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ある日の教室

書家詩人である作者が、書道教室での子ども達の様子や、日々の生き方のヒントをお届けします。

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ある日の教室

2005/12/28

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【ある日の教室】〜塾講師から見た子供の世界 Vol.163
   作者:荒木崇
(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ)

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『教科委員』(後編)

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○前回のあらすじ

教科長に口説かれ、「教科委員」という、教科長のサポートをする役職に
就いた経験がある。これが、実に大変だった。

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指示書作成、全体教科研修、新人研修。教科委員時代の僕の主な仕事がこ
れだった。

「指示書」、というのは、カリキュラムと併せて、各校舎に配布されるも
のだ。

カリキュラムは、いつの授業で、テキストの何ページの、どんな内容を扱
い、また宿題には何を出すのかという指示である。例えば、今週は、授業
で漢字テストとテキストの16ページの物語文をやり、宿題で漢字練習帳
の60ページと18ページの文章を課す、といった具合だ。

カリキュラムは、多少の修正はあるが、年間計画に従って、ほぼ、年初に
全て決まっている。

指示書というのは、その単元や文章をどのように生徒に教えていくか、と
いう先生の指導マニュアルである。

たとえば、こんな感じだ。

16ページの物語文は、主人公の心情の変化とその理由について読み取ら
せていくのが主眼です。そのために、まず、太郎には母親がおらず、父親
と弟の3人暮らしであることを15行目の記述で確認させます。

その後、以下の内容を発問しながら、授業を進めていきます。
・20行目、太郎が「面白くない」と言った理由
・25行目、父親が黙って出て行ったときの心情。
などなど・・・。

ほとんど全ての文章にこのような指示・マニュアルが記されている。昨年
と同じ文章なら、指示書の流用も可能だが、新しく扱う文章は、新たに指
示書を作成しなければならない。

僕は、主に中学生を担当していたのだが、冬期講習の中2のテキストが全
く新規のものに変わったため、講習で扱う文章の指示書を全て新しく作ら
ねばならないことがあった。

これが、本当にしんどかった。最終締切が、テキストをもらって5日後ぐ
らい。普段は、他の先生と同じように校舎で業務を行っているので、教科
委員としての仕事は、午前中か、授業終了後ということになる。

10本近い文章を全て読み、主題をまとめ、それぞれの重要ポイントや発問
例を考えた。当然、休日を利用しないと間に合わない。1日で7つの指示書
を作り、なんとか間に合わせたが、最後のほうは、もう何だか分けがわから
なかった。

他の教科委員の方々が非常に優しく、とっても酷かったであろう、この指示
書を手直してくださり、「いや、別に荒木先生の解釈でも良かったんですけ
どね・・・」とフォローしてくださった。


そして、先生方への研修。これも参った。

僕みたいな人間が、大勢の先生方を前にして、偉そうに教科の話をするのは
気が引けた。確かに、これも参ったのだが、それ以上に参った、というか
頭に来た、というか、あきれたのが、研修に参加する先生方の態度である。

研修というからには、当然、事前準備が必要な場合がある。研修の内容は
事前に通達され、参加する先生方に事前準備が必要な場合もある。例えば、
模擬授業(研修の場で行う授業)の準備、指導法考案、入学試験を解いて
くる、といった内容だ。研修の場で、次回までの宿題を出すこともある。

そういった「課題」をやってこないで研修に参加する先生のなんと多いこ
とか!

「忙しかった」、「忘れていた」、「研修内容を見ていなかった」・・・・・。
そんな言い訳が連なる。そう、まるで、『生徒』と同じなのだ。

ろくな研修もしないで、偉そうなこと抜かすな、と言われたら、確かにそ
うかもしれないが、それにしても、である。真面目に参加している先生方
が可哀想だ。

生徒には宿題をやってこなかったら、絶対に怒るくせに、自分が宿題をや
る側になったら、やってこないなんて、ずるい。卑怯だ。そういうずるい
先生が、悲しいことに存在する。

「こいつら、ホントにいい加減にしろよ!」と思うのは、実は生徒に対し
てばかりではなかったりする。

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○2005年の配信は今週が最後です。
本年も読者の皆様に助けられ、1年を終えることができました。
本当にありがとうございました。

○2006年は1月11日(水)からスタートいたします。
皆様、良いお年をお迎え下さい。

○追記
まぐまぐBooksアワードにたくさんの投票&コメントをいただき、
ありがとうございました。多くのメルマガがある中での31票、257位。
ものすごく嬉しく思います。これを励みに、2006年も踏ん張ります!

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     ◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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