ┃  ☆02☆       ┃【第25話】 席を蹴る人とscrubbing dust collector(洗煙装置)
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西暦1746年といえば、わが国の第百十五代・桜町天皇の御代、延享三年。
14年前に西日本を襲った虫害による大飢饉の後遺症で百姓一揆が相次ぎ、
徳川幕府が対策の一環として、サツマイモの栽培を奨励していた頃。

北イタリアの、紀元前2世紀にローマ人が建設した古都Reggio(レッジョ)に
近いBibiano(ビビアーノ)の町に一人の男の子が生まれました。ヨルダン川の
流れに立ち、キリストに洗礼を授けたSt. John the Baptist(洗礼者聖ヨハネ)の
名をもらってGiovanni Battista(ジョヴァンニ・バティスタ)と名付けられたこの子は、
親の期待通り聡明な青年に成長、23歳で教会の神父となり、
27歳でモデナ大学の幾何学・哲学の教授となります。

しかし、ジョヴァンニ先生の名を歴史に残したのは神学や幾何学ではなく、
洗礼名に縁のある水力学でした。パイプの一部を絞って細くし、流体を通すと、
流入側と流出側との間に圧力差が生じることを発見したのです。

先生の姓はVenturi(ヴェンチュリ)。公害防止の洗煙装置に使われている
Venturi tube(ベンチュリ管)の誕生です。

このベンチュリ管の原理を応用したのが、洗浄集塵装置Venturi scrubber
(ベンチュリ・スクラバー)です。有害粒子を含む汚染排ガスを送り込むと、
管の細くなったスロート部で秒速50〜100メートルの高速気流となり、
注入した洗浄液が微粒化し、ガス粒子は広がった管の部分で液滴と接触して取り込まれ、
その先につないだサイクロンなどで捕集されます。scrubberとは「scrubするもの」のことです。

よく外科医が手術の前後に消毒用の石鹸で手や腕をごしごし洗いますが、
あれもscrubで、要するに「力を加えて洗浄する」ことなのですね。
液体が主役なので、wet dust scrubber(湿式集塵装置)とも言います。

逆に洗浄水の中へ汚染排ガスを高速で通し、その結果できる水滴や水膜によって
有害粒子を捕らえる装置もあります。総称するとscrubbing dust collector(洗煙装置)
と言えそうです。

こうして捕集されるdustの方は、古来、好ましくないものの代表格だったようです。
何か不当な扱いを受けたりして「席を蹴って立つ」ことを
shake the dust off one’s feet(足から塵を振るい落とす)というのですが、
これは聖書マタイ福音書10章で、弟子たちを宣教の旅に送り出そうとしているキリストの言葉、

And whoever shall not receive you, nor hear your words, when ye depart out of that house or city, 
shake off the dust of your feet. 
(人もし汝らを受けず、汝らの言を聴かずば、その家その町を立ち去るとき、足の塵をはらえ)
からきていて、たとえば、
Tanaka shook the dust of that office off his feet.(田中はさっさとそのオフィスを離れた)
のように使うわけです。

また、これを反対の立場から見て、誰かが雲を霞と姿を消した、という場合もdustが出てきます。
A few minutes after we began to discuss the amount of donation we had to share,
 we didn’t see Jane for dust
(寄付金の分担額の話が出て何分かすると、ジェーンはあっという間にいなくなった)
のように言うのですね。

このfor dustは「立ったほこりで」という意味ですが、この表現が生まれた
19世紀後半の英国は舗装していない道路が多く、馬や馬車が走り去るとき
砂ほこりが立ってその姿がよく見えなかったから、と言われています。

名著「沈黙の春」でレイチェル・カーソン女史が問題にしている、
空から殺虫剤を散布する行為はdustの動詞用法です。
「1959年の秋、ミシガン州南東部の、デトロイト郊外の広い地域を含む約27,000エーカーの土地に、
空から小粒のアルドリンが散布された」の「散布された」はwere dustedとなっています。
名詞dustには「塵に返るべき人間の遺体」という恐ろしい意味もありますが、
地球汚染の行き着くところを暗示しているようですね。



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   ┃  ☆03☆        ┃ 著者プロフィール 
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英国国立ウェールズ大学環境プログラム環境英語専任教授
     丸山 正之(Masayuki  I  Maruyama)  

・前 武蔵野大学 国際ビジネス論 ・英語ライティング講師
・元 ユニオン・カーバイド北東アジア総本部総務人事部長、
   日本科学技術翻訳協会科学技術翻訳士資格検定受験講座講師、
   東芝府中工場および川崎製鉄千葉工場科学技術英語講師、
   メルシャン株式会社社長室海外担当部長など
【資格】
英検1級、ビジネス英検1級、国連英検A級、通訳国家試験合格、 
英国オックスフォード大学英検上級、英国ケンブリッジ大学英検A級、
米国TOEIC英検A級、ビジネス実務英会話の著書多数

 
おもな著書は「外資系企業就職サクセスブック」(ジャパン・タイムズ社)他8冊。  
現在は、英国国立ウェールズ大学環境プログラム環境英語専任教授として活躍 
 
 
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 ◆「環境ウェールズネット」◆◇
  ■発行人       :  株式会社日本環境総研 高田典明
 ■編集         : 八幡 幸洋(やわた ゆきひろ)  
  ■お問合せ先   :  melma@u-wales.jp
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創刊日:2002-11-18  
最終発行日:  
発行周期:隔週刊  
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