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フィンランドの生活・文化の結晶、サウナを通してフィンランドを身近なものにするマガジンです。フィンランドはどんは国、サウナの効用、トピックス、季節の便りなど、簡単にヴィヴィットに配信しています。

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フィンランドからサウナ通信

発行日:12/15

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■ ◆フィンランドからサウナ通信◆ 第99号 2009年12月15日発行
□      ・・美容と健康に、楽しい団欒に・・
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■ 目 次
1.フィンランドはこんな国---世界最大級の原子力発電所を建設中
2. フィンランドサウナ--- 伝統の「サウナ外交」を脅かす女性の社会進出 
3.トピックス
(1)本場フィンランドからサンタクロース来日、フィンエアーが招来
(2)何か国・地域でサウナ入る? 立命館アジア太平洋大生らギネス記録再挑戦へ 
(3)“命 みんなで守る”サンタの国の奇跡
4.季節の便り
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1.フィンランドはこんな国---世界最大級の原子力発電所を建設中 

 フィンランドの首都ヘルシンキの西約300km。ボスニア湾から寒風が吹きつけるオルキルオト原子力発電所(現在2基)で、3号炉が建設中で、日本の企業も原子炉容器を納入した。出力160万kWと世界最大級で、国全体では5基目となる。また、第4号炉の建設も申請している。
 フィンランドには、他にロビーサ原子力発電所(現在2基)があり、もう1基新設される予定で、合計7基まで射程距離に入っている。

 フィンランドでも90年代は、新しい原子力発電所の建設に反対する勢力が多数を占めていた。しかし、電気エネルギーは、石炭28%、石油19%、天然ガス15%で化石燃料のウエイト62%と高かく、海外に依存している。川や湖は豊富だが、平坦地が多く、ノルウェーやスェーデンほど水力発電に頼れない。因みに水力18%、廃棄物利用など13%となっていた。
 林業や金属機械、化学製品など主要産業は大量のエネルギーを使い、寒冷地のため暖房用にもエネルギーは必要で、一人当たりの電気の消費量が日本の約2倍あり、毎年1.5〜3%ずつ電力消費量が増加している。
 そのため、電力需要を賄い、しかも地球温暖化を防ぐためには、原子力発電の増設しかないとの結論に、2002年に議会が建設を承認、05年に本格着工。3号炉建設がトントン拍子で進んだ背景として、当時の貿易産業省の原子力部長リク・フツネン氏は「地球温暖化への危機感」「小国の機敏で現実的な国民性」を挙げた。

 2012年には、オルキルト3号炉が稼動を開始し、4号炉も建設がスタートするであろう。
 
 このオルキルト原子力発電所放射能管理担当のティモ・ニッカネンさんは、「原子力発電で最も重要なのは安全性の確保です。そのためにも日常的に放射能管理が必要です。ヨーロッパでは公衆の受ける放射能の限度を1年間に1ミリシーベルトとしていますが、実際には0.001ミリシーベルトを超えていません。大気、海水、土壌、植物などのサンプル調査の結果を常にオープンにしています。30年以上にわたるわが社の実績により、周辺住民もわれわれの仕事を信頼してくれ、原子力発電に対する姿勢も非常に肯定的です」と自信を持って語る。
 フィンランド人は殆どの家族が田舎にコテージを持っていて、必ずサウナを備えている。ニッカネンさんも休みになると、住んでいるラウマ郊外のサマー・コテージでサウナやヨットを楽しむ。寒い冬でもサウナで熱くなった体を外の雪や湖に投げ出して、ほてりを冷やすのがフィンランド式。
「もう子供たちも成長して独立したし、静かにゆっくりするのが何よりですよ。コテージでは修理をしたり、家具を作ったり、何かと忙しいんです。」
(ティモ・ニッカネンさんの記事は、文藝春秋12月号「世界の電力マン」ある日の自分史より)


