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中学受験の質問箱

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中学受験の質問箱(No.352)

2005/12/31

○○○○○○○○○○ 「中学受験の質問箱」 ○○○○○○○○○○

第352号 2005/12/31 発行  発行者=福、ジンパチ

このマガジンは保護者からメールでいただいた質問に
中学受験を体験した方が答える方式のものです。
(なお、塾の講師の方々からの回答も含めます)

///////////////// 今回の質問と回答 //////////////////////////////

0569 質問者 大阪 やっこさん

Q:小四の息子の母です。
大手進学塾に通わせているのですが、夏を過ぎた頃から成績が落ち、
塾のフォローにと思い家庭教師をつけました。
しかしフォローになるどころか自社の教材を教えてばかり。
頼めば塾の方も教えてくれるのですが、
出される宿題は自社のテキストからで塾とは関係ないところです。
結局両方の宿題に追われているのが現状です。
良かれと思いしたことがなんだか裏目にでているようで、どうしたものかと悩んでます。
最終的には実力がつくのかもしれないけれど、
子供を追い詰めてしまっているようでたまりません。
子供は焦りや危機感があるのかやめたがりません。 
塾と家庭教師両方やられている方は一体どのようにされているのでしょうか。

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回答者:関西 元・塾講師さん

A:家庭教師の依頼目的と現状が合っていません。 
集団指導塾に加えて新たに「家庭教師塾」に通っておられるのと同じことで、
得意な教科をさらに伸ばしたい場合なら意味があります。 塾のフォローであれば別の教材は不要であり、
教材を売って儲けることも求めている派遣業者と考えられます。 業者のオリジナル教材を使うかは、
最初に契約するときに確認すべき事項です。 ご質問のようなケースを、「業者の鴨にされている」と
評する保護者もおられるかもしれません。 家庭教師を頼まれてからの成績推移はいかがなものでしょうか。 
小学校・塾・家庭教師のトリプルスクール状態が続けば、かえって成績は落ちていくでしょう。 
まだ小4だから続いているようなものです。 塾をやめるお考えがなければ、この家庭教師は不適です。 
塾よりも家庭教師の教材が子供さんに合っていれば、塾をやめて家庭教師だけにする選択もあります。 
しかし、塾の宿題量を考慮してくれない家庭教師が良心的であるとは思えませんし、
受験に関する総合的な相談をすることも期待できません。 

塾のフォローについては、ノウハウが無いのかもしれません。 塾のフォローをうたうのであれば、
その塾の教材のみならず担当講師についても精通していなければなりません。 
個人的に面識がなくても、業者が家庭教師にレクチャーすべきでしょう。 
「この問題は何々先生が作成していますね。」「この講座はお子様には必要(不要)ですよ。」といった
アドバイスをもらえなければ、家庭教師に高い授業料を払う値打ちが薄れます。 
そのレベルの家庭教師が関西で何人おられるのか疑問です。  
それと、ご質問の文面からはわからないのですが、成績が落ちたのは1教科だけで、
その教科だけ家庭教師に依頼されているのでしょうか。 国語・算数・理科・社会の4教科で、
塾に週4日通っておられるとします。 家庭教師を1教科頼めば週5日になります。 
学年が上がれば通塾日数も増えますし、家庭教師に複数の教科を頼めばさらに上乗せされます。 
4教科の家庭教師を頼まれているのであれば、子供さんに大変な負担がかかっています。 
家庭教師に来てもらう日数面からすれば、4教科を教えられる家庭教師だと助かります。 
4教科なら別々の家庭教師に2時間×週4回来てもらうところを、
1人の家庭教師なら4時間×週2回などで柔軟に対応できるからです。 
1人の家庭教師では、4教科も十分な指導ができないという業者がいるかもしれません。 
ならば、1教科だけなら3ヶ月で塾の復習テスト成績の偏差値を5ポイント上げられるのか、
などの具体的な数値目標が提示されるべきでしょう。 塾の復習テスト成績を上げる目標があるのに、
塾以外の教材ばかりを使っていれば本末転倒となります。 
塾の言いなりになって講座を受けると過密スケジュールになるから、
その調整を家庭教師がアドバイスしますとうたっていたとしても、
家庭教師を頼むこと自体が過密スケジュールにつながるのです。 
塾のカリキュラムについていけない教科であれば、塾の宿題に上乗せするのは逆効果です。 

