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ある日の教室

書家詩人である作者が、書道教室での子ども達の様子や、日々の生き方のヒントをお届けします。

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ある日の教室

2003/10/08


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【ある日の教室】〜塾講師から見た子供の世界 Vol.49
   作者:荒木崇
(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ)

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『逃げ』

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◇漢字テスト中、何かがチラチラとするので、目を向けると、裕紀(ひろ
き・小6)のシャーペンに何か付いている。よく見ると、ウルトラマンだ
った。テストが終わって聞いてみた。
「お前、何つけてんの?」
「えへへ、ストラップ。」
次はそれか、と思った。つい最近、授業には絶対必要ない色ペンの24色
セットをカバンに忍ばせてきたばかりなのだ。せいぜい、赤と蛍光ペンが
2本もあれば充分なのに。勉強に心が向いていない証拠だ。

◇この時期、持ち物が急に変わる生徒がいる。裕紀のように使いもしない
色ペンを何本も仕入れてきたり、カバンに派手なマスコット人形を大量に
つけてきたり。

◇勉強は辛い。良い結果が出ていればまだしも、思わしくない結果が続く
と、やはり勉強するのが嫌になる。もともと「勉強大好き」という生徒は
ほとんどいない(稀に存在はする)。逃げたい。でも逃げられない。彼ら
はそういう苦痛を少しでも紛らすために、そういった「物」に逃げること
があるのだ。

◇何日かして、裕紀のシャーペンからウルトラマンが消えた。
「おっ、どうした、ウルトラマンは。M78星雲に帰ったか?」
「なんか、じゃまになるから外した。」
なんとなく、ほっとしつつ聞いた。
「そうか?じゃぁ今度は何に凝ってんだ?」
「えーっと、ナンバーズ。」
金か!
「この前、6万円当たったよ。」
「おーっ。」一同騒然。
「それで、どうした、そのお金?」
「お母さんが『預かっとく』だって。」
もう、その金はきっと2度と貴様の手元には戻ってこないぜ、と思いつつ
授業に移ろうとしたとき成樹(しげき)が言った。
「お前、そんなところで『運』を使ったら受験で受かんないぞ。」
「あっ、そうか、どうしよ、どうしよ。」
こんな冗談に反応してしまう裕紀を見て「受かりたい」気持ちがあるのだ
ということを確認し、少し安心するのだった。
「大丈夫。『運』なんかなくても『実力』で受かるから。」
僕は裕紀に言ってやった。

*登場する生徒名は全て仮名です。
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     ◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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 (住所:千葉県市川市鬼高1-1-4 最寄り駅:JR総武線本八幡駅、
より歩15分)
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特別分科会運営担当、NPO「みんなの市川」教育フォーラム
 ● 後援:千葉県、(財)ちば国際コンベンションビューロー、千葉市、他
当日の内容:
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Ana市役所職員兼父兄代表)
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