2. フィンランドサウナ--- 伝統の「サウナ外交」を脅かす女性の社会進出 

(1)フィンランドでは重要な政策はサウナで決められるといわれる

 フィンランドでは、政治家やビジネスマンは「交渉相手」を、よくサウナに誘うという。「サウナ外交」の言葉の所以である。裸の姿で大仰な威厳を保つのは難しく、白樺の小枝(ヴィヒタ)を振り回すと、ロウリュ(熱気)の中で「敵意」は和らぎ、頑なな心は妥協を受け入始めるものである。
 フィンランドでは、サウナは伝統的な生活文化で、国民的娯楽である。ビジネスマンも、政治家も、交渉が難航した場合にはサウナに行き、リラックスした中で議論を続けるという習慣がある。この「サウナ外交」はしかし、効率アップを求める声や女性のめざましい政財界への進出に伴い、廃れつつあるという。
しかしながら、「交渉」などという前に、サウナはフィンランドでの客をもてなす伝統の一つであることを忘れてはならない。

(2)「サウナ外交」の障害となってきた女性の社会進出

 タルヤ・ハロネン大統領(女性、2000年3月就任、2006年3月再任、任期6年)の報道官(女性)は、「サウナ外交は、サウナに入る時間がないため、行われなくなってきている」と語った。
 2005年、ハロネン大統領は、ロシアのプーチン大統領が訪問した際、国賓をサウナに招くという長きにわたる伝統を初めて破った。報道官は、「ハロネン大統領は、サウナが好きですが、外国の要人とは一緒に入らないというだけのことなのです」と語った。しかしながら、プーチン大統領は、この時、ハロネン大統領の夫と一緒にサウナに入ったとのことである。

 欧州議会議員となったフィンランド人は、グローバル化がサウナ外交を難しくしていると感じている。裸を受け付けない文化的背景を持つ人物との交渉も増えてきているためだと云っている。「ヨーロッパの人々は、サウナ外交を拷問の一種のように考えているが、それは間違いだ。サウナ外交は、リラックスした状態でじっくり考えることができるという効用がある。何より、プレッシャーを感じずに交渉に臨めるという点がすばらしい」と擁護する。
 しかし、「男女同権」がサウナ外交の障害になっていることを認め、「サウナが男女別になっている現状では、男女間のサウナ外交は難しいですからね」と述べている。

(2)フィンランドのサウナは、裸で入るため男女別になっている

 サウナには男女別々に入るのが普通。そこで、男だけで政治やビジネスの交渉がなされることに、最近、女性から非常に強い反発が出ている。これに対し「そのために沢山のタオルが用意されているのではないのかネ」との言い分も聞かれる。

 フィンランドでは、サウナを用意するのは、もともと女の仕事であった。サウナでは女性が労働を担い、男性はゆったりとロウリュを浴びていればいいという習慣が続いていた。現在では、家庭でも職場でもサウナを利用する男女が、その都度分担して用意しているが、いまだに、女の仕事としているところがあると聞かされる。古くから伝わる風習が根強く残っていて、男性が「大酒飲みのマッチョMacho」」と形容されるような社会にあっては、サウナはつい最近まで、女性を従属的な立場に固定する一つの手段であったとも言われている。
 経営者会議で紅一点という時、彼女は「男性たちがサウナ外交を繰り広げている間に、私は他の方法を模索するしかなかった。サウナ外交での決定事項を、後になってから聞かされた、ということも時々ありました。タオルがあるからどうぞといわれても一緒にサウナには入れない」と憤慨するが、そういった状況も変わりつつある。
 その理由は、政財界の重要なポストに女性が就くことが多くなったからで、サウナ外交という古いスタイルが時代遅れになりつついあると云われる。

