政治・経済

参議院議員森元つねおの国会だより

自由民主党参議院議員森元恒雄の国会での活動報告です。現在の国会の情勢、地方分権や教育問題などに関する情報を、原則週1回配信します。

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【参議院議員森元恒雄の国会だより】

2007/02/26

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 参議院議員 森元恒雄の国会だより  2007/2/26--No.254
                http://www.t-morimoto.com/

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● 制度に内在する格差(7) ―公立病院と民間病院―


 設置者の違いによって財政措置に差があるのは、学校に限りません。
例えば、病院などもその一つです。

 現在、都道府県や市町村が設置し、運営する病院については、様々な
名目で一般会計から財政資金が投入されており、その金額は6,800億円
(平成17年度決算)にのぼっています。

 この一般会計による財政負担に対し、国は一定のルール(繰出し基
準)を設定し、毎年度所要額を地方財政計画に計上するとともに、地方
交付税による財政支援措置を講じています。

 病院事業に対し、一般会計が財政負担すべきものとして国が定めてい
る繰出し基準は、病院の建設改良費から結核・精神医療、リハビリテー
ション医療、周産期・小児医療、救急医療、高度医療、へき地医療に要
する経費や医師・看護師等の研究研修費、保健衛生行政費、さらには付
属の看護師養成所・診療所の運営費に至るまで多岐にわたっています。

 地方自治体が設置・運営する病院事業に赤字が生じた場合、その赤字
は設置者である地方自治体が処理せざるをえず、その方法は、通常一般
会計が税金で負担する他ありません。

 また、地方自治体が設置する病院の多くは、地域住民の医療を確保す
るため、民間では採算性が低く病院の建設が難しい地域や、民間では採
択できない診療科目を中心に運営されており、繰出し基準に定められて
いる費目は、一般会計が財政負担することに合理的な根拠があるものが
大半だと思います。

 問題は、民間の病院が公立病院と同じ地域、同じ診療科目、同じ診療
体制をとっているにもかかわらず、その場合でも国や地方自治体からの
財政支援措置が全く制度化されていないことです。

 現在の地方公営企業、わけても病院事業は、民間ではできない、やら
ない地域・分野については、一足跳びに地方自治体がやらざるをえない
との発想に立っているように思われます。

 しかし、地方自治体でなければできない事業であればともかく、地域
の住民が必要とする事業を誰がどのように実施することが望ましいかを
考える場合、まず第一に、民間事業者が完全に独立独歩で設置、経営す
ること、第二に、設置に対してのみ財政支援すること、第三に、経営に
対して財政支援することの順にその適否、妥当性を検証することが望ま
しいことは言うまでもありません。したがって、この順に、その可能性
を徹底的に追究すべきであり、地方自治体が自ら事業主体となること
は、どのような事業であっても、他に採りうる方法が全くなく、真に止
むをえない場合に限るべきです。

 このように考えると、地方自治体が自ら病院を設置・運営した場合に
限って国が財政措置する現在の仕組みは、地方自治体の判断の幅を著し
く制約する大きな原因になっているように思われます。

 民間の病院についても、公立病院と同様の条件の下で同様の体制を
採った場合には、同様の財政支援措置を講じるべきであり、そうするこ
とによって公立病院の民営化が促進されるものと思われます。

 なお、民間の病院に財政支援する場合には、それが地方自治体に対す
る安易な依存体質を生むことがないよう、その具体的な方法は慎重に検
討する必要があることは言うまでもないことです。


                    参議院議員 森元恒雄


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