政治・経済

参議院議員森元つねおの国会だより

自由民主党参議院議員森元恒雄の国会での活動報告です。現在の国会の情勢、地方分権や教育問題などに関する情報を、原則週1回配信します。

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【参議院議員森元恒雄の国会だより】

2006/02/06

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 参議院議員 森元恒雄の国会だより  2006/2/6---No.199
                http://www.t-morimoto.com/

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● 医療保険制度改革(2)


(2)介護療養病床の廃止

 今回の医療費適正化の柱の一つは、現在の療養病床を再編して、介護
療養病床を廃止することです。

 入院患者の平均在院日数は、欧米諸国が米6.5日、英7.6日、独10.9
日、仏13.4日であるのに対し、日本は36.4日と3倍〜5倍も長いことが、
わが国の医療費が嵩む原因の一つになっています。因みに1人当たりの
給付費は、全国平均で特別養護老人ホームが月31.9万円、老人保健施設
が月33.3万円であるのに対し、介護療養型医療施設は月44.2万円です。

 なぜ、欧米に比べてこんなに入院日数が長いのか。その原因の一つ
は、これまで患者を病院以外の施設で受け入れる態勢が整っていなかっ
たことにあります。一旦病院に入院すると、完治して家に帰れる状態に
なるまで、少しでも長く病院に居たいとの意向が患者本人、家族を問わ
ず強いことが影響していると言われています。

 そこで、治療を受ける必要が無くなったのに、引き続き入院してい
る、いわゆる社会的入院を無くす狙いで6年前に介護保険制度が始まり
ました。しかし、いきなりそれまでの療養病床を廃止する訳には行かな
いとの理由で、それを医療保険適用の病床と介護保険適用の病床に区分
して存続させたことが、介護保険制度が軌道に乗ったにもかかわらず、
あいかわらず社会的入院が一向に解消されない最大の原因です。

 療養病床の入院患者は、実態調査によれば、介護型だけでなく医療型
に入院している患者でも、その半数は医師の対応をほとんど必要とせ
ず、また、医師が対応する必要があるとされる患者でも、その6割強は
週1回程度の対応で足りると言われています。

 都道府県別の統計データを見ると、病床数と平均在院日数の間にはか
なり強い相関関係が見られ、病床数が多く平均在院日数が多い県ほど1
人当たり老人医療費が嵩む傾向にあります。また、全国的には西高東低
の傾向が見られます。
 特に、病床の中でも介護療養病床は地域的偏在が大きく、高齢者1人
当たり給付費は最大の高知県と最小の宮城県とで13倍もの開きがありま
す。

 そこで、療養病床については、今後医療保険で対応するのは利用の必
要度が高い患者を受け入れるものに限定するとともに、医療の必要性が
低い患者については、これを病院から老健施設、ケアハウス、グループ
ホームや在宅に移し、介護保険で対応することにしようと言うのが、今
回の改正のポイントの一つです。

 ただし、このような切り替えをいきなり行うと現場で混乱が生じるこ
とが予想されるため、5年間の経過措置を設け、平成23年度末には介護
型は全て廃止することにしています。

 因みに、療養病床は現在医療型が25万床、介護型が13万床、計38万床
ありますが、厚生労働省はこれを平成24年には医療型を10万床減らして
15万床に、介護型を廃止して、23万床を介護保険の対象(老人保健施設
15万〜17万床、ケアハウス・在宅6万〜8万床)にするとしています。

 そして、この療養病床転換を促進するため、医師、看護職員等の配置
基準の緩和、施設基準の緩和、介護保険事業計画の参酌標準の見直しを
行うとともに、都道府県、市町村が交付金を財源として転換に必要な資
金の一部を助成するしくみを設ける予定です。

 人口千人あたりの医師数及び看護職員数は、欧米諸国と比べて大差な
い(医師:日2.0、米2.3、英2.2、独3.4、仏3.4、看護職員:日7.8、米
7.9、英9.7、独9.7、仏7.3)ものの、人口千人当たり病床数は、欧米諸
国に比べて著しく多い(日14.3、米3.3、英4.2、独8.9、仏7.7)ため
に、わが国の場合、病床当たりの医師及び看護職員が欧米諸国に比べて
極めて少ない(医師:日13.7、米66.8、英49.7、独37.6、仏42.5、看護
職員:日54.0、米233.0、英224.0、独108.6、仏91.1)という特異な状
況にあります。

 このような実態からも、わが国では病院がその本来の機能を十分に果
たしていないことが分かると思います。限りある資源を最大限有効に活
用するためにも、病院にはそこで疾病の治療を受ける必要がある人だけ
を受け入れ、その状態を抜け出した人はその程度に応じて最もふさわし
い施設に移ることは当然のことであり、早急にそのような社会的態勢を
整える必要があります。療養病床の転換は大いに促進すべきであると思
います。


 追伸 今回の医療保険制度改革に関する現時点での厚生労働省の案を
http://www.t-morimoto.com/files/20060125hoken.htm
に掲げておりますので、ご入用の方はそちらにアクセスしていただきた
いと思います。


                    参議院議員 森元恒雄


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