(3)信頼関係を築く裸のつき合い

 フィンランドでは、仕事上の付き合いから一歩進めて、互いに打ち解けるには、サウナで共に汗を流すのが良い方法だと考えられている。裸同士で議論するというのは、互いに防御を和らげるための社会的な行為。裸の付き合いの中で取り交わした約束はなかなか破れないからと説明される。
 サウナ外交は、かつては「政策を話し合うために」、「重要な契約を交わす前の不可欠な要素」であった。しかしながら、政財界の幹部クラスには、草の根政治が主流であった以前と比較して、テクノクラート(専門技術者、技術官僚)が増えたため、サウナでリラックスした状態で、プレッシャーを感じずにじっくり考える必要がなくなった。
 そのため、今や「契約を結んだ後」で行われることが多いという。サウナ通は、「顧客と契約を結んだ後、リラックスした雰囲気の中で、互いをよく知るためにサウナに入るということではないでしょうか」と説明している。こんな形で「サウナ外交」は生き残るのではないでしょうか。


3.トピックス

(1)本場フィンランドからサンタクロース来日、フィンエアーが招来

 2009年11 月22 日(日)、7 年ぶりに成田空港へ到着
 フィンエアー(AY)はサンタクロースのオフィシャルエアラインとして、毎年、フィンランド・サンタクロース・ファンデーション公認のサンタクロースを招来しています。

 今年もクリスマスシーズンに先駆け、11 月22 日(日)フィンエアーに乗って本場フィンランドよりサンタクロースが成田空港にやってきました。7 年ぶりの訪問となった成田空港では、出発を待つお客様に手を振ったり、記念撮影に応じたり、またこどもたちにチョコレートを配るなして、一足早いクリスマス気分を盛り上げました。
 今後、東京、名古屋、大阪を中心に日本各地を訪れ、クリスマスメッセージをお届けする予定です。11月22日の到着後から約5週間の予定で、東京、名古屋、大阪を中心に日本各地を訪問。

幼稚園や医療センター、中部国際空港、関西国際空港などへの訪問などが予定されている。

【サンタクロースの主な訪問先(予定)】
・幼稚園(東京)
・鈴鹿サーキット クリスマスイベント
・青い鳥医療センター(名古屋)
・どんぐり園(名古屋) クリスマスパーティー
・愛知県知事表敬訪問
・中部国際空港
・関西国際空港
・大阪海遊館(天保山)他

<サンタクロース・ファンデーションとは> www.santaclausworld.fi/santa/

 サンタクロース・ファンデーションは、フィンランド通商産業省の協力および多くのフィンランド企業・団体による出資のもと、2000 年3 月31 日に設立された財団です。「世界中の人々にフィンランドのことをもっとよく知ってもらいたい、フィンランド人の善意を広く伝えたい」との思いから、『フィンランドの親善大使』としてのサンタクロースの活動をサポートしています。
 スポンサー企業・団体は、フィンエアーのほか、アルティア、ファッツェル、テリアソネラ、マリメッコなど、フィンランドを代表する約70 の企業・団体が名を連ねています。


2.何か国・地域でサウナ入る? 立命館アジア太平洋大生らギネス記録再挑戦へ 

 大分県別府市の立命館アジア太平洋大(APU)に通う日本人学生と留学生計80人以上が12月13日、ギネスブック世界記録の更新をかけて、市内のサウナに集結する。記録のテーマは「一つのサウナに一度に何か国・地域の人が入れるか」。1年前に更新したばかりの記録を北欧の団体に破られたためで、学生らは記録の奪回に闘志を燃やしている。
 
 主催するのは同大の学生らで2005年に結成した団体「BEPPoo!!(ベップー)」。同団体は昨年11月、57カ国・地域の留学生を集めてそれまでの記録を更新したが、11月12日、サウナ文化の“本家”、フィンランドの団体が76か国・地域の人を集めて記録を塗り替えた。
 知らせを聞いた学生たちは落胆しつつも、世界に名だたる「湯の町・別府」の一員としての意地をかけ、記録奪回を決意。大学院を含めて97か国・地域の留学生が集まるAPUのキャンパスで参加者集めに奔走し、これまでに70か国・地域余りの留学生の参加を取り付けた。

 当日は、午後1時から別府市鉄輪の温泉浴場「湯屋 夢たまて莒(ばこ)」を貸し切って挑戦する。全員が80度以上のサウナに入り、扉を閉めてから5分間耐え抜けば、記録として認められる。
(2009年11月30日  読売新聞)


