政治・経済

参議院議員森元つねおの国会だより

自由民主党参議院議員森元恒雄の国会での活動報告です。現在の国会の情勢、地方分権や教育問題などに関する情報を、原則週1回配信します。

全て表示する >

【参議院議員森元恒雄の国会だより】

2006/01/30

■□■===============================================■□■

 
 参議院議員 森元恒雄の国会だより  2006/1/30---No.198
                http://www.t-morimoto.com/

■□■===============================================■□■


● 医療保険制度改革(1)


 社会保障の中核をなす医療保険制度の改革については、昨年12月1日
に決定された「医療制度大綱」に基づき、現在その具体化に向けて鋭意
作業が進められています。

 その柱は、(1)医療費の適正化、(2)新たな高齢者医療制度の創
設、(3)保険者の再編・統合です。


(1)医療費の適正化

 高齢化が進むにつれ、医療費がGDPの伸びを上回るピッチで増え続け
ることは確実です。来年度28.5兆円(対GDP比5.5%)と見込まれる医療
費は、10年後には1.5倍の40兆円(同6.3〜6.6%)、20年後には2倍の56
兆円(同7.5〜8.2%)に膨らむものと見込まれています。

 かつてのような高い経済成長は望むべくも無く、膨大な借金を抱えて
いる財政の健全化が急務とされる中で、この医療費の伸びをGDPの伸び
の範囲内に抑えることができるか、国民皆保険を堅持しつつ医療保険財
政の健全性を確保することができるか、これが医療保険制度改革の眼目
です。

 今回の改革案を実行することで、厚生労働省は、来年度1兆円、10年
後には3兆円、20年後には8兆円医療費を削減できると見込んでいます。
しかし、それでも医療費の対GDP比率は上昇し続け、毎年度1兆円ずつ医
療費が増加することは避けられない情勢です。
 このこと一つ見ても、いくら「小さな政府」を目指したとしても、財
政健全化を達成するには、歳出削減だけでは限界があることが分かると
思います。

 医療費の伸びを抑える方策として、厚生労働省は国と都道府県の双方
が5ヵ年の医療費適正化計画を策定し、生活習慣病対策や長期入院の是
正に取り組むとしています。その上で、計画目標の達成状況を検証し
て、それを診療報酬に反映させる、つまり都道府県ごとに診療報酬に差
をつけることにしています。

 当初、厚生労働省は計画目標が達成されなかった場合には、都道府県
に財政措置の面でペナルティを課すとしていましたが、さすがにこれは
都道府県の猛反発を受けて引っ込めました。

 医療費抑制に都道府県の協力を得たいと考えることは分かりますが、
医療行政全般に権限を持っている国においても、これまで医療費を抑制
する効果的な手を打てなかったのに、全くと言っていいほど権限を与え
られていない都道府県には、いくら計画目標達成に努力しようとしても
その術がありません。それなのに、結果責任だけ取らされたのではた
まったものではありません。

 そもそも、厚生労働省が都道府県に医療費抑制の努力と責任を求めよ
うとした背景には、医療費の都道府県格差があります。1人当たり老人
医療費は最高の福岡県(92万円)と最低の長野県(61万円)との間に約
30万円、1.5倍の格差があることに着目したからです。

 しかし、医療費の都道府県格差は何に由来するものであるのか、未だ
その要因分析が十分に行われておりません。格差が都道府県の施策の差
によるものなのか、それとも施策の良し悪しにかかわらず外的、地域的
な事情に起因するものなのか、なるほどと納得できるレベルまで十分に
解明されていないからです。
 にもかかわらず、都道府県に責任だけを押し付けようとする厚生労働
省の姿勢はいかがなものかと思います。

 今回の医療費に限らず、最近の厚生労働省の事案の進め方、施策の根
拠付けには、いささか強引さが見られることが気になります。

 昨年暮れの三位一体の改革を巡って、地方六団体との間で最大の争点
となった生活保護費の国庫負担割合についても、その地方負担を1/4か
ら1/2に引き上げる根拠として生活保護率に地方自治体間で大きな格差
が生じており、それは専ら生活保護の認定に臨む各地方自治体の姿勢の
差に由来するとしていたことに現れています。
 この点については、厚生労働省と地方自治体の協議の場で、地方自治
体側から、格差は専ら各地方自治体ごとの地域的事情、すなわち失業率
や独居老人比率、寡婦比率などに由来するものであることが、統計学の
分析手法を用いて科学的に立証されたところです。

 全ての施策に共通して言えることですが、問題が起こる原因がどこに
あるのか、それを冷静に見極め、その根源を断つという姿勢で対処しな
い限り、問題の解決、解消に役立たず、社会を誤った方向へと導きかね
ません。そのことをしっかりと頭に置いて検討し、議論して行く必要が
あると考えています。


 追伸 今回の医療保険制度改革に関する現時点での厚生労働省の案を
http://www.t-morimoto.com/files/20060125hoken.htm
に掲げておりますので、ご入用の方はそちらにアクセスしていただきた
いと思います。


                    参議院議員 森元恒雄


◆=====================================================◆

☆参議院議員森元恒雄事務所☆
〒100-8962東京都千代田区永田町2-1-1参議院議員会館325号室
TEL 03-3508-8325  FAX03-5512-2325
ホームページ
http://www.t-morimoto.com/
メールアドレス
tsuneo_morimoto01@sangiin.go.jp

――――――――――――――――――――――――――――

● メルマガの解除は、
http://www.t-morimoto.com/mm.htm
(「まぐまぐ」でご登録の方)
にて、解除の手続きをよろしくお願いいたします
(「melma!・メルマ」でご登録の方は最後尾で↓)。

手続きをしても解除されない場合等は、
アドレスの転送設定等をご確認の上、
tsuneo_morimoto01@sangiin.go.jp
までご連絡ください。

● メルマガの新規登録は、
http://www.t-morimoto.com/mailform/mmm.htm
にて受付中です。

=========================================================
  【「参議院議員森元恒雄の国会だより」の著作権は、
    森元恒雄事務所に帰属します。】

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2002-05-26  
最終発行日:  
発行周期:週刊  
Score!: 92 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。