日記・blog

(〃 ̄ω ̄〃ゞ  なっとく 知っ得 歯の学校

こんにちは 野寺義典です。銀座の開業医(歯科)が、ちょっとした歯のお話しを、短編にてみなさんにお贈りします。


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(〃 ̄ω ̄〃ゞ なっとく 知っ得 歯の学校 平成 22 年 1月 31 日号

2010/01/31

       平成22年1月31日号です

歯科と虐待
 
東京都江戸川区で両親から暴行を受け、小学生が死亡するという傷ましい事件
が起こりました。

この事件が起こる前、児童の担当歯科医は学校側に「家庭内での暴力」の可能
性を示唆していたようです。

 
歯に「虐待」の後でも残るの?

 
そのようにお感じの方も多いでしょう。

もちろん、殴られたらり、蹴られたり、したことにより、歯が折れたり、唇が
切れたり、といった「外傷」の問題は多いのですが、それよりも、「虫歯が多
い」という事実が、実は虐待によって起こるのです。

 
2004年10月「改正児童虐待防止法」という法律が施行されました。
発見者に対して、児童に虐待の疑いがある場合、通告が「義務」づけられました。
虐待を受けているという確信がなくても、児童相談所や区役所などの行政に通告
しなければならないのです。

 
各地域の歯科医師会は、会員の歯科医向けに広く啓蒙活動を行ってきました。
児童のお口を観察し、「虫歯が多い」場合には、「虐待」を疑うように指導して
きております。

この場合、虐待とは、児童の育児を放棄する、ネグレクト を意味します。

児童に対して、満足な食事を与えない、歯ブラシをさせない、虫歯があっても
治療にいかせない、など本来の育児を放棄しているというものです。

各地域の歯科医師会のまとめでは、育児放棄などの虐待を受けた児童は、平均的
な児童の3〜5倍もの虫歯がみつかったという報告が多数あります。
 
これらは、現在の児童のほとんどに、虫歯がみられなくなったという良好な社会
状況が背景にあります。

高度経済成長期にみられた虫歯だらけの子供達(このことを「暴発的な虫歯:
ランパントカリエス」 といいます)が減り、ほとんどの子供に虫歯がみられな
くなりました。

近年は、保護者の方の意識が高くなり、歯ブラシがよくできるようになったので、
虫歯がほとんどなくなったのです。
それだけ、子供に目がとどくようになったのですね。

 
社会の成熟は、われわれに良い面と悪い面の両方をもたらせます。
成熟化した社会の副産物、「虐待」。

そのの防止には、周囲の感心と早期発見が大切なようです。

社会の病気、「虐待」にも、虫歯に対する早期発見の目と同様、厳しい目を光ら
せてお口の中を見つめていきたいと思います。

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創刊日:2002-10-14  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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