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ある日の教室

書家詩人である作者が、書道教室での子ども達の様子や、日々の生き方のヒントをお届けします。

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ある日の教室

2010/10/06

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【ある日の教室】作者:荒木崇 Vol.407
   (合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ)
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「行ってらっしゃい」

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先日、朝のラッシュをちょうど過ぎたくらいの時間に横浜からJRの下り電
車に乗った。
しかし、空いているはずの電車は、僕が乗った車両だけ、多くの人で賑わっ
ていた。


小学生の団体が乗っていたのだ。


秋の遠足か何かだろうか。これまでも同じ時間に多くの小学生と乗り合わせ
たことがある。
おそらく、横浜から1つ先の桜木町で降りるのだろう。
確か、科学館をはじめ、小学生が見学できるような施設がけっこうある。


大騒ぎするわけでもなく、しかし、彼らは楽しそうに友達同士でおしゃべり
をしている。
電車に乗るのは初めてではなかろうに、車窓から景色をじっと眺めている少
年もいる。何だかいい雰囲気だ。


横浜を発って約3分。桜木町に停車する。案の定、小学生たちが降りる準備
を始めた。


僕がサラリーマンだと思っていた扉の脇に立つ男性が先生だった。
「はい、みんな降りるよ」と声をかける。
生徒の輪の中にいた女性も「ホームに降りたら整列だよ」と生徒と一緒に電
車を降りる。


小学生たちとの一駅だけの運命共同体もこれにて終了。
僕は心の中で彼らに「行ってらっしゃい、行ってらっしゃい」と二回つぶや
いた。


すると、僕の近くにいた男の子が僕に向かって言ったのだ。


「行ってきます!」


驚いた僕は、しかし、それに応えた。


「行ってらっしゃい!」


心の中でつぶやいていたつもりが、どうやら、小声で口にしてしまったらし
い。
そんな怪しいおじさんに少年は何ともすがすがしく挨拶をしてくれたのだ。
恥ずかしいやら、嬉しいやら。


少年の背中を見送りながら、「ありがとう」とつぶやいた。
今度は心の中で、だけど、しっかりと。

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     ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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★☆★☆ ある日の教室〜塾講師から見た子供の世界 ☆★☆★
発行:合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ(MBA)
作者:荒木崇
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