結果は、新記録達成には4人不足

 大分県別府市の立命館アジア太平洋大(APU)の留学生らが13日、同市内の温泉施設で、どれだけ多くの国・地域の人が一緒にサウナに入れるかという「多国籍サウナ」のギネス世界記録に挑戦した。しかし、国籍が異なる参加者が新記録達成には4人足りず、更新はかなわなかった。
 APU出2008年に生まれた57カ国の記録が今年、フィンランドで達成された76カ国という記録に敗れた。APUは80カ国超の学生を集めることで世界記録奪回を目指していた。

 同大学には97の国と地域の留学生がおり、約80人に声を掛けていたが、当日になってキャンセルが続出したという。
 担当した葛尾幹子さん(22、3年)は「風邪で来られなかったり、国籍を証明するパスポートを忘れた人がいた。後輩にギネス記録の奪回を託したい」と悔しそうに話した。実際に集まったのは73の国・地域から来た学生ら。それでも自己記録を更新しようと、普通は15人入れば満員となる室温80度以上のサウナに次々と入り、5分間我慢。終了後、すし詰めのサウナから飛び出してきたカナダからの男子留学生アビビ・ティナリさん(18)は「達成できず残念だけど、一体感を感じた」と話した。
(2009年12月15日 大分合同新聞) 


(3)“命 みんなで守る”サンタの国の奇跡

 2009年12月3日(木)NHK朝の生活「ほっとモーニング」シリーズで、“命 みんなで守る”サンタの国の奇跡が放送されました。(以下、NHKのホームページから)

専門家:佐々木久長さん(秋田大学医学部 准教授)
ゲスト:星野知子さん(女優)
リポーター:大沼ひろみアナウンサー

 自殺者の数が11年連続で3万人を超す現代日本。「どうすれば尊い命を守ることができるのか」を考えるシリーズの3日目。自殺者を激減させたフィンランドの国家的プロジェクトから、日本の「国」としての自殺対策のあり方を考えました。
 フィンランドでは、1年間におきたすべての自殺のケース・およそ1,400件について、詳細な調査を実施。自殺を社会的な“死”として位置づけ、医療改革や啓もう活動に力を入れました。
 医療改革では、かかりつけ医の知識の向上やかかりつけ医と精神科医との連携強化に取り組みました。現在では、うつ専門看護師も配置され、かかりつけ医で早期に精神疾患を把握し、適切な治療につなげる体制が整えられています。
 また、自殺に対する正しい知識を伝え、広く国民に教育を行うことで、自殺への偏見を減らそうと訴える集いやイベントが毎年秋に行われるなど、徐々に公の場で自殺を語られるようになってきています。

【フィンランドの医療改革】
・かかりつけ医の質の向上 → うつの早期発見、適切な治療
・うつ専門の看護師 → うつの早期発見、ケアの継続

4.季節の便り

 2009年12月9日、レミ発
 フィンランド南部のレミでは、雪が未だありません。フィンランドの北東部では、雪も降っていますが、その他の場所では、雪に覆われていません。気温は、今の所、0℃か多少零下になります。しかし、もう少し寒くなれば、雪を伴った寒い時期がフィンランドにもやってくるでしょう。

■登録/解除の方法
http://www.izumikosan.co.jp/top11.html
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◆「フィンランドからサウナ通信」◆ 2009年12月15日 第99号発行
   ・発行責任者:フィンランドサウナの輸入販売元の泉興産株式会社
    〒166-0011東京都杉並区梅里2-40-19(ワールドビル3階)
     TEL03-5305-3477 FAX03-5305-3488
   ・E-mail :misa@izumikosan.co.jp
   ・URL:http://www.izumikosan.co.jp
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    国際結婚して19年。中東アラブのとある首長国に住んでいます。結婚前は世界を股にかけて自由奔放な生活をしていたのに、ひょんなことから戒律の厳しいアラブの生活に。5人の子どもをアラブ流に育てながら、湾岸中東の風習・文化・生活をエッセイで紹介します。

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