むしろ、塾の宿題を間引きしてでも、着実に学力を積み上げていくことを考えるべきです。 
別の教材を使うとすれば、部分的に強化したい分野があるときなどに限られます。 
そのような裁量権を家庭教師に与えていない業者なのでしょう。 教材販売がメインの業者であれば、
生徒に応じて学習プログラムを組み立てていくタイプの家庭教師は登録してきません。 
派遣業者に紹介してもらうかどうかに関係なく、
相性がいい家庭教師に巡り合えるかは運次第な面もあります。 
ご質問のようなケースは家庭教師の相性とは関係なく、業者のシステムの問題です。 
塾のフォローであれば、教材販売を行っていない業者の方が良いでしょう。 
ただし、子供さんが同じ家庭教師に教えてもらうことを望まれているのであれば、
業者の教材を使わないように申し入れてみればいかがでしょうか。 
業者の教材を使うことが家庭教師派遣の条件であるならば、子供さんが望まれても解約された方が
良いでしょう。 もちろん、今までの経緯で同じ家庭教師に続けて頼みたくないのであれば、
業者の教材を使うかに関係なく解約されるべきでしょう。 

解約されるのであれば一旦は塾だけの生活に戻して、家庭教師に関しては情報を集められてから
再考されることです。 家庭教師に頼らずに自学自習の習慣をつけておいた方が、中学に入っても伸びます。 
個人情報保護法の施行前には、一部の塾が塾生名簿を家庭教師派遣業者に横流ししていた時期がありました。
いまだに塾業界への不信感は保護者の間で根強く残っており、
家庭教師の件を塾に相談して良いものなのか迷うところでしょう。 
すなわち、塾に相談しても紹介料目的で家庭教師派遣業者と組んで、
できるだけ高い授業料を取ることだけを考えてくるのではないかという不信感です。 
業者を介さずに家庭教師と直接契約できるのが最良ですが、相性が合わなかった場合に
別の家庭教師を探すのに苦労します。 家庭教師とのトラブルを起こさないために
派遣業者は存在するのですが、派遣業者自体がトラブルの原因となるのは最悪です。 
また、塾・予備校や家庭教師派遣業者の中には、株式上場している業者もあります。

 株主がいるわけですから、利潤追求を目的としています。 
費用に見合うだけのサービスが受けられているのかは、しっかりと見極める必要があります。 
ただし、株価が云々ということは、他の業者と比較する上では意味がありません。 
全ての塾・予備校や家庭教師派遣業者を株価で評価すれば、
上場している業者よりも下回るであろう業者がほとんどであるからです。 
家庭教師派遣業者の中には、個別指導塾のように教室を構えて家庭教師が教えているところもあります。 
特に中学生や高校生で学校からの帰宅が遅くなる場合に、
このような教室が通学ルート途中にあれば便利です。 小学生時代に塾や家庭教師との対応に疲れて、
塾通いの不要な中学を選ぶ保護者もおられます。 

また、不況になればなるほど、塾通いが必要なダブルスクール校の存在価値は薄れてきます。 
個人的にはダブルスクール校の大学進学実績は2分の1に評価しています。 
ダブルスクール校を志望されるのであれば、受験業界を研究する好機と前向きにとらえてください。  

余談になりますが、質問箱倉庫2005年−32番の回答において、
「関西では来年度は入試日程が変わるのですが、4教科から社会を除いた3教科へのシフトがみられ、
社会を捨てる受験生もでてくるでしょう。」と書きました。 この回答は夏休み前に書いたものですが、
社会をやめることを勧めるのは塾にとっては勇気のいることです。 
しかし、統一入試と騒がれた割には、1月14日〜19日まで連日のように3教科で受験できる
私立中学が関西にはあります。 3教科校を第1志望とする塾生に、
早い時期から社会をやめることを勧めた塾は先見の明があったと言えます。 
個人で社会をやめるとなると躊躇しても、塾が勧めてくれれば迷いがなくなります。 
ましてや進学する気の無い関東の私立中学は、4教科だから無視しなさいということです。 
寮ならともかく、下宿してまで進学するに値する中高一貫校は無くなりました。 

そして、4教科校を第1志望とする塾生に、社会科講師を集中的に投入する体制も組めたからです。 
社会の取り扱いをどうしたかが、来年度以降の塾選びの判断基準の一つと考えます。 
おそらく現在の小4が受験されるときには、塾業界内の序列において難関校から中堅校に
格下げされる中高一貫校が増えていることでしょう。 社会のみならず理科も必要なのは難関校のみで、中
堅校は2教科が主流となるかもしれません。  最後に参考図書を紹介いたします。 
「塾選びで失敗しない!成績を上げる塾の見分け方」(青田大作著;碧天舎,2003年,定価1050円)では、
59頁〜65頁に家庭教師について書かれています。 
また、「知らないと損をする 塾・家庭教師の選び方」
(馬場和子著;ふきのとう書房,2004年,定価1365円)では、114頁〜142頁に
家庭教師のトラブル対処法も含めて書かれています。 
子供さんとともに現状を冷静に分析されて、より良いご選択をなさってください。

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