政治・経済

参議院議員森元つねおの国会だより

自由民主党参議院議員森元恒雄の国会での活動報告です。現在の国会の情勢、地方分権や教育問題などに関する情報を、原則週1回配信します。

全て表示する >

【参議院議員森元恒雄の国会だより】

2006/04/03

■□■===============================================■□■

 
 参議院議員 森元恒雄の国会だより  2006/4/3---No.207
                http://www.t-morimoto.com/

■□■===============================================■□■


● 国の資産・負債の圧縮


 わが国の財政再建の進め方を検討する党の財政改革研究会において、
先日、国の資産・負債の圧縮に関する中間報告がプロジェクトチームか
ら行われました。

 そのポイントは、(1)国有財産に関する命名権の売却で1千億円、
(2)小規模・低利用国有財産の売却で2兆円超、(3)国有財産の有
効活用に関する市場化テストで10兆円、(4)国が保有する金融資産の
証券化で100兆円超、計112兆円超の歳入を確保するというものです。

 (1)と(2)は単純な資産の売却ですから、具体的にどう進めるか
は別として余り議論の余地がありません。(3)は、例えば空港や庁舎
等を国が上物を利用したまま底地だけを民間に処分するものですから、
果たしてどこまでそのような方法が妥当するのか、個別案件ごとに慎重
に検討する必要があると思われます。

 問題は(4)の金融資産の証券化です。これは、現在国が保有してい
る地方自治体や特殊法人等に対する貸付金を証券化し、それを市場で売
却することにより、貸付金及び国債を両立てで圧縮しようとするもので
す。

 こうすることによって、国は約115兆円の国債を消却することができ
ると言われています。750兆円以上にのぼる国債・借入金残高に喘いで
いる国のバランスシートの現状からすれば、こんな好都合な話はありま
せん。

 しかし、問題はそう簡単ではありません。国の貸付金と国債を圧縮す
るということは、既にこれまで地方自治体等に貸し付けた資金を民間に
譲渡するということを意味しているだけでなく、今後国は地方自治体等
に対し新たな資金の貸付けは一切行わないことになりかねないからで
す。いわば、郵政民営化で行ったことを政府部門全体で行うことになる
わけですが、そのことの是非を正面から論ずることなく、国民的議論も
行わないままに、そのような重要な政策変更に当たることを果たして決
めてしまってよいものでしょうか。

 とにかく小さな政府が望ましいとの考え方に立つ人々は、資金の供給
についても政府は極力手を引くべきだと考えているようですが、本当に
市場に全てを委ねることで社会が必要とする資金が全ての分野にわたっ
て過不足なく公平に供給されるでしょうか。力の強い者だけが、有利な
条件で資金を手にすることが出来る事態に立ち至らないでしょか。国に
よる資金の貸付け業務のあり方について、正面から原点に立ち返って議
論する必要があると思います。

 次に、仮に貸付金を証券化して民間に譲渡するとしても、その際には
借り手の同意を条件とすべきです。なぜなら、例えば地方自治体向けの
国の貸付金の中には現在の金利情勢に照らして随分高い金利のものがな
お多量に残っており、かねて地方自治体から繰り上げ償還を認めてもら
いたい旨の要望が出されていたにもかかわらず、国はこれまで耳を貸し
て来ませんでした。それは、繰上げ償還を認めると、財政融資資金会計
の収支が悪化するからに他なりません。しかし、このような中で貸付金
を民間に譲渡するようなことになれば、地方自治体が猛反発するのは必
至です。民間に売却するぐらいなら、当然自分達地方自治体に繰上償還
を認めるなり、原価で売ってもらいたいということになると思います。
 その財源はどうするのだとの意見が出るかと思いますが、地方自治体
向けの融資の高金利分位であれば、借換債を発行して全て民間資金に乗
り換えてしまう位の力はあるはずです。


                    参議院議員 森元恒雄


◆=====================================================◆

☆参議院議員森元恒雄事務所☆
〒100-8962東京都千代田区永田町2-1-1参議院議員会館325号室
TEL 03-3508-8325  FAX03-5512-2325
ホームページ
http://www.t-morimoto.com/
メールアドレス
tsuneo_morimoto01@sangiin.go.jp

――――――――――――――――――――――――――――

● メルマガの解除は、
http://www.t-morimoto.com/mm.htm
(「まぐまぐ」でご登録の方)
にて、解除の手続きをよろしくお願いいたします
(「melma!・メルマ」でご登録の方は最後尾で↓)。

手続きをしても解除されない場合等は、
アドレスの転送設定等をご確認の上、
tsuneo_morimoto01@sangiin.go.jp
までご連絡ください。

● メルマガの新規登録は、
http://www.t-morimoto.com/mailform/mmm.htm
にて受付中です。

=========================================================
  【「参議院議員森元恒雄の国会だより」の著作権は、
    森元恒雄事務所に帰属します。】

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2002-05-26  
最終発行日:  
発行周期:週刊  
Score!: 